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ヴガッティ城の殺人
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しおりを挟む「ふぅ……」
ため息をつき、おもむろに兜をとるロベルト。
彼は、ヴガッティ家の長男で、軍をひきいる大佐。髪の色は群青で、きれいな顔立ちをさらに魅力的にしてますね。
季節は春うらら。暑かったのでしょう。
鎧という装備をはずした裸の上半身には、うっすらと汗が流れていますが、それにしても……。
「い、いきなり脱ぐなんて……きゃぁぁぁ!」
私は、生まれて初めて若い男性の裸を見てびっくり。
あわてて両手で目を覆いますが、ちゃっかり指の隙間から、チラっとロベルトの裸を見ているのは言うまでもありません。
「い、いい身体をしていますね……」
とつぶやく私が、まるでダビデ像を鑑賞するように眺めていると、レオが車のほうに向かいながら、
「マイラさん、いきますよ」
と言うので、「……はい」と私は答えます。
横に立っているクライフが一言、また余計なことを。
「マイラさんって筋肉フェチですかな?」
「え? フェチって何ですか?」
「フェテシズム。つまり異性の体に欲情する部分があるということですな」
「……は?」
開いた口がふさがらない私は、クライフが何を言っているか意味不明。
たまに、ぶん殴りたくなりますね、この髭帽子は。
ははは、と笑うクライフは、偉そうに髭を触りながら言います。
「困りましたなぁ、マイラさん。ケビンは論外でしょうけど、ロベルトが後継者になったらレオくんのことをどうするんですか?」
「……ど、どうするも何も……レオが私のことを好きとは限りません」
「いいや、レオくんもマイラさんに夢中だと思いますぞ」
「ほ、ほんと?」
はい、と答えるクライフは軽く帽子を持ち上げます。ハゲが見えない程度に。
私は、なんだか可笑しくて、うふふと笑ってしまう。
そして、車に近づくとレオは後部座席の扉を開けてくれます。え……うしろ? と疑問に思う私に、レオは言います。
「ロベルト様も後に乗りますから……」
「そ、そうですか……」
私の本音は、レオの隣。つまり助手席に座りたい。
そう言いたかったのですが、スーツに着替えたロベルトがこちらに来て、
「さあ、乗りたまえ」
と言う。ここは、下手に反論するとめんどくさいことになりそうなので、私は黙って従うことにします。
「……」
車内の私は、まるでお人形さんのよう。
一方、たんたんとハンドルを握るレオ。
クライフとロベルトは、世界の情勢について話をしていますね。
どうやら、二人の考え方は違うみたい。
クライフは、西洋を連合国にして二度と戦争が起きないようにしたいと意見。それに対して、ロベルトは否定的な態度で、その思想は、第二次世界大戦が終わってもなお、いまだに帝国主義を貫いているようですね。
私は、窓の外を眺めながら、ぼんやりと聞き耳をたてます。
「やはりエングランド女王は、もう戦争をしたくないとみえる。とても弱腰だ。あの鉄血だった父上ですら、もう軍に興味を失っている始末。ああ、このままいけば世界は、アメリゴとソブエトが分けることになりそうだ」
「世間では、冷戦と呼んでいるそうですよ」
「冷たい戦争か……武力がないなんて、女々しいな」
「あのぉ、ロベルトさんはどうお考えに?」
「経済なんて興味はない。冷戦なんてものは、国に代わって企業が貧乏人を奴隷にするだけさ」
「は、はあ……」
「僕は、世界征服をしようと思っている」
「え? 本気ですか?」
「ああ、再びこの世界をエングランド帝国のものにするのだ! 他国はすべて僕の植民地!」
「……あ、あのぉ、どうやってするおつもりですか? 世界制服なんて……」
アトミックボムさ! と言うロベルトは、指を弾いて音を鳴らします。
私は、瞳を大きくしてロベルトを見つめ、
「核兵器!?」
と言います。
ロベルトは、ニヤリと笑うとジャケットの内側から小さな水筒スキットルを取り出すと、蓋を開けて、グイッと中身の液体を飲み、意気揚々。
すると車内にただよう酒の香り。これはブランデーですね。かなり高級なお酒。コニャックでしょうか?
