蠱惑の瞳の神子

ジカハツデン

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神子と騎士と幼なじみ

第5話 獣人**

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 最奥に強く打ち付けられて、瑠璃の意識は現実に引き戻された。

「ひ、ぐッ…!?」

ぼうっとしてここに来るまでのことを思い返していたが、今日もいつも通り男に体を暴かれている最中だったことを思い出す。

 中を掻き回すように腰を動かされ、感じたくないのに無理矢理叩き付けられる快楽から瑠璃の腰が大きく跳ねる。

「なんか、お前今日ずっとぼーっとしてんなあ。もっと激しいのがお望みなのか?」

 男は愉しそうに笑い、肌と肌がぶつかる音を響かせながら腰を打ち付け続ける。

「ち、ちが…ぅっもう、出したくな、あ゙ぁ…っ!?」

 中にあるしこりにぐりぐりと先端を押し付けられ、無理やり絶頂感を高められる。
 瑠璃の意思とは全く関係なく勝手に快感を拾ってしまうその箇所を何度も当て掘りされ、呆気なく絶頂してしまう。

 何度も出して薄くなった精液が薄い腹を濡らす。
 絶頂した直後で荒い呼吸をしている瑠璃の腹部は小さく上下しており、濡れた肌がてらてらと光って妖艶な雰囲気を醸し出していた。

 倒錯を覚える景色を見て、男が瑠璃の性器を握りこんで上下に強く扱きだした。

「っぐ…!やめ、っ!もうでた、からッ…!」

 もうこれ以上触って欲しくなくて咄嗟に男の腕に手を添えるがビクともせず、男は白濁に濡れた性器を扱き続ける。
 ぐちょぐちょと卑猥な水音を立て白濁が泡立ち始めた頃、性器から透明な液体が勢いよく吹き出た。

「…っ!……ッッ!!」

 声も出せず息を詰まらせ、瞳がこぼれそうなほど目を大きく見開いて止まらない快感に翻弄される。
 腰は勝手にガクガクと大きく跳ねて止まらない。

「……お前今日声出すの我慢してんだろ」
「ぁ゙、ぐ……ッ!」

 快感が引かないうちに、また最奥まで強く穿たれ声が漏れる。

 しまった。男は瑠璃が無意識に声を抑えていたことが気に入らなかったらしい。
 先程より一弾低くなったような気がする男の声を聞いて、顔から血の気がさっと引くろのを感じる。

 しかし言い訳をしようにも、度重なる絶頂により息が整わないせいで口からは荒い息と小さな嬌声しか出てこない。

何も言えずに息を切らして肩を上下させる姿を見て、男は呆れたように一つ溜息を吐いて瑠璃の中から性器をずるりと抜き出す。

「んっ、ぅ…」
「……お仕置、だな」

男が愉快そうに目尻を歪めてそう言った。
その言葉を聞いた瑠璃はビクリと体を強ばらせる。
直後、体はかたかたと震えだし、吐く息も浅く震えたものになる。

「い、いゃ、っごめんなさい…!」
「お前の意見聞いてねえから。おい、あれ呼んでこい」

男の腕にすがりついて謝る瑠璃をベッドに突き飛ばし、近くで控えている男に声をかける。
呼んでこいと言われた男が緩慢な様子で立ち上がり部屋から出ていく。

男はへの恐怖で震える瑠璃に、いっぱい気持ち良くしてもらおうなー、とニヤニヤと嗤いながら頭を撫でて言う。
頭を撫でられても心は全く落ち着かないし、男の言葉で恐怖はより一層深くなる。

出ていった男が戻ってくるまでの僅かな間、頭を撫でながら瑠璃の小さな口に性器を突っ込んで、自慰でもするかのように無遠慮に前後に腰を動かした。

喉の奥に先端が当たって何度も嘔吐くが男は止まらず、喉の奥にその欲望を吐き出した。

「ぅ゙ぇ、っ…!げほっ!」
「飲み込め」
「ん、ぐ…っ」

喉に張り付く感覚が気持ち悪くて苦しくて、咳き込んで吐き出しそうになるが、男が大きな手のひらで瑠璃の口を覆ってきたせいでそれは叶わない。
苦くて生理嫌悪を覚えるその白濁を何とかして飲み込んだ後も喉に張り付く感覚が消えなくて何度も咳き込んだ。

苦しそうに何度も咳き込んでいる中、男が戻ってきたようで扉が開く音がした。
お仕置の為に戻ってきた男は、もう1人の男を伴って部屋に入ってきた。

その男は大柄なこちらの世界の人間たちよりも更に一回り体格が良く、瑠璃の背丈では胸の辺りまでしか頭が届かない程であった。
頭の上にはふさふさとした犬のように見える耳が2つ鎮座しており、腰からはこれもまたふさふさとした太いしっぽが生えている。

