私が拾ったのは子猫なんですけど!そして私は男じゃない!

わらいしなみだし

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子猫の雨月と男の子の雨月

28 だから……『おにーさん』じゃないんだってば!

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 え?

 キ、キスされた?

 そ、それも年端もゆかない男の子に……?

 ちょっと、ちょっと待って!
 その男の子に私は直接ではなくっても……ち、乳首……!

 い、いやぁああああ!

 吃驚して布団からガバッと身体を起こしちゃったから男の子は慌てて落ちないように?私にぎゅっとしがみついてくる。いえ、全然落ちることはないんだけど。私を見上げる瞳がキランキランしてとっても喜んでいる。

 それとは対照的に私は軽くパニクってて心此処にあらず状態。そう、現実逃避しています。

 どうしてこうなったの?
 子猫の雨月は?また何処かにいっちゃったの?
 だってずっと一緒にいようって思ってたんだよ?
 あんなに幸福感に満たされていたのにー!

 なのになのに……!

 目線がふと男の子の首元を掠めた。

 ん?

 首元に目線が釘つけになる。
 そこには真っ赤な下ろし立ての首輪をしている姿があったんだもの。

 う、嘘でしょ……?
 嘘だと言ってぇー!

 今度こそ疑いようがないじゃない。
 子猫の雨月が男の子になっちゃってた証拠になってしまったんだもん。

 私が昨日の夜に子猫の雨月につけてあげた……紛れもない、赤い首輪だったから。
 男の子の雨月の首に少し食い込んでいるように見えて痛々しいじゃない!

 私が動揺してるのを知ってか知らずか、男の子が微笑んだままぎゅっと抱きつく腕に力を込めてきて頭を私の身体にスリスリしています。

「すきっ。すきっ。おにーさん、すきっ!」

 私、背は高いけど『おとこ』じゃないの、『おんな』なの!
 だから、だから……ね?

 せめてそこの言葉、『おねーさん』にしてくれないかな?

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