275 / 280
いっぱいいっぱい抱きしめたい!
237 好きだなぁ……
しおりを挟む
私は混乱していた。
雨月が泣き止んで私の腕の中ですやすやと眠っている。
こんな無防備な姿を見ると可愛くて仕方がない。
目に入れても痛くないほど可愛いの。
でも、私では駄目なのかなって?ってつい弱気になっちゃう。
夏川上司に懐いているのは確かなんだけど、どうして懐いているのかがわからない。
今は私の腕の中にいるのにまた何処かへ消えてしまいそうで不安になっちゃう。
雨月の背中をポンポン軽く叩いて寝顔を眺める。
もしかしたら……雨月は自分のことがわからないのかもしれない。
何処から来たのか……。
本当は何者なのか……。
段ボールの中にいた真っ黒な子猫の雨月を段ボールに入れて公園に置いた誰かがいる筈で……。
いる筈?
弱っていたちっちゃな子猫の雨月が自分から公園の段ボールに入ったとは思えない。
雨月は不安なのかもしれない。
自分が子猫なのか人なのか。
大人の男の人だから夏川上司に甘えたかったのかもしれない。
だから……私のことを頑なに『にいちゃ』って呼んでいたのかな?
考えれば考えるほど切なくて苦しくて……。
雨月を抱きしめながらポンポンとゆっくり背中を叩き続けた。
「雨月……明日、オムライス作ってあげるからね」
朝、目覚めたらどの雨月に出合うのかしら?
今のままのおさない雨月かな?最初に変身した小学生くらいの雨月?
それとも、最初に出合ったちっちゃな子猫の雨月?
「子猫だったら……おじやにした方がいいかな?」
座った状態でうとうとして……私はいつのまにか眠りについていた。
「にいちゃ……にいちゃ……」
小さい声が耳に聞こえる。
私を呼んでるのかな?
聞き覚えあるけど……私は『にいちゃ』じゃないんだけど?
ぺた……ぴと……
ほっぺがちょっと冷たいんだけど?
んんーん……まだ眠いんだけど……。
重い瞼をうっすらと開ける。
視界がうっすらとぼやけながら、ちっちゃな双眼と出合う私の眼。
ぱちぱちぱち。
瞼を何度を瞬く。
眩しい笑顔が飛び込んでくる。
うん、いい笑顔……。
あー好き。もう、なんでもいい。
雨月が何者だって……大好きなんだから。
何があっても……私が守ってあげるから……
その笑顔に誓うから……
私と一緒にいてよね?雨月……。
そんなことを寝ぼけながら思っていた。
まだ眼は本開きじゃない。
「にいちゃー!」
その声も好きだなぁ……。
ちっちゃな紅葉のお手々が私のほっぺを捉えている。
あー!朝からなんて可愛いの!
至福だ……。
「にいちゃ……ちゅ」
どっちの雨月なのかまだわからなかったけど……私にわかったことは……
雨月が私の唇にちゅってしたことだった。
雨月が泣き止んで私の腕の中ですやすやと眠っている。
こんな無防備な姿を見ると可愛くて仕方がない。
目に入れても痛くないほど可愛いの。
でも、私では駄目なのかなって?ってつい弱気になっちゃう。
夏川上司に懐いているのは確かなんだけど、どうして懐いているのかがわからない。
今は私の腕の中にいるのにまた何処かへ消えてしまいそうで不安になっちゃう。
雨月の背中をポンポン軽く叩いて寝顔を眺める。
もしかしたら……雨月は自分のことがわからないのかもしれない。
何処から来たのか……。
本当は何者なのか……。
段ボールの中にいた真っ黒な子猫の雨月を段ボールに入れて公園に置いた誰かがいる筈で……。
いる筈?
弱っていたちっちゃな子猫の雨月が自分から公園の段ボールに入ったとは思えない。
雨月は不安なのかもしれない。
自分が子猫なのか人なのか。
大人の男の人だから夏川上司に甘えたかったのかもしれない。
だから……私のことを頑なに『にいちゃ』って呼んでいたのかな?
考えれば考えるほど切なくて苦しくて……。
雨月を抱きしめながらポンポンとゆっくり背中を叩き続けた。
「雨月……明日、オムライス作ってあげるからね」
朝、目覚めたらどの雨月に出合うのかしら?
今のままのおさない雨月かな?最初に変身した小学生くらいの雨月?
それとも、最初に出合ったちっちゃな子猫の雨月?
「子猫だったら……おじやにした方がいいかな?」
座った状態でうとうとして……私はいつのまにか眠りについていた。
「にいちゃ……にいちゃ……」
小さい声が耳に聞こえる。
私を呼んでるのかな?
聞き覚えあるけど……私は『にいちゃ』じゃないんだけど?
ぺた……ぴと……
ほっぺがちょっと冷たいんだけど?
んんーん……まだ眠いんだけど……。
重い瞼をうっすらと開ける。
視界がうっすらとぼやけながら、ちっちゃな双眼と出合う私の眼。
ぱちぱちぱち。
瞼を何度を瞬く。
眩しい笑顔が飛び込んでくる。
うん、いい笑顔……。
あー好き。もう、なんでもいい。
雨月が何者だって……大好きなんだから。
何があっても……私が守ってあげるから……
その笑顔に誓うから……
私と一緒にいてよね?雨月……。
そんなことを寝ぼけながら思っていた。
まだ眼は本開きじゃない。
「にいちゃー!」
その声も好きだなぁ……。
ちっちゃな紅葉のお手々が私のほっぺを捉えている。
あー!朝からなんて可愛いの!
至福だ……。
「にいちゃ……ちゅ」
どっちの雨月なのかまだわからなかったけど……私にわかったことは……
雨月が私の唇にちゅってしたことだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる