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男の子?の雨月はイチャイチャしたがる
143 夏川上司との出会い
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夏川上司は総務部の部長兼人事部長でもある。中規模な会社だからなのか、人事は夏川上司が総務の仕事を部下に上手く割り振りしながら合間に人事関係の仕事をこなしているらしいんだ。
出来た上司なのである。
もちろん私の面接も夏川上司が担当していて、その時にいろいろとお世話になったの。
私がこの会社に面接を受けた時。
一通りの面接が終了してから、ある人が私に問いかけてきた。
それが夏川上司だった。
私が記入していた履歴書の住所欄を不審に思ったらしく、どういう経緯でそのような住所を書いたのか詳しく説明することになったの。
私は諦めて、実家を追い出されたことや絶縁された経緯、帰る場所がなく就職場所が決まってから部屋探しをすることを包み隠さず話をした。
まだ、内定さえもらってもいないのにこんな話をしてもいいのだろうかと不安に思ったんだけど、夏川上司にはなんでも話してしまいたくなるような優しさと懐の深さを目の前で見ているだけなのに感じていた。
夏川上司は面接現場で社長と副社長とその場で何かを話していて、私に質問をして来たんだ。
「もし、この会社に就職を決めるとしたら、君はこの会社に何を求めるんだい?」
私は何を聞かれているのかあまりわからないまま即思いの丈を質問した。
「もし、私が結婚してもしなくても、戦力になるうちは此処で働けますか?私、行くところがないんです!仕事だけは絶対辞めたくないんです!」
大きな声で言った私の言葉を聞いて三人顔を見合って大声で笑だし、
「いいね!君……」
「でしょ?私が仕込みますから、総務に下さいね」
「いいだろう。夏川君が直々に教えるのだったら、片腕になりそうだよ」
「秘書に仕立てるつもりはありませんよ」
「えー!社長の権限で……」
「いーえ。なりません!」
三人が私を放置して話し始めている。
私はおどおどしながらこれからどうすればいいのか尋ねてみると
「他の会社も面接受けるんだよね?」
一番若くて中央にいる男性に聞かれた。
「はい……」
流石に申し訳なく小さく頷きながら言葉にした。
「夏川君、仕事の都合が出来そうなら彼女を任せる。最後まで面倒を見てやってくれ」
「わかりました。星宮君だったね?」
「はい……」
「採用が決まったんだけどどうする?他も受けるかい?君の条件は問題ない。基本この会社は終身雇用だ」
「あの……内定ではなく?」
「ああ、即決だ。君は特別そうすることにしたんだ。ビジネスホテルでずっと泊まりながら就職活動をするだなんて、それこそ無謀だと思わないかい?そんなことをしていたら、お金がいくらあっても足りない」
「同情……ですか?」
なんか、悔しくなって声は震えるし、全身も怒りと悲しみで震えが止まらない。
「まさか。私はこの会社の人事のエキスパートだよ。人を見る目は誰よりもあると自負している。で、どうする?こっちのカードは出した。君はどうしたいんだ?私の許で働く気はないのかい?」
「は、働きたいです!」
彼の人柄、誠心誠意、私に向けてくれる言葉。
迷いなんか、なかった。
そうして……
私は部屋が見つかる間、夏川上司の家でご厄介になることになったのであった。
私はその頃からずっと何かあったら夏川上司に相談することに決めていたの。
私にとっては尊敬する上司であり、父のような頼りになる男性でもあったのだ。
だから……私は夏川上司にすがったのだった。
出来た上司なのである。
もちろん私の面接も夏川上司が担当していて、その時にいろいろとお世話になったの。
私がこの会社に面接を受けた時。
一通りの面接が終了してから、ある人が私に問いかけてきた。
それが夏川上司だった。
私が記入していた履歴書の住所欄を不審に思ったらしく、どういう経緯でそのような住所を書いたのか詳しく説明することになったの。
私は諦めて、実家を追い出されたことや絶縁された経緯、帰る場所がなく就職場所が決まってから部屋探しをすることを包み隠さず話をした。
まだ、内定さえもらってもいないのにこんな話をしてもいいのだろうかと不安に思ったんだけど、夏川上司にはなんでも話してしまいたくなるような優しさと懐の深さを目の前で見ているだけなのに感じていた。
夏川上司は面接現場で社長と副社長とその場で何かを話していて、私に質問をして来たんだ。
「もし、この会社に就職を決めるとしたら、君はこの会社に何を求めるんだい?」
私は何を聞かれているのかあまりわからないまま即思いの丈を質問した。
「もし、私が結婚してもしなくても、戦力になるうちは此処で働けますか?私、行くところがないんです!仕事だけは絶対辞めたくないんです!」
大きな声で言った私の言葉を聞いて三人顔を見合って大声で笑だし、
「いいね!君……」
「でしょ?私が仕込みますから、総務に下さいね」
「いいだろう。夏川君が直々に教えるのだったら、片腕になりそうだよ」
「秘書に仕立てるつもりはありませんよ」
「えー!社長の権限で……」
「いーえ。なりません!」
三人が私を放置して話し始めている。
私はおどおどしながらこれからどうすればいいのか尋ねてみると
「他の会社も面接受けるんだよね?」
一番若くて中央にいる男性に聞かれた。
「はい……」
流石に申し訳なく小さく頷きながら言葉にした。
「夏川君、仕事の都合が出来そうなら彼女を任せる。最後まで面倒を見てやってくれ」
「わかりました。星宮君だったね?」
「はい……」
「採用が決まったんだけどどうする?他も受けるかい?君の条件は問題ない。基本この会社は終身雇用だ」
「あの……内定ではなく?」
「ああ、即決だ。君は特別そうすることにしたんだ。ビジネスホテルでずっと泊まりながら就職活動をするだなんて、それこそ無謀だと思わないかい?そんなことをしていたら、お金がいくらあっても足りない」
「同情……ですか?」
なんか、悔しくなって声は震えるし、全身も怒りと悲しみで震えが止まらない。
「まさか。私はこの会社の人事のエキスパートだよ。人を見る目は誰よりもあると自負している。で、どうする?こっちのカードは出した。君はどうしたいんだ?私の許で働く気はないのかい?」
「は、働きたいです!」
彼の人柄、誠心誠意、私に向けてくれる言葉。
迷いなんか、なかった。
そうして……
私は部屋が見つかる間、夏川上司の家でご厄介になることになったのであった。
私はその頃からずっと何かあったら夏川上司に相談することに決めていたの。
私にとっては尊敬する上司であり、父のような頼りになる男性でもあったのだ。
だから……私は夏川上司にすがったのだった。
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