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第24話 ミツキです。

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しばらくして、ようやく目を覚ましてくれた。

「うう...」
「お、おお!!ようやく目覚めたか。」
「!?」

顔を傾け不思議そうな顔でこちらを見てきた。
   じっと、俺の顔を見て状況の判断が出来たのか、ハッとした顔をした。

俺は蹴り飛ばし気絶させた事を謝ろうとすると、女性が先にものすごい速さで謝られた。

「ご...!?」
「ごめんなさい!!」

俺は、何故謝られたのか分からず唖然とした。
 
「え?」
「怪我とかなかったですか!?」
「い、いや特に...あるとしたら、肩に切り傷がある位だけど...むしろ、そちらに怪我はありませか?」

俺は聞き返した。

「ミツキは、丈夫なので問題ないです。ごめんなさい....また、ミツキはやってしまったんですね...」

女性は、落ち込んでいる。
   よく人間を襲ってしまうような言動をしているけど...バーサーカーか、何かなのかな?
今の感じだと想像できないけど。

「い、いや、落ち込まないでくださいよ。」
「だ、だけど...ミツキのせいで肩に傷を...」
「いや、かすり傷だから」
「そ、そうですか....?」

落ち込んでいた顔は、安堵した顔になった。

「どうして、庭のダンジョンに?」
「実は、ミツキ。人が居なさそうなダンジョンを見つけて、スキルを制御する特訓の為に入ったんです。」

それって、普通に不法侵入なんですど。まあ、俺もこの女性を気絶させてしまったし、気にしない事にした。

「そういえば、どうして急に襲ってきたんですか?」
「実は、ミツキのスキル焔犬炎咆哮《フレイムハウル》は、見境が無くなるんです。なので、動いている者を襲いたくなってしまうんです。」

確かに、戦っていた時の感じは、荒ぶっていた。だけど、今話している感じで分かるが、かなり大人しそうな人の感じがする。
 しかし、スキルのせいで、性格が変わるとか聞いた事が無いんだけど?
そういう人もいるんだな。

「制御出来ない?」
「はい、ミツキは制御出来ません。そのせいで、ダンジョンでに居る人を襲ったりしてしまい...武器を壊したお金や治療費などを請求されているんです...」
「それで、一般公開されていないダンジョンに入ったと。」
「はい...ミツキは公開されていないダンジョン。それは、未発見のダンジョンだと思い込んでしまい庭にあるダンジョンの中に入ってしまいました....私有地なのは、分かってはいたのですが...家の人は居なさそうな古い家なので、てっきり空き家かなと思い悪いこととは分かっていましたがついダンジョンに入ってしまいました。ごめんなさい....」

いや、人の家を空き家と勘違いするなよ。まあ、築70年くらいで、古い家だけども。

反省しているのか、女性はしゅんとした顔をしている。

「その、獣人の姿になるとパワーアップするんですか?」
「はい。ミツキが獣人になると、人間の数倍以上のパワーとスピードを手に入れる事が出来るんです。それに、複数のスキルを使えるようになれるんです!!」

ちょっと、自慢そうにしている。
落ち込んだり、自慢そうにしたりと、忙しい人だな~

『グ~』

と、女性の方からお腹を空かせている音が。
   とりあえず、夜ご飯をあげる事にした。

「ほら、お腹すいてるんだろ?」
「はい。ミツキお腹空いてます。」

昨日作ったカレーを出すことにした。
  2日目のカレーは美味しいって、言うし問題ないだろう。

炊飯器は、昼に炊いて保温モードで温かい。

「美味しいです!!ミツキ久々に美味しいの食べました!!」
「そ、そうか?」

 俺は自分で作った料理を他人に食べさせたことが無い。
   なので、俺は自分の料理が褒められて嬉しい。

夜は、暗いので泊まるか聞いてみると、泊まると言うので、泊めてあげる事にした。
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