8 / 82
8、獣人の少女
しおりを挟む
もしかしたらモンスターか何かだろうか?
思わずそんな想像をしてしまう。
何しろこの世界には来たばっかりだもんな。
今まではそれどころじゃなかったし、家づくりにも熱中してたからすっかり忘れてたけど。
夜の森だと言うこともあって、緊張感がいやおうなしに高まっていく。
そんな中、俺たちの視線の先にある茂みがガサガサと動くと、その中から白いもふもふした何かが現れた。
「ふぁ……どこなのですここは? お家があるのです!」
そう言った後、俺たちを見てビックリしたように尻もちをつく。
「はう! だ、誰なのです!?」
そう言って、大きな目に涙を浮かべているのは明らかに普通の人間じゃない。
六、七歳ぐらいの女の子なんだけど、その頭には大きな獣耳がついている。
そして、白いもふもふした尻尾が生えていた。
その姿はまるでぬいぐるみのようだ。
「もしかして……獣人?」
俺は驚いた。
当然だけど獣人なんて見るのは初めてだからさ。
ナナが頷く。
「ええ、裕樹。そうみたいね」
そして【鑑定眼】を使ったのだろう俺に教えてくれる。
「獣人族、それも珍しい白狼族ね。それにしてもこんな小さな子が一人で、一体どうしたのかしら?」
手足は擦り傷だらけで、森の茂みを必死にかき分けてきたことが分かった。
こんな夜に余程のことがあったのだろう。
ナナがそれを見て慌てて駆け寄る。
「貴方、ククルっていうのね? 一体どうしたの、そんなに傷だらけで。どうして一人でこんなところに?」
「はう! 二人とも……ククルをいじめたりしないですか?」
何かに怯えたようにそう言う少女に、ナナは笑った。
「そんなことしないわよ。ね、裕樹!」
俺はナナ達に歩み寄ると頷いた。
「ああ、当たり前だろ? それより、怪我の手当てをしないとな」
そう言って、俺はククルというらしい少女の傍に行くと、怪我をした手や足をそってなぞっていく。
すると、切り傷は綺麗に消えていった。
驚いた顔をするククル。
「はわ! 凄いです、怪我が治ったのです!」
ナナもびっくりした表情で俺を見つめた。
「ちょっと、裕樹ってば。今のどうやったの?」
驚くナナに俺は頭を掻きながら答える。
「ごめんごめん。ほら、俺がなれる職業を確認した時、僧侶もあっただろ? 今、内緒でクラスチェンジしてレベルを上げたんだ。ナナがククルに駆け寄った時にさ」
ちなみに今の俺のステータスはこうだ。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:僧侶
マスタージョブ:剣士
力:7352
体力:7754
魔力:8712
速さ:8215
器用さ:7524
集中力:8527
幸運:5732
魔法:回復魔法Sランク、神聖魔法Aランク
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:なし
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限90回)】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】
称号:召喚されし勇者
僧侶なら、回復魔法はお手の物だもんな。
「もう! 驚かせて。じゃあ今のは僧侶の回復魔法ってわけね」
「ああ。悪かったって。だけどさ、その子傷だらけだろ? ほっとけないと思って」
「ほんと裕樹ってお人よしなんだから。ま、そこがいいところなんだけど」
ナナがそう言って肩をすくめる。
「ナナだって心配だから駆け寄ったんだろ?」
「だってほっとけないじゃない」
確かにそうだよな。
こんな時間に子供が一人で森の中にいるなんて普通じゃない。
俺は頷いてククルに言う。
「なあ、俺たちはククルをいじめたりしないのは分かっただろ? 一体何があったのか聞かせてくれよ」
少し落ち着いたのか、ククルは俺たちを見つめてコクリと頷く。
「ククル悪い奴らにさらわれたです! 馬車でガタゴト運ばれて……でも、悪い奴ら、大きな獣に襲われたです! きっと食べられちゃったです!」
ククルは一生懸命説明をしてくれるのだが、まだ幼いだけに要領を得ない。
「一体どういうことなんだ。さらわれたって誰に? それに大きな獣ってさ」
「さあ、私にも分からないわ」
俺たちに伝えたいことが中々通じなくて悲しかったのか、またしょんぼりとするククル。
