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【 旅とこなもん 】
01: カキオコ巡礼 その一 「始まり、日生へ」
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大阪弁でいう「こなもん」とは、粉物・小麦粉料理の事ですね。
たこ焼きやお好み焼きなど、小麦粉を主原料とした料理の総称です。
小麦粉を水でといた生地で、それを焼いたものを主に言いますが、広い意味では、うどんくらいまではその範疇に入れられるかも知れません。
アンの「こなもん」体験ですが、それこそ物心ついた頃から身の回りのそこら中にあったので、敢えて意識したことすらありません。
竹の船や新聞紙で包装?されたタコ焼き、イカ焼き、お好み(「洋食」「一銭焼き」)、トンペイ焼き、ちょっと変わったところで、黒砂糖をクレープみたいな小麦粉生地で挟んで焼くものとか(後に「フナヤキ」と呼ぶことを知る、どうやら発祥の地は九州地方らしくてびっくり)etc。
結構長い間、「タコ焼き」の具って普通に、イカの脚だと思ってたくらい庶民的な(笑)存在でしたから。
ですから、旅との関係性で、「こなもん」を意識しだしたのは、日生(備前市)は「カキお好」、四国は「讃岐うどん」が始まりという事になるのでしょうか?
そうそう「もんじゃ焼き」の存在にも、最初は吃驚しましたね。
わざわざ「もんじゃ焼き」を食べに、東京は月島まで行った事がありましたよ。
このエッセイ集では残念ながら「もんじゃ焼き」は、扱ってませんけど。
大阪のお好み焼きのスタンダードな食べ方は「テコ」を箸代わりにそのまま使って、切って乗せて、そのまま口に運ぶでしたから、「もんじゃ焼き」の赤ちゃんテコに吃驚、そしてあのお粥に吃驚、、、まあそれ以上、言いませんけど。
・・・・・・・・・
車の性能が向上すると、運転に必要なドライビングテクニックの個人差をどんどん縮めていく事になりますから、結局、車の動きとしては、技能以外の要素、つまり個人の「性格」や、悪くすると「欠陥」だけがクローズアップされる事になります。
最近、問題になってる「煽り運転」など、具体例を取り上げるときりがないくらいですね。
あれから学べるのは「アホは熟して地面に落ちて勝手に潰れるのを待つしかない。ドライブレコーダー必須」の事しかないのは、寂しい事ですが、、。
極端な話、昔の車と比べれば、今の車はいくらでも早く走り安全に曲がれ止まれるのですから、無茶のやりほうだい、つまり単なる蛮勇が、個人の中でテクニックや勇気にすりかわったりするんですね。
まあ、これは車に限った事ではなく、総ての工業技術や科学の進歩と、それを操作する人間に共通する話で、結局、進歩が人間を原始的な生き物へと退化させていくんじゃないですか?
・・・なんて、大阪の片田舎から岡山県の日生まで2時間で行ってしまったアンが、偉そうに書くことじゃないけど、マジでそう思います。
岡山県備前市日生(ひなせ)へは、カキオコ、グルメツアー、これ一本で向かいました。
今日は太平洋側も積雪が予想されていた日で、日生行きは半分諦めていたんだけれど、、降雪は関東より北になったようです。
日生駅前の有料駐車場に車を止めるも、管理者不在、、、まあ田舎の観光地にはよくある事です。
駅横の観光案内所でカキオコマップなるものを貰って、駅から一番近いお好み焼き屋の「オレンジハウス」へ。
事前調べでは、どの店も行列が必定との事なので、開店時間の11時前から待っていればイイジャンってわけで、出来るだけ早く入店可能な店を選んだのでした。
10時40分に入店後、アンがカキオコにありつくまで、新たに来た4組ほどのお客さんが顔を覗かせては、満員の店内を見て諦めて帰って行きました。
11時開店に合わせてお店のお嬢ちゃんが、ビニール袋にぱんぱんに詰められたむき牡蠣を数袋搬入。
オレンジハウスのお好みの焼き方は、牡蠣をあらかじめ炒めて入れるタイプみたいで、牡蠣が焦げる香ばしい匂いと音がお店中に立ち込めます。
昼前から生ビールを注文してるお客さんがいて、お陰で、店のお婆ちゃんの生ビールのつぎ方に感激させられました。
お婆ちゃんときたら、わざわざ泡を取ってからジョッキ一杯まで液体部分を入れるという良心的?つぎ方をしてます!!
