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2◆ダンジョンで瀕死の人を拾う

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ダンジョンにはいろんな種類がある。

例えば、砂漠とか海とか遺跡とかいろいろだよ。

あることが当たり前になったダンジョンだけれど、ダンジョンの謎は未だに解明されていないんだ。

わかっていることは、世界からダンジョンが一つ消えたら一つ新しいのが現れる。

だからダンジョンはずっと数が減らないし、増えもしない。

ダンジョンは上層・中層・下層・深層とある。

下にいくほど敵が強くなるよ。

深層のボスはダンジョンコアそのもので、倒したらそこのダンジョンはなくなる。

ダンジョンクリアをしたら特別な宝を手に入れるそうだ。

興味ないけどね。

それぞれの層にいるボスを倒さないと下には行けず、一度下に行けたらワープ機能が使えるようになる。

ワープのためのもので、深層のボスの見た目のオブジェがあるから、それに触れたらワープ機能が使えるんだよ。

ついでに、ダンジョンは深層のボスの名前がダンジョン名になっているよ。

例えば、海のダンジョンのボスがドラゴンだったら、ドラゴン海のダンジョンってね。

まぁ、ダンジョンについてはこんな感じかな。



私は、キラーキャット達と近所の白虎草原のダンジョンに来ていた。

キラーキャット達と出会ったのもここだったんだ。

思い出すと微笑ましい思い出だよ。

キラーキャットは群れで行動するのが主なんだよ。

私が一人で深層に散歩に行ったら、私に群れで襲ってきてね。

それで、倒したら懐いてしまったんだ。

だからテイムして今に至る。

ちなみに今も深層にいるよ。

前はたまに散歩に来てたけど、今は定期的に来てキラーキャットのドッグランにしてる。

………いや、猫だからキャットラン?

もはや白虎草原のダンジョンの深層は私の庭のようなものだ。



私のキラーキャットはオス4頭メス2頭で、名前がオスはゼンとエリンとロードとクローム、メスはメルとアリス。

メルとエリンが、ボロボロの瀕死な青年を咥えて戻ってきた。

「メル、エリン、それ食べちゃダメだよ」

しょんぼりと残念そうな表情してもダーメ!

キラーキャットはなんでも食べられるけど、大好物は肉だ。

拾い食いはダメだと躾けてるから、食べる前に一度必ず持ってくるように言い聞かせてる。

それにしても、この青年弱そうだし武器防具もないけど、瀕死とはいえよく生きてたな。

私はとりあえず、これも何かの縁だと連れて帰ることにした。



………ちなみに、皆には青年の代わりに魔物用チュールお肉味をあげたよ。

青年を食べることより喜ばれたから良かった。
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