究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった

盛平

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マイラの覚悟

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 マイラはぼう然とステージ上を見上げていた。つい先ほどまでそこに立っていたマイラの妹であるパティがこつぜんと姿を消した。

 パティだけではない、パティと一緒にいた二人のコンテスト参加者もだ。マイラは口をパクパクさせていた。

 マイラの妹であるパティが、美少女コンテストで優勝した。マイラはデイジーよりも先に、パティの頬におめでとうのキスをしたかった。それなのに、パティは消えてしまった。

「やっぱり、」

 マイラのとなりに立っている、親友でありパティのもう一人の姉であるデイジーが、ひとり言のように呟いた。

「何よデイジー!パティがどうして消えたかわかっているの?!」

 デイジーはマイラに向きなおると、厳しい表情で言った。

「よく聞いて、マイラ。マイラは冒険者協会の受付だから知ってるでしょ?あたし達が今うけおっている依頼」
「・・・。誘拐された少女たちの救出。まさか?!パティは誘拐犯にさらわれたっていうの?!デイジー!アンタ、パティが危険な目にあうかもしれないのに、何で美少女コンテストに参加させたのよ?!誘拐される危険があるなら、私だって無理にパティを参加させなかった!」
「犯人たちのしっぽを掴むためよ。少女誘拐犯たちは、きっと美少女コンテストの上位者を狙うと考えたの」
「デイジー!パティを犯人をおびき寄せるためのおとりにしたって言うの?!信じられない!」

 マイラはパティがいなくなった不安と心配から、感情がたかぶって大声をあげた。対するデイジーは憎たらしいほど冷静な表情で答えた。

「マイラ。パティはね、あたしの可愛い妹であると同時に、勇かんな冒険者なの。パティに、誘拐された少女たちを助けるために美少女コンテストに参加してほしいって言えば、パティは二つ返事で了解したはずよ。でも、あたしはパティに自分の意思で美少女コンテストに参加して欲しかった。パティはいつも、自分は醜い、自分は出来損ないだって言っていたから。パティはこんなに綺麗で可愛くて、素敵な女の子なんだよって、自覚してほしかったの」
「・・・」

 デイジーのパティを思う気持ちに、マイラはそれ以上強い言葉を投げつける事ができなかった。

 マイラの側にトグサが立って口を開いた。

「マイラ、君に真相をだまっていてすまない。我々としても、確信を持っていたわけではない。誘拐された少女たちは、皆こつぜんと姿を消している。十中八九魔法によるものだ。我々は犯人に接触できる者を必要としていた。その点パティは理想的な協力者だ。エリオ、」

 トグサは優しげな視線をマイラから外し、厳しい表情でエリオに声をかけた。

「もうやってる」

 エリオは目をつむったまま返事をする。エリオは《バードアイ》を使っているのだ。それまでエリオの《バードアイ》は、自分の周りをふかんして見るだけの低い魔法だったが、パティのアドバイスにより格段に能力が向上したのだ、

 エリオは目をつむったまま口を開いた。

「この広場から一キロ先、不自然にとまっている幌馬車がある。ああ、パティを見つけた」

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