そんな彼の姿を見て、体の震えは強くなった。
彼は地球には存在しなかった獣人という存在だ。
体も大きくて強そうに見えるのに、彼らは何故かここで奴隷として働かされているようで、瑠璃へのの為に度々この部屋にやって来ていた。

目を合わせたが最後、理性を失った彼らは手酷く瑠璃を犯す。
性行為を強要するという点では他の人間達と変わらないのかもしれないが、彼らは体が大き過ぎるが故に瑠璃にかかる負担も尋常ではないのだ。

他の人間達が言うには、誘惑しているのは瑠璃なのだから犯されることは仕方がない、受け入れるしかない、らしい。
瑠璃に誘っているつもりなど毛頭無いし、寧ろ今すぐにでも逃げ出したい環境であることは間違いない。

神殿にいた頃神官長に言われた事だが、瑠璃の瞳は魔族である証なのだそうだ。
神殿でほかの神官達からも冷遇されていた原因はこの瞳だったのだ。
瞳孔まで真っ青なこの瞳は魔族しか持ち得ないと言う物らしく、人を惑わせる力を持っているらしい。
神官長は、人を惑わせる魔眼の力というのは魔力が低ければ低い相手ほど効果が強く現れると言っていた。

獣人がその際たる対象なのだ。
獣人は身体能力が優れている代わりに魔力を持たない者がほとんどらしい。
魔力を持たない獣人は魔眼の効果が一番強く現れる存在だった。
人を惑わせる力なんて要らない。だというのに何故自分はこんな力を持っているのだろうか。制御もできないこんな力は瑠璃にとって無用の長物だった。

瑠璃にとっては不幸としか言いようがないが、魔眼と目を合わせて理性を失った獣人は、瑠璃を痛め付けるという役割を存分に果たしてしまう。
だからこそこの部屋で行われるお仕置には必ず誰かしら獣人の奴隷が連れてこられるのだ。

「あの、苦しがってます。離してやってください」

一糸まとわぬ姿の瑠璃から視線を少し外した獣人の男は瑠璃を心配するような言葉を発した。
心配されるような言葉をかけられるのはこの部屋に来てから初めてで、瑠璃は思わず呆気に取られてしまった。
いつもは扉が開いた瞬間に無理やり目を合わせられ、対面したその瞬間から理性を失った獣人に押し倒されるというのが常だったが、今は瑠璃の上に馬乗りになっている男の影に隠れていたようでまだ目線は交錯していなかったらしい。

獣人の彼がまだ冷静だというのなら、このまま目を合わせずに何とか逃げたい、一瞬小さな希望を抱いてしまったが、その希望もすぐに砕かれた。

「あ?獣人風情が意見すんな。ほら、こいつの目見てみろ」

男が腰を上げるや否や、瑠璃の前髪を掴みあげて獣人の方へ顔を向けさせた。

痛みに顔を歪める瑠璃の目を見た瞬間、獣人の男が目を見開く姿が見える。
なにかに耐えるように蹲り、喉からはグルグルと唸る音が漏れ出ている。
つい数瞬前までは冷静だったように見えたが、顔を上げた男はギラギラと情欲をはらんだ雄の目付きに変わっていった。

「ひ…っ!」

この感覚は何度味わっても慣れるものでは無い。
男が捕食者になる瞬間、そして自分が捕食される側になる瞬間だ。

少し前に骨を折られたせいで不自由になってしまった片足を引き摺りながら、扉の方に背を向けてベッドの上を這いずって逃げようとしたが、この狭い部屋の中で逃げるなど不可能なのだ。
一瞬の間に距離を詰めてベッドの脇に立った獣人の男は、瑠璃の肩を強い力で引き寄せてベッドの上に押し倒した。

「ぃ、やだぁ…っ!ごめんなさい、!ごめん、なさい…っ!!」

頭上で獣人の男が理性を失った瞳で瑠璃を見詰め、息を荒らげながらボタボタと涎を垂らしている。
明らかに常軌を逸したその様子は、瑠璃にとって地獄の始まりの合図だった。
瑠璃が謝る声など、既に目の前で興奮している男には届いていない。

魔族なんかでごめんなさいなのか、おかしくしてしまってごめんなさいなのか、もはや何故謝っているかも分からないが、瑠璃にはひたすら謝罪を繰り返すことしか出来なかった。

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