彼氏の家族がヤバいですわ!

ぬこまる

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プロローグ

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「はじめまして~」
「わぉ、写真より可愛いね」
「ありがとうございま~す」
「でも髪の色って黒じゃなかった? いや、金髪が嫌ってわけじゃないけど」
「今、春休みだから、別にいいでしょ」
「本当にJKなんだ……」
「悪い?」
「ぜんぜん! むしろご褒美だよ!」
「……ねぇ、はやくいこうよ。どうせヤリたいんでしょ?」
「う、うん……じゃあ、行こうか。車、あるから……」

 とんがり帽子の時計台前。
 男はパーキングに女を連れて、高級車に乗せる。ハンターが猟銃を構えて兎を狙うように、ギラついた瞳で助手席に座る女を見つめ、ハンドルを握った。起動するオーディオからは、重低音の効いたヒップホップが流れる。

「ねぇ、ちょっとだけここでしようよ」
「え?」
「後ろの席に行って、おねが~い」
「ホテルに着いてからじゃ、ダメ?」
「うん、しゃぶりたいの……ねぇ、気持ちいぃこと、いっぱいしてあげるからっ♡」
「ったく、しょうがねぇな」

 男が車を降り、後部座席に乗る。
 女は身体が小さいので、車内から後部座席に移動できた。手荷物ポーチから、何やら取り出して……。

「すごくエッチだね……」
「ねぇ、目隠し、してあげようか? 持ってきたんだぁ」
「お、いいね、お願いするよ」

 女は男に目隠しをかぶせ、艶かしい手つきで男の太ももを撫でる。

「おおお! 興奮してきた……んんっ」
「あなた、こういうの好きって言ってたもんね」

 うん、と男はうなずいた。
 出会ったばかりの可愛い女の子から、拘束されている自分。
 背徳感と高揚感が混ざり合い、頭の中は快楽の波が押し寄せていた。
 何も見えない暗い世界で、ガチャ、ガチャと金属音が響く。

「え? 腕を後ろにまわして……手錠? 足まで……え? え?」
「SMプレイしよっ♡」
「あ、ああ……そうだね……きみ、最高じゃん!!」

 女は男を完全に拘束した。
 ガムテームを男の口に貼り付け、「キャハハ」と笑う。
 男は「ん~! ん~!」ともがくが、もうどうにもならない。
 
「んしょっ」

 運転席にお尻を移動させ、鼻歌まじりにギアをドライブにいれる。

 ズンズンズン

 道路に響く重低音。
 車は一般道を走り抜けていく。春の風に桜が舞い散り、今日も平和だと言わんばかりに、パトカーが反対車線をゆっくりと走っていた。
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