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第15話 イケオジの下ネタは不要
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「うぅぅ…」
さっきまで感じていた暑さが嘘のように感じるのだが、目に見える部屋の内部にも「噓でしょ」と言いたくなった。
寝台に寝かされているが部屋全体が涼しいので快適。これは良いのだ。
湿度が高いとジメジメ、ベタベタする感じになるが、低くても肌がカサカサになるものだがこの部屋は湿度も丁度。
だが部屋の様相が怪しすぎる。
窓が全くないのである。そしてランプは見える範囲にないのに明るさがある。
実は予定よりも3日遅れで最後の峠を越えたソシャリー一行。
ここは辺境伯の治める地なので、侵入者と思われてしまったのか。
だとしても牢獄がこんな感じなら牢獄に入りたい一心で犯罪を犯すものも出てきそう。それくらいこの部屋は快適度が高かった。
「快適を求めるとこうなるのかしら」
そう思いながらいつも傍に居たポリーが居ない?!
ソシャリーはポリーが居ない、ポリーの声がしない事に驚いてここまで勢いよく腹筋運動が出来た事はないのに上半身をガバッと起こし、その勢いのままに寝台を飛び降りた。
思いのほか床は板張りだったので固く、つんのめって片足でケンケンケーン!
不思議なことに最初のケンでは両手が前にあるのに最後のケーンの頃には右手が前、左手は後ろ。母親の蔵書をこっそりと観た海の向こうの異国「カブーキ」を演じる役者のようになってしまった。
ガチャリ。
「ハッ?!誰?っていうか扉?!」
あまりにも壁の様相にマッチしすぎている扉。
一瞬で冷静になって考えたら部屋に入っている以上、どこかに出入り口があるのだが扉が見えていなかった。そう、壁と見紛うほどに一体化していたのだ。
――しかも石製じゃない?!――
「おっとっと。お目覚めかい?」
「ファァァーッ!!」
声を掛けて来たのは男性。
ケンケンケーンの最後が止まり切れず受け止めてもらう形になってしまった。
――うわぁ‥(すんすん)いい香り――
ポフっと抱き留められた胸から鼻孔を擽る良い香り。
そして見上げてみれば!!
王太子のような美丈夫系ではないが、母親の世代が言うのなら「ダンディ」で祖母の世代が言うなら「男前」、ついでに曾祖母の世代なら「二枚目」と言うのだろか。
――イケオジじゃないの!――
そう思ったが首を傾げる。
――あれ?確か釣書は24歳?ん?25歳だった?――
下から見上げてはいるが、人間首回りは年齢を隠せないもの。
ソシャリーを抱き留めてくれている男性はかなり忖度をして若く見ても40代半ば。
――でもいいわ。こんなイケオジ。超ラッキー!!――
脳内は損得勘定で動くことがある。
――そうね、そうね、こんなにイケオジなんだもの。子供だって35人、ううん。100人いてもおかしくないわ!――
ついつい想像してしまう。
イケオジのイクメン風景。子供を背中に1人、2人、3人。前抱っこに横抱っこ。
――100人抱えても大丈夫!――
つい簡易物置を連想してしまってポリーの事を忘れていた。
「ハッ!ポリー!!ポリーを存じませんか?旦那様!」
「旦那様?いい響きだねぇ。若い女の子から言われると下半身にグッとくるよ」
――あ、ダメ。この手の下ネタ言う奴に碌なのいない――
腕の中から、簡単にすり抜けられたのは単に転びそうなところをクッション代わりになってくれただけ。イケオジだっただけに名残惜しいが諦めが肝心。
素早く距離を取ったところに、どこかで聞いた声が聞こえて来た。
「親父、何やってんだよ。俺の嫁御殿に何してんだ」
「いやぁ。そろそろ目が覚めるかな~っと思ってさ」
「目が覚めた時に中年オヤジが顔を覗き込んでいたら一生のトラウマだ。やめろ!」
「えぇ―っ。パパも見たい!見たい!」
「〆るぞ?」
「冗談だよ。3日くらい熱も高かったし――」
「3日っ?!」
会話を遮るつもりはなかったが、3日も寝ていた事は全く気が付いていなかった。2か月も馬車を乗り換え、乗り換えしたものの、どの馬車も道が悪路だったからか踏ん張りが必要で全身が筋肉痛で痛かったのに今はかなり軽減されている。
腕を見れば揺れに身を任せると馬車の庫内でゴロンドカンと転がりまわるので、手すりを握りしめ踏ん張っていた。その名残で打ち身の痕がまだ赤く残っている。これから紫になり、黄色くなっていくだろうが。
「3日も寝ていたんだ。あんな暑い中、無茶もいい所だ」
そういわれてソシャリーは大事なことを思い出した。
従者たちである。
「あのっ!峠を越えたところでっ!!」
「一緒に来た従者だろ?ちゃんと保護してるよ。っていうか…道を間違ってたからな」
「道?!」
「峠を越えている途中で分かれ道があったはずだ。パッと見で戻るようにも見えるからそのまま進んでしまったんだな。一応地図は送ってあったと思うんだが」
「そうだったんですね…」
聞けばピプペポ領は経験した通り、かなり自然の厳しい試練を受ける領。
ここで暮らすにあたって、領民も一丸となって気温も和らぐ道を新たに作ったのだが、以前からの道は街道に出るのに近道にもなるのでそのまま残してある。
地図もちゃんと受け取っていた。
だが、確認をするたびに広げていたら汗でインクが滲んで何を書いてあるか判らなくなったのだ。
「お手数をおかけいたしました。私、キュレット伯爵家が娘、ソシャリーで御座います。供の者も保護していただき感謝いたします」
「北の辺境警備を任されているプリンパだ。こんな辺鄙な田舎に嫁いでくれてありがとう。こっちは息子のウィザード。女性の扱いには疎いが親の忖度抜きにいつ辺境伯を名乗ってもいいくらいには荒くれ者に育ってくれている」
「荒くれ者っ?!」
「変な紹介すんなって」
グイっと前に出て来たウィザード。
よく似ている親子だな?とは思うが荒くれ者だから見境なしに子供を作ったんだろうか。
「早速だが、歩けるか?」
「はい」
――さっき飛び起きることも出来たし、ここでおよよとか弱い振りはワザとらしいわね――
「嫁御殿に紹介したい子がいるんだ。今なら全員揃ってるからな」
――早速お子様紹介――
ダメージはじわじわと長く続くより、一気に来た方が回復も早いだろう。
ソシャリーは35人いるであろうウィザードの子供たちに早速面会をすることになってしまったのだった。
さっきまで感じていた暑さが嘘のように感じるのだが、目に見える部屋の内部にも「噓でしょ」と言いたくなった。
寝台に寝かされているが部屋全体が涼しいので快適。これは良いのだ。
湿度が高いとジメジメ、ベタベタする感じになるが、低くても肌がカサカサになるものだがこの部屋は湿度も丁度。
だが部屋の様相が怪しすぎる。
窓が全くないのである。そしてランプは見える範囲にないのに明るさがある。
実は予定よりも3日遅れで最後の峠を越えたソシャリー一行。
ここは辺境伯の治める地なので、侵入者と思われてしまったのか。
だとしても牢獄がこんな感じなら牢獄に入りたい一心で犯罪を犯すものも出てきそう。それくらいこの部屋は快適度が高かった。
「快適を求めるとこうなるのかしら」
そう思いながらいつも傍に居たポリーが居ない?!
ソシャリーはポリーが居ない、ポリーの声がしない事に驚いてここまで勢いよく腹筋運動が出来た事はないのに上半身をガバッと起こし、その勢いのままに寝台を飛び降りた。
思いのほか床は板張りだったので固く、つんのめって片足でケンケンケーン!
不思議なことに最初のケンでは両手が前にあるのに最後のケーンの頃には右手が前、左手は後ろ。母親の蔵書をこっそりと観た海の向こうの異国「カブーキ」を演じる役者のようになってしまった。
ガチャリ。
「ハッ?!誰?っていうか扉?!」
あまりにも壁の様相にマッチしすぎている扉。
一瞬で冷静になって考えたら部屋に入っている以上、どこかに出入り口があるのだが扉が見えていなかった。そう、壁と見紛うほどに一体化していたのだ。
――しかも石製じゃない?!――
「おっとっと。お目覚めかい?」
「ファァァーッ!!」
声を掛けて来たのは男性。
ケンケンケーンの最後が止まり切れず受け止めてもらう形になってしまった。
――うわぁ‥(すんすん)いい香り――
ポフっと抱き留められた胸から鼻孔を擽る良い香り。
そして見上げてみれば!!
王太子のような美丈夫系ではないが、母親の世代が言うのなら「ダンディ」で祖母の世代が言うなら「男前」、ついでに曾祖母の世代なら「二枚目」と言うのだろか。
――イケオジじゃないの!――
そう思ったが首を傾げる。
――あれ?確か釣書は24歳?ん?25歳だった?――
下から見上げてはいるが、人間首回りは年齢を隠せないもの。
ソシャリーを抱き留めてくれている男性はかなり忖度をして若く見ても40代半ば。
――でもいいわ。こんなイケオジ。超ラッキー!!――
脳内は損得勘定で動くことがある。
――そうね、そうね、こんなにイケオジなんだもの。子供だって35人、ううん。100人いてもおかしくないわ!――
ついつい想像してしまう。
イケオジのイクメン風景。子供を背中に1人、2人、3人。前抱っこに横抱っこ。
――100人抱えても大丈夫!――
つい簡易物置を連想してしまってポリーの事を忘れていた。
「ハッ!ポリー!!ポリーを存じませんか?旦那様!」
「旦那様?いい響きだねぇ。若い女の子から言われると下半身にグッとくるよ」
――あ、ダメ。この手の下ネタ言う奴に碌なのいない――
腕の中から、簡単にすり抜けられたのは単に転びそうなところをクッション代わりになってくれただけ。イケオジだっただけに名残惜しいが諦めが肝心。
素早く距離を取ったところに、どこかで聞いた声が聞こえて来た。
「親父、何やってんだよ。俺の嫁御殿に何してんだ」
「いやぁ。そろそろ目が覚めるかな~っと思ってさ」
「目が覚めた時に中年オヤジが顔を覗き込んでいたら一生のトラウマだ。やめろ!」
「えぇ―っ。パパも見たい!見たい!」
「〆るぞ?」
「冗談だよ。3日くらい熱も高かったし――」
「3日っ?!」
会話を遮るつもりはなかったが、3日も寝ていた事は全く気が付いていなかった。2か月も馬車を乗り換え、乗り換えしたものの、どの馬車も道が悪路だったからか踏ん張りが必要で全身が筋肉痛で痛かったのに今はかなり軽減されている。
腕を見れば揺れに身を任せると馬車の庫内でゴロンドカンと転がりまわるので、手すりを握りしめ踏ん張っていた。その名残で打ち身の痕がまだ赤く残っている。これから紫になり、黄色くなっていくだろうが。
「3日も寝ていたんだ。あんな暑い中、無茶もいい所だ」
そういわれてソシャリーは大事なことを思い出した。
従者たちである。
「あのっ!峠を越えたところでっ!!」
「一緒に来た従者だろ?ちゃんと保護してるよ。っていうか…道を間違ってたからな」
「道?!」
「峠を越えている途中で分かれ道があったはずだ。パッと見で戻るようにも見えるからそのまま進んでしまったんだな。一応地図は送ってあったと思うんだが」
「そうだったんですね…」
聞けばピプペポ領は経験した通り、かなり自然の厳しい試練を受ける領。
ここで暮らすにあたって、領民も一丸となって気温も和らぐ道を新たに作ったのだが、以前からの道は街道に出るのに近道にもなるのでそのまま残してある。
地図もちゃんと受け取っていた。
だが、確認をするたびに広げていたら汗でインクが滲んで何を書いてあるか判らなくなったのだ。
「お手数をおかけいたしました。私、キュレット伯爵家が娘、ソシャリーで御座います。供の者も保護していただき感謝いたします」
「北の辺境警備を任されているプリンパだ。こんな辺鄙な田舎に嫁いでくれてありがとう。こっちは息子のウィザード。女性の扱いには疎いが親の忖度抜きにいつ辺境伯を名乗ってもいいくらいには荒くれ者に育ってくれている」
「荒くれ者っ?!」
「変な紹介すんなって」
グイっと前に出て来たウィザード。
よく似ている親子だな?とは思うが荒くれ者だから見境なしに子供を作ったんだろうか。
「早速だが、歩けるか?」
「はい」
――さっき飛び起きることも出来たし、ここでおよよとか弱い振りはワザとらしいわね――
「嫁御殿に紹介したい子がいるんだ。今なら全員揃ってるからな」
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