(生ビールとして美味しいつぎ方かどうかは、もちろん別だけど「泡銭」という言葉があるように、年輩者にとって泡は「虚」なのですね。)
さて肝心のカキオコのお味のほうですれど、確かに牡蠣は文句なく美味しい。
他のお好みの具材と、混ぜて食べても美味しい。
けれど、焼き上がったお好み生地本体だけを分離して食べると、現在のホクホクサクサク系に進化した大阪のお好みを食べ慣れた舌には、そのベチャベチャとした食感は、ちょとつらいかも。
一緒に行った相方は「東京のもんじゃ焼きみたい」と表現してました。
「そうかなぁ、、、大阪の昔のお好み焼きは、みんなこんな感じだったよ。まあここまで液状じゃなかったけどね。フワッとかサクサクなんてほど遠かったし。生地に山芋入れるなんて、ずっと後の事だったんだから」とアン。
相方は大阪出身ではないので、お好み焼きが、駄菓子と並列的な存在だった頃の姿を知らないのです。
ソースの焦げ目が少し付いた牡蠣の味を堪能して、店の外に出たら、玄関先まで入店待ちのお客さんがすでにびっしり並んでいました、、おそるべし日生のカキオコ。
「どう?これから五味の市に行って牡蠣をもう一度、海鮮焼きで食べてみる?」
牡蠣に目がない相方の提案にしたがって、数分の距離にある五味の市に車を回します。
五味の市で、殻付き生牡蠣を1000円分購入して、向かいの「海の駅しおじ」で炭火焼きに挑戦しました。
1000円分で牡蠣が20個以上あったと思います。
テーブルには一応調味料の類が置いてあるんだけれど、何も付けないで食べるのが尤も美味しい。
それと五味の市で売っていた「牡蠣の身入り混ぜご飯」が異常に美味しかったのも付け加えておきます。
「さあ、次は温泉だね、有馬!これからとって返して、太閤の湯行くよ。」と相方に言ったら「アンさ、秀吉行こうよ。」「だからこれから」「そうじゃなくて、ここ日生のお寿司屋さんの秀吉だよ。」「だったらヒデヨシじゃなくてヒデキチだよ、そのお店の名前。それにもう、お腹一杯だよ」「やだん。お寿司ならまだ入るよ。地の魚が美味しいのは証明済みじゃん、食べずに帰るなんてもったいないよ」って感じで、誘惑されて秀吉さんへ。
秀吉さんのお寿司、味はまっ、普通です(言っちゃうか)。
というか、漁港近くのお寿司屋さんで、超一級の腕を持つ伝説の寿司職人が腕を振るうって話は、あまり聞きませんよね。
究極の鮨職人・藤本繁蔵!!みたいな人より、地元の漁師さん経営とかが多いでしょ。
そういう場所は、大体、ネタの良さで優劣が決まってる感じ。
たぶん、このお店、お寿司オンリーというより、地の魚の刺身だとか、そんなのの方が美味しいんだろうと思います。
でもお刺身とか注文したって、アンってば、ビールもお酒も飲めないじゃん、、。
たこ焼きやお好み焼きなど、小麦粉を主原料とした料理の総称です。
小麦粉を水でといた生地で、それを焼いたものを主に言いますが、広い意味では、うどんくらいまではその範疇に入れられるかも知れません。
アンの「こなもん」体験ですが、それこそ物心ついた頃から身の回りのそこら中にあったので、敢えて意識したことすらありません。
竹の船や新聞紙で包装?されたタコ焼き、イカ焼き、お好み(「洋食」「一銭焼き」)、トンペイ焼き、ちょっと変わったところで、黒砂糖をクレープみたいな小麦粉生地で挟んで焼くものとか(後に「フナヤキ」と呼ぶことを知る、どうやら発祥の地は九州地方らしくてびっくり)etc。
結構長い間、「タコ焼き」の具って普通に、イカの脚だと思ってたくらい庶民的な(笑)存在でしたから。
ですから、旅との関係性で、「こなもん」を意識しだしたのは、日生(備前市)は「カキお好」、四国は「讃岐うどん」が始まりという事になるのでしょうか?
そうそう「もんじゃ焼き」の存在にも、最初は吃驚しましたね。
わざわざ「もんじゃ焼き」を食べに、東京は月島まで行った事がありましたよ。
このエッセイ集では残念ながら「もんじゃ焼き」は、扱ってませんけど。
大阪のお好み焼きのスタンダードな食べ方は「テコ」を箸代わりにそのまま使って、切って乗せて、そのまま口に運ぶでしたから、「もんじゃ焼き」の赤ちゃんテコに吃驚、そしてあのお粥に吃驚、、、まあそれ以上、言いませんけど。
・・・・・・・・・
車の性能が向上すると、運転に必要なドライビングテクニックの個人差をどんどん縮めていく事になりますから、結局、車の動きとしては、技能以外の要素、つまり個人の「性格」や、悪くすると「欠陥」だけがクローズアップされる事になります。
最近、問題になってる「煽り運転」など、具体例を取り上げるときりがないくらいですね。
あれから学べるのは「アホは熟して地面に落ちて勝手に潰れるのを待つしかない。ドライブレコーダー必須」の事しかないのは、寂しい事ですが、、。
極端な話、昔の車と比べれば、今の車はいくらでも早く走り安全に曲がれ止まれるのですから、無茶のやりほうだい、つまり単なる蛮勇が、個人の中でテクニックや勇気にすりかわったりするんですね。
まあ、これは車に限った事ではなく、総ての工業技術や科学の進歩と、それを操作する人間に共通する話で、結局、進歩が人間を原始的な生き物へと退化させていくんじゃないですか?
