クレール 光の伝説「迷走の【吊られた男《ハングドマン》】」

「剣術修行の旅をしている貴族の若者」と「その従者の中年剣士」の二人が、大陸を旅している――。
彼らを見た人々はそう思っている。

だが、それは間違いだ。

彼らは「貴族の若者」や「その従者」ではなく、旅の目的も「剣術修行」ではない。

人々が知らぬうちに現れ着々と勢力域を広げる魔物を、人知れず倒す「狩人」。

動く死体を死人の命で倒す者たち。

彼らは今日も大陸をさまよう。

そしてたどり着いた先は、中堅地方都市ツオイク――。

この都市の教区長が手に入れたのは、古の忠臣にゆかりある宝珠【アーム】。

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人々を守りたいと願う心は、しかし魔につけ込まれた。

他人の心を飲み込んだ「触手」が、旅の剣士クレールにからみつく。
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