【完結】24十字架の傷がくれたもの

事実

カリアサは話をした。
アイリーナと会ったのは、病院で、会ったの。私は、傷を見てもらっていたの。
話をすると気が合ったみたいで、懐いてくれた。

とても可愛い子でね。
お兄様方にとても可愛がられていたの。病弱で少し過保護で、
お兄様方は、自分の人生があるのに、私を可愛がりすぎますって。心配してたわ。
少しでも、自立して、お兄様方が幸せになってくれたらと願っていた子よ。

私を必要してくれた唯一の子でね。
一緒に過ごすと楽しかったの。
そして、その子と会う約束の日に、父から、部屋に閉じ込められたの。
アリサの友人をいじめたと訳わからないこと言われて、、
やっと出たときには、約束の日から５日経っていた。
そして、アリサから、アイリーナからのプレゼントを受け取ったの。

それがこのブローチ。
その手紙には、
「私は急遽、療養の為に、領地に帰ります。今までありがとうございました。
今度会うときは、元気な姿で会いに来ます。アイリーナ」

私は、閉じ込められていた間に領地に行ってしまったから、会えなくなった。
元気になって返ってくるのを楽しみしていた。
でも、数年経っても連絡がなかった。
気になって、何度か手紙を書いた。
でも返事がなかったから、もう私なんて関わらないのが良い。
仲の良い友達を見つけれたのなら、その方がいい。
私なんかに関わらない方がいいと思ったのよ。

でも、、まさか、、そんなことになっているとは、」


そう。カリアサ様はそんな手紙を送っていなかった。ならどうして？と考えたところ、アイリーナは、アリサ様と同じ学園。アリサ様は、自分より優れている人を嫌う、、、まさか、、と思って調べたら、やっぱり犯人はあなただった。
カリアサ様をいじめ、妹を死においあった原因、、

お兄様に報告したわ。
それから、アリサは、カリアサ様の婚約者を奪い、結婚した。その時に執事を雇ったから、お兄様が潜入した。


そして、私は、ルイの仕事は知っていたので、ルイに近づいて、結婚することができた。

お兄様が、執事をしていたから、カルキニーが、仮面舞踏会に行くことは、わかったし、
私は変装は得意なので、カリアサ様によく似ているようにした。
それは、アリサとの結婚を後悔していて、カリアサ様と結婚したらよかったと思っていたから、、、

簡単に私に落ちた。

そこから簡単だった。
カルキニーは、私に夢中になった。
とても熱く私を抱いてくれた。

カルキニーに愛情はなかったけど、
アリサを抱かずに、私に入れ込んでいると思うと楽しかったわ。

もちろん避妊薬は、しっかり飲んでいるから子ができるわけがないしね。


「そんな、、、」

「カルキニーもカリアサ様を捨てたんだから、多少罰は必要よね？捨てられる気持ちがわからないと。」

「別れるのか？」

「当たり前でしょ、、私はあなたの事好きではないもの。ただの道具よ。復讐のための道具。」


「そんな、、、、嫌だ、、君と別れたくない。」


「無理よ。」