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両親との会話

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母とお茶をしていた。

「リサは本当にいい子なの。そう思わない?カイト。」

「そうですね。私もリサみたいな子は、出会ったことがない。
俺を見ると公爵という爵位が欲しい。金がある。見た目がいい。とかそんなものだもんな。リサから、そんな表情見たこともない。」


「そうね。シーナも心を許してるみたいだね。」

「あのシーナがね。心を許せるのだから、とてもすごいことだよな。絶対寄せ付けないもんな。」

「カイト。一つ聞いて良いかしら?」

「?」

「あなた、リサにあなたのほっぺにキスをさせてるみたいね。メイドからの報告よ」

バレたか。隠してたわけではないけど、、、


「リサは、私なんか、、、とか、ごめん。ってすぐに言ったんだ。もう身についてるんだろうな。だから、それを言わさないようにしただけだよ。」

「でもキスは、、」

「ほっぺだけだよ。初めから恥ずかしがっていたけど、嫌がらなかったよ。」


「はじめ?」

「リサが、家に来た次の日に、街に行っただろ?
馬に乗る時に、謝るわ、私なんかのためとかいうからさ、、、」


「え?初めって、、ほぼ初対面じゃない?よく許したわね。お互いに。」

確かに、あの時の俺はどうかしてた。
普通ならしないからな。

「俺は、リサの事、一目惚れだったから、抵抗がなかった。
綺麗なドレスから、馬に乗る用のカジュアルの服に着替えさせたのに、楽しそうにしてたからな。
嫌悪感がなかったな。
でも、リサは、純粋過ぎて、心配。
俺以外にも平気するのか?って思ってしまう。」

正直に思っている気持ちを母に言った。


「リサを夜会に何度か連れて行ったことがあるのよ。
もちろん男性が寄ってくるわ。可愛いからね。
でも、リサは、やわらかく拒否をしていたわ。
ダンスは踊れるのよ。
でも、手を握りたくないらしく、、、
それがほっぺにキス?
ありえないわ。」


「嬉しいことを聞かせてくれますね。俺だけか。。」

「よかったわね。」



「感謝だよ。リサに会わせてくれて。」

「あなたの奥さんになってくれると私の娘にもなるからね。嬉しいことよ。
でも、リサは、あなたへの思いをまだ気がついていないわね。身分もあるからね。まぁ頑張ってね。応援するわ」


「ありがとうございます。頑張ります。」


父に呼び出された。

「カイト。おまえは、ほどほどにと言っただろ?どうゆうことだ?」

「?いったい、、」

「リサにキスをさせていると聞いたぞ。」

「ほっぺにですよ。そんな剣幕で怒らなくても、、、」

「シーナがそんなことさせられていたら、相手の男を殴るぞ。でも相手は、可愛い息子だぞ。殴れないし、、」

「何を言ってんだが、、、」

「リサも可愛い娘だ。」

「でも、そのおかげで、最近は、自信がついてきましたよ。キスの数も少なくなってきて、寂しいですよ。」


「リサはどうなんだ?カイトの事、、」


「嫌ではないと思いますが、それ以上はなかなか、、、頑張りますので、、、見守って下さい。」


両親とも、リサの事好き過ぎるな。






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