それでも気を取り直して俺たちに説明をしようとした。
「ククル、悪い奴が襲われてる間に一生懸命逃げたです。そしたら、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいたです!」
何があったのか詳しいことは分からないが、余程恐ろしい目にあったんだろう。
だから俺たちまでククルに危害を与えるんじゃないかと、怯えていたに違いない。
ナナが俺を見つめると言った。
「とにかく、この子どこからかさらわれてきたみたいね。その連中がこの子を運ぶ最中に何かに襲われて、その間になんとかここまで逃げ来たみたい」
「そうだな。でも、そうだとしたら……」
俺は息をひそめる。
ナナも頷いた。
「ええ、きっとそんなに離れた場所で起きたことじゃないわ。いくら獣人族が身体能力が高くても、こんな小さな子が逃げてこられる距離なんて知れてるわ」
「ああ、ナナ」
そもそも、その連中も人目を避けるようにこんな夜更けに森の中を移動するなんてまともじゃない。
だけど、今はそいつらを襲った大きな獣っていうやつの方が気になる。
その時──
ククルの鼻がヒクンと動く。
そして怯えたようにナナの体にしっかりとしがみつく。
「こっちに来るです! ククル匂いで分かるです!」
ナナの顔に緊張が走る。
「裕樹! きっとこの子を追ってきたんだわ!」
俺も頷く。
いつでも餌食に出来るククルのことなど放っておいて先に、他の連中を平らげたのだろうか。
いずれにしても、どうやらそいつらだけでは足りなかったようだ。
俺たちにも、何かがこちらに走ってくるのがはっきりと分かった。
草むらがかき分けられていくような音がする。
ククルが目に一杯涙を浮かべて叫んだ。
「来るです! ククルたちも食べられちゃうです!」
その瞬間──
ウォオオオオオオオオオン!!
もの凄い咆哮を上げて、何かが草むらの奥から飛び出してきた。
巨大なその黒い影は地を蹴って、天高く舞い上がる。
そして、頭上から月を背にしてこちらに向かって牙を剥いた。
凄まじい速さだ。
「ナナ! ククル! そこにいろ!」
「裕樹!」
俺はそう叫ぶと、ナナの声を背に剣を強く握ると地面を蹴りその黒い影に向かっていった。
思わずそんな想像をしてしまう。
何しろこの世界には来たばっかりだもんな。
今まではそれどころじゃなかったし、家づくりにも熱中してたからすっかり忘れてたけど。
夜の森だと言うこともあって、緊張感がいやおうなしに高まっていく。
そんな中、俺たちの視線の先にある茂みがガサガサと動くと、その中から白いもふもふした何かが現れた。
「ふぁ……どこなのですここは? お家があるのです!」
そう言った後、俺たちを見てビックリしたように尻もちをつく。
「はう! だ、誰なのです!?」
そう言って、大きな目に涙を浮かべているのは明らかに普通の人間じゃない。
六、七歳ぐらいの女の子なんだけど、その頭には大きな獣耳がついている。
そして、白いもふもふした尻尾が生えていた。
その姿はまるでぬいぐるみのようだ。
「もしかして……獣人?」
俺は驚いた。
当然だけど獣人なんて見るのは初めてだからさ。
ナナが頷く。
「ええ、裕樹。そうみたいね」
そして【鑑定眼】を使ったのだろう俺に教えてくれる。
「獣人族、それも珍しい白狼族ね。それにしてもこんな小さな子が一人で、一体どうしたのかしら?」
手足は擦り傷だらけで、森の茂みを必死にかき分けてきたことが分かった。
こんな夜に余程のことがあったのだろう。
ナナがそれを見て慌てて駆け寄る。
「貴方、ククルっていうのね? 一体どうしたの、そんなに傷だらけで。どうして一人でこんなところに?」
「はう! 二人とも……ククルをいじめたりしないですか?」
何かに怯えたようにそう言う少女に、ナナは笑った。
「そんなことしないわよ。ね、裕樹!」
俺はナナ達に歩み寄ると頷いた。
「ああ、当たり前だろ? それより、怪我の手当てをしないとな」
そう言って、俺はククルというらしい少女の傍に行くと、怪我をした手や足をそってなぞっていく。
すると、切り傷は綺麗に消えていった。
驚いた顔をするククル。
「はわ! 凄いです、怪我が治ったのです!」
ナナもびっくりした表情で俺を見つめた。
「ちょっと、裕樹ってば。今のどうやったの?」
驚くナナに俺は頭を掻きながら答える。
「ごめんごめん。ほら、俺がなれる職業を確認した時、僧侶もあっただろ? 今、内緒でクラスチェンジしてレベルを上げたんだ。ナナがククルに駆け寄った時にさ」
ちなみに今の俺のステータスはこうだ。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:僧侶
マスタージョブ:剣士
力:7352
体力:7754
魔力:8712
速さ:8215
器用さ:7524
集中力:8527
幸運:5732
魔法:回復魔法Sランク、神聖魔法Aランク
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:なし
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限90回)】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】
称号:召喚されし勇者
僧侶なら、回復魔法はお手の物だもんな。
「もう! 驚かせて。じゃあ今のは僧侶の回復魔法ってわけね」
「ああ。悪かったって。だけどさ、その子傷だらけだろ? ほっとけないと思って」
「ほんと裕樹ってお人よしなんだから。ま、そこがいいところなんだけど」
ナナがそう言って肩をすくめる。
「ナナだって心配だから駆け寄ったんだろ?」
「だってほっとけないじゃない」
確かにそうだよな。
こんな時間に子供が一人で森の中にいるなんて普通じゃない。
俺は頷いてククルに言う。
「なあ、俺たちはククルをいじめたりしないのは分かっただろ? 一体何があったのか聞かせてくれよ」
少し落ち着いたのか、ククルは俺たちを見つめてコクリと頷く。
「ククル悪い奴らにさらわれたです! 馬車でガタゴト運ばれて……でも、悪い奴ら、大きな獣に襲われたです! きっと食べられちゃったです!」
ククルは一生懸命説明をしてくれるのだが、まだ幼いだけに要領を得ない。
「一体どういうことなんだ。さらわれたって誰に? それに大きな獣ってさ」
「さあ、私にも分からないわ」
俺たちに伝えたいことが中々通じなくて悲しかったのか、またしょんぼりとするククル。
それでも気を取り直して俺たちに説明をしようとした。
「ククル、悪い奴が襲われてる間に一生懸命逃げたです。そしたら、お兄ちゃんとお姉ちゃんがいたです!」
何があったのか詳しいことは分からないが、余程恐ろしい目にあったんだろう。
だから俺たちまでククルに危害を与えるんじゃないかと、怯えていたに違いない。
ナナが俺を見つめると言った。
「とにかく、この子どこからかさらわれてきたみたいね。その連中がこの子を運ぶ最中に何かに襲われて、その間になんとかここまで逃げ来たみたい」
「そうだな。でも、そうだとしたら……」
俺は息をひそめる。
ナナも頷いた。
「ええ、きっとそんなに離れた場所で起きたことじゃないわ。いくら獣人族が身体能力が高くても、こんな小さな子が逃げてこられる距離なんて知れてるわ」
「ああ、ナナ」
そもそも、その連中も人目を避けるようにこんな夜更けに森の中を移動するなんてまともじゃない。
だけど、今はそいつらを襲った大きな獣っていうやつの方が気になる。
その時──
ククルの鼻がヒクンと動く。
そして怯えたようにナナの体にしっかりとしがみつく。
「こっちに来るです! ククル匂いで分かるです!」
ナナの顔に緊張が走る。
「裕樹! きっとこの子を追ってきたんだわ!」
俺も頷く。
いつでも餌食に出来るククルのことなど放っておいて先に、他の連中を平らげたのだろうか。
いずれにしても、どうやらそいつらだけでは足りなかったようだ。
俺たちにも、何かがこちらに走ってくるのがはっきりと分かった。
草むらがかき分けられていくような音がする。
ククルが目に一杯涙を浮かべて叫んだ。
「来るです! ククルたちも食べられちゃうです!」
その瞬間──
ウォオオオオオオオオオン!!
もの凄い咆哮を上げて、何かが草むらの奥から飛び出してきた。
巨大なその黒い影は地を蹴って、天高く舞い上がる。
そして、頭上から月を背にしてこちらに向かって牙を剥いた。
凄まじい速さだ。
「ナナ! ククル! そこにいろ!」
「裕樹!」
俺はそう叫ぶと、ナナの声を背に剣を強く握ると地面を蹴りその黒い影に向かっていった。
11
お気に入りに追加
3,163
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる