超変態なジャン=ジャック・ルソーの思想がフランス革命を引き起こすまで

MJ

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ジャン=ジャック・ルソー

ヴァランス婦人との出会い

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ルソーはヴァランス婦人のことはカトリックへ改宗した気難しいおばあさんみたいな人だと想像していた。

そんな気難しい婆さんのところに面倒なことを言われながらお世話になる事は屈辱的だと考えながら、恐る恐るアヌシーへヴァランス婦人に会いに行った。

ルソーは用心深く、ヴァランス婦人に自分の得意な事を見せつけて取り入ろうと考え、大層な手紙をしたためた。その手紙とポンヴェール氏の手紙を携えて、ヴァランス婦人の屋敷にたどり着いたが、ヴァランス婦人はあいにく留守だった。

聖堂に出かけたらしい。

その日は日曜日だった。

ルソーはすぐにヴァランス婦人を追いかけた。

裏口を回って聖堂への戸口をくぐるヴァランス婦人がいた。

ヴァランス婦人は愛くるしい顔と、青い瞳と、美しい乳房の輪郭をしていた。

ルソーは一目見て、カトリック教へ改宗することを決めた。

こんな素晴らしい婦人が改宗したカトリック教はたいへん素晴らしいに違いない。

ルソーは手紙をヴァランス夫人に渡した。
ヴァランス婦人は手紙を読むと、

「まあ、可哀想に」

「そんなに年若いのにあちらこちらを放浪しているんですって。本当に可哀想に」

「うちで待ってらっしゃい。ご飯を食べるっていいつけてくださいね。私はがミサから帰ってきたらお話しましょう」

ルソーはヴァランス婦人に魅了されてしまった。

ヴァランス婦人はこの時、28歳で女ざかりだった。16歳のルソーが年上の美しい女性として惹き付けられるのは無理もないことだ。

とにかく、珍しい銀の髪色に、美しい腕や手、胸、表情の豊かさや、その学識など全てのものが好きになった。

母親が早くして亡くなったルソーに取ってみれば母親のような存在でもあったかもしれない。

ただ、全くエロい目で見ていなかったかと言うとそんなことは無かった。

とにかくルソーの入れ混み具合はとてつもなかった。

この出会った裏口の場所が、金の塀で囲まれて誰しもがひざまずいてお祈りをする場所になってもいいだろうというくらいなのだ。

ルソーは優しく接してくれるヴァランス婦人の元にいつまでもいたかったが、お金もない。

何とか一人前に職を得られるようにならなければならない。

そこで、周りの勧めで改宗者の教育をしてくれるトリノの救済院へ行くことになった。

年上の女に魅了されてしまったルソーは後ろ髪引かれる思いでヴァランス婦人の元を去った。
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