究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった

盛平

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エラルド

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 火剣の掃除屋はゲラゲラと笑って、パティがポカンとしているのに気づくと、ハッとしてから、おもむろに顔の布を取りさった。

 火剣の掃除屋は若い男だった。パティよりも二つ三つ上くらいだろうか。アイスブルーの瞳でパティを見ながら優しく微笑んでいる。プラチナブロンドの髪、白い肌、彼はとても美しい青年だった。

 パティが驚きのあまりぼんやりしていると、掃除屋は笑うのをやめて口を開いた。

「娘、悪かった。俺がとやかく言う事ではなかった。お前にはしっかりとした信念があるのだな。俺はエラルド。娘、名は何という?」
「は、はい!私はパティです!この子はマックスで、この子はチャーミー、」
「それはもうさっき聞いた。パティ、礼を言わせてくれ。先ほどは俺の斬った男を助けてくれてありがとう。俺は危うく父の教えに背くところだった」

 パティがあたふたと自己紹介をすると、エラルドは穏やかに礼を言った。パティは不思議に思って聞いた。

「エラルド、のお父さん。ですか?」
「ああ、俺の父は立派な剣の指導者だった」

 エラルドは父親の事を過去形で話している。もしかするとエラルドの父親はすでに他界しているのかもしれない。

「俺の父は、俺に常に言っていたのだ。人を生かす剣士になれと」
「人を、生かす剣」
「ああ、そうだ。剣とはたやすく人の命を奪うものだ。だが、父は人を助ける事に剣を使えと教えてくれた。俺は火の魔法の男の両手を斬った時、あの男を殺してしまいそうだった。パティがあの男を助けてくれなければ、俺は父に顔向けができなくなるところだった。本当にありがとう」
「いいえ。気にしないで?マフサは火魔法。エラルドも火魔法を使うから、同じ火魔法を使う者たちは、相手の魔法に耐性を持ってしまうんですって」
「あの男は火魔法の耐性を持っていたから、火で焼いて止血する事ができなかったのか。一つ学びになった。パティ、お前はあの男、マフサとやらを知っているのか?」
「はい。同じ村の者です。マフサは黒い瞳で黒い髪の私を憎んでいて、小さい頃から私の事を殺そうとしていたんです。マフサはとても残忍な性格だから、エラルドが殺されてしまうかもしれないと思って、エラルドとマフサの戦いを止めに来たんです」
「・・・。瞳と髪の色が違うだけで人を殺そうとするなんて」

 エラルドがあまりにも痛ましそうな顔をするので、パティは苦笑して答えた。

「マフサにとって、私は人間ですらなかったんです。だから平気で殺そうとした」
「うむ、マフサという男は俺も、仲間すらも殺そうとした。奴の魔法が使えなくなった事は良い事だ」

 あの犯罪者は、火剣の掃除屋であるエラルドをおびき寄せるための罠でしかなかったので、マフサの仲間ではないのだが、説明が面倒なのでパティは黙っていた。

 

 
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