・・・なんて、大阪の片田舎から岡山県の日生まで2時間で行ってしまったアンが、偉そうに書くことじゃないけど、マジでそう思います。
岡山県備前市日生(ひなせ)へは、カキオコ、グルメツアー、これ一本で向かいました。
今日は太平洋側も積雪が予想されていた日で、日生行きは半分諦めていたんだけれど、、降雪は関東より北になったようです。
日生駅前の有料駐車場に車を止めるも、管理者不在、、、まあ田舎の観光地にはよくある事です。
駅横の観光案内所でカキオコマップなるものを貰って、駅から一番近いお好み焼き屋の「オレンジハウス」へ。
事前調べでは、どの店も行列が必定との事なので、開店時間の11時前から待っていればイイジャンってわけで、出来るだけ早く入店可能な店を選んだのでした。
10時40分に入店後、アンがカキオコにありつくまで、新たに来た4組ほどのお客さんが顔を覗かせては、満員の店内を見て諦めて帰って行きました。
11時開店に合わせてお店のお嬢ちゃんが、ビニール袋にぱんぱんに詰められたむき牡蠣を数袋搬入。
オレンジハウスのお好みの焼き方は、牡蠣をあらかじめ炒めて入れるタイプみたいで、牡蠣が焦げる香ばしい匂いと音がお店中に立ち込めます。
昼前から生ビールを注文してるお客さんがいて、お陰で、店のお婆ちゃんの生ビールのつぎ方に感激させられました。
お婆ちゃんときたら、わざわざ泡を取ってからジョッキ一杯まで液体部分を入れるという良心的?つぎ方をしてます!!
(生ビールとして美味しいつぎ方かどうかは、もちろん別だけど「泡銭」という言葉があるように、年輩者にとって泡は「虚」なのですね。)
さて肝心のカキオコのお味のほうですれど、確かに牡蠣は文句なく美味しい。
他のお好みの具材と、混ぜて食べても美味しい。
けれど、焼き上がったお好み生地本体だけを分離して食べると、現在のホクホクサクサク系に進化した大阪のお好みを食べ慣れた舌には、そのベチャベチャとした食感は、ちょとつらいかも。
一緒に行った相方は「東京のもんじゃ焼きみたい」と表現してました。
「そうかなぁ、、、大阪の昔のお好み焼きは、みんなこんな感じだったよ。まあここまで液状じゃなかったけどね。フワッとかサクサクなんてほど遠かったし。生地に山芋入れるなんて、ずっと後の事だったんだから」とアン。
相方は大阪出身ではないので、お好み焼きが、駄菓子と並列的な存在だった頃の姿を知らないのです。
ソースの焦げ目が少し付いた牡蠣の味を堪能して、店の外に出たら、玄関先まで入店待ちのお客さんがすでにびっしり並んでいました、、おそるべし日生のカキオコ。
「どう?これから五味の市に行って牡蠣をもう一度、海鮮焼きで食べてみる?」
牡蠣に目がない相方の提案にしたがって、数分の距離にある五味の市に車を回します。
五味の市で、殻付き生牡蠣を1000円分購入して、向かいの「海の駅しおじ」で炭火焼きに挑戦しました。
1000円分で牡蠣が20個以上あったと思います。
テーブルには一応調味料の類が置いてあるんだけれど、何も付けないで食べるのが尤も美味しい。
それと五味の市で売っていた「牡蠣の身入り混ぜご飯」が異常に美味しかったのも付け加えておきます。
「さあ、次は温泉だね、有馬!これからとって返して、太閤の湯行くよ。」と相方に言ったら「アンさ、秀吉行こうよ。」「だからこれから」「そうじゃなくて、ここ日生のお寿司屋さんの秀吉だよ。」「だったらヒデヨシじゃなくてヒデキチだよ、そのお店の名前。それにもう、お腹一杯だよ」「やだん。お寿司ならまだ入るよ。地の魚が美味しいのは証明済みじゃん、食べずに帰るなんてもったいないよ」って感じで、誘惑されて秀吉さんへ。
秀吉さんのお寿司、味はまっ、普通です(言っちゃうか)。
というか、漁港近くのお寿司屋さんで、超一級の腕を持つ伝説の寿司職人が腕を振るうって話は、あまり聞きませんよね。
究極の鮨職人・藤本繁蔵!!みたいな人より、地元の漁師さん経営とかが多いでしょ。
そういう場所は、大体、ネタの良さで優劣が決まってる感じ。
たぶん、このお店、お寿司オンリーというより、地の魚の刺身だとか、そんなのの方が美味しいんだろうと思います。
でもお刺身とか注文したって、アンってば、ビールもお酒も飲めないじゃん、、。
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