あみdan

わらいしなみだし

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女人禁制の☆あみだん☆開始!

3 とうとうこの日が! ……3

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 先に教室に入っていったじょうちゃんはクラスの連中と仲良く話をしていて、俺はちょっと安心してしまった。
 今じょうちゃんに側に寄られたら、意識しまくって真っ赤になりそうだったから。
 俺は自分の席へ行き鞄を机の上に置いてから、気持ちを整えようと大きく一呼吸した。

 授業中、気になってしまったおでこを思わず左手でなぞってみる。
 じょうちゃんがキスしたところ。

『消毒な!』

 その言葉が俺の脳内に木霊するかのように連呼している。

 消毒って?

 昨日、智さんが口付けたのは確かにおでこもだけどその前は……頬にキス、してた……。

 頬は……見られてなかったのかな?
 でも、智さんがキスしたところをじょうちゃんがキスするって……それって、消毒になるの?

 消毒の意味がわからない。

 智さんと同じ場所にキスをしたのに意味があるの?
 見られてたから、したんだよね?

 もし……頬にしているのも見られてたのなら?
 頬にもキスをされてたのだろうか?

 そんなことを考えながらおでこの感触を思い出す。
 
 じょうちゃんの顔がドアップになって、じょうちゃんの口が俺の上の方に。

 ちょっぴり濡れたくちびる……
 そこだけが熱くなった気がして……

 思い出しただけで……俺は消えちゃいそうだ。

 嬉しいと云うきもちがあってもいいのに、そんな気持ちになれないのは何故なんだろう?
 だって好きな人なんだよ?

 ……俺はどうしちゃったんだろう?

 自分の気持ちとじょうちゃんの行動が何処までも平行線みたいに思うのはどうしてなんだろう?

 そんな妄想を打ち消したのはもちろん今の授業を受け持っている先生だった。

「こら!鳴海!教科書をちゃんと見なさい。逆さになってるぞ。黒板、きちんと写してるか?ここテスト範囲だぞ」

 授業中なのに俺としたことが。
 クラスメイトがクスクスと笑っている声が聞こえる。

 教科書を逆さになっていることにも気がつかずに、授業を聞いてる振りだけをしていたのがバレてしまった。

 「テスト範囲」その言葉を耳にした俺は慌ててノートを広げて黒板の文字を書き写し始めた。

 まだ頭の何処かに「消毒」という言葉を残したまま……。

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