見世物小屋の少年たち【R18】

わらいしなみだし

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舞台1ー12

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 汗水垂らして稼いだ金でひとときの夢を買おうと思わせるのもこっちの腕。
 たとえ三両に届かなくても纏まった金子が調達できれば別の場でも春は買えるのだ。
 此処では春を買わなくても、春画以上の興奮が提供される。
 生で行われる芸事……
 買うのは春だけではないのである。

 俺は掠れた声で耳元に囁く。

 俺の言葉は客には何一つ聞かせていない。
 伊久に舞台用のおねだりをさせるのも俺の仕事である。
 舞台の相手は空間すべてを掌握しなければいけなかった。

 客を喜ばすのも焦らすのも自由自在に……。

『して欲しいことをお客さんに聞こえるようにいってみな。伊久、俺が全部叶えてやるよ……俺のなにが欲しいんだ?』

 耳の端を舐め、その先の首筋、艶光りする白肌が丸見えの鎖骨にまでゆっくりゆっくり舌を這わす。

「やん!やんっ!やだやだやだやだ!……もっとぉお……!もっと下がいいー!は、早く……ちょ、ちょう……だい?」
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