「君も飲むか? マイラ」
そう言ってロベルトは、スキットルを渡してきます。
しかし、私は手のひらを見せて、
「……やめておきます」
とお断り。なぜ? とロベルトは訊くので、私はなるべく笑顔を作って答えます。
「お酒は飲んだことがないので……」
「そうなのか。ちなみにマイラは何歳?」
「十八歳です」
「ふぅん、僕は二十歳だ」
「……もっと上かと思いました」
「おいおい、僕は老けて見えるかい?」
「いいえ、そうではなく。貫禄があります。大人の男性として」
「なるほど」
「はい」
つかぬことを訊くが、と前置きするロベルトが、またお酒を飲んでから言います。
「どのような経緯でヴガッティ家と婚約を?」
「……私もよくわかっていないのですが、どうやら私の父グラディオラとヴガッティ総督が決めたようです」
「ふぅん、父上がね……たしかに近ごろ付き合っている彼女はおらんのか? とよく質問されてたからなぁ。そういうことだったのか」
ひとりで納得するロベルト。
私は、流し目で彼を見つめて尋ねます。
「あの、ロベルトさんは世界を征服したあと、どうするおつもりですか?」
「え? そりゃぁ、世界の王として君臨するのみ。逆らう敵国は倒す!」
「それって、あなたが死んだら終わりなのでは?」
「いや、そうならないように女に僕の子どもを産ませ、後継者を育てなきゃいけない」
「……私は、そのための道具、とでも言いたげですね?」
「ん? 嫌なのか? 僕の道具となることが?」
嫌です、と私は、きっぱり断言。にっこり笑顔のおまけつきで。
「私にだって夢があるのです」
「ほう、なんだ?」
「困っている人を救う仕事をしたい」
「なんだい、それは?」
「探偵の仕事です」
わははは、と車内に、ロベルトの大きな笑い声が響きます。
「ますます気にいった!」
「!?」
「男に意見できるなんて素晴らしいではないか。僕は強い女が好きだぞ!」
な、なんなのこの人?
目を丸くして、黙ってしまう私。
どうやら私は、とんでもないところに嫁ごうとしているようです。
弟のケビンにしろ、兄のロベルトにしろ。ヴガッティ家の後継者は、ろくな男ではありません。最低で最悪な婚約者。
クセが強い!
だから私は一刻もはやく、婚約なんて破棄するべきだと思う。
しかし心のどこかで、レオのことが気になって、私の気持ちとしては……。
ああ、レオ、私を守って……。
と、不思議なことに希望が捨てきれないのです。
「……」
しばらくして車は、高台へと登り、美しいハーランドの自然と港町が眺められる場所で止まります。
例によって、レオが扉を開けてくれたので、私は下車。そして、目の前には門があり近衛兵がいて、その奥には、ドーンと建っているお城が見えますね。
「あ、あれがヴガッティ城……」
「綺麗でしょ?」とレオ。
「はい」
「ちょっと待っていてください。車を移動させなきゃ……」
「あっ」
さっさと行ってしまうレオ。
もう、私をひとりにしないって約束したのに、まったく。とはいえ、車を壁際に止め直すだけなので、このくらいの距離なら許してあげましょう。
気を取り直して私は、改めて城を眺めます。
「やば……美しい……」
ごくり、思わず息を飲みます。
素晴らしい! パーフェクト! 外観は、すっきりとした白亜の壁に、三角の屋根はさわやかな青。構造は、美しい左右対称の造りで、中央から伸びている塔は、天に登っていくみたいに荘厳としています。
周りには深い森と湖があって、まさに夢物語に登場するお城そのもの。
私は、壁を触って観察します。
「ふむふむ……やっぱり、港の露店にあった大理石と同じ材質。この城は海岸から石を運んで建造されている……」
「ほう、素晴らしい読みですな、マイラさん」
隣で、そう感心してるクライフは、壁を触れながら質問してきます。
「でも、どうやってこの高台まで運んだのでしょう?」
「車でしょうか?」と私は逆に質問。
「建造されたのは二十年も前の話、おそらく陸路の整備もできていないのに運べますかな? 高台に建てられおるのですぞ?」
「たしかに……他に石を運ぶルートがあるのかしら……」
「ううむ、ミステリーですな」
謎を追いかける探偵のように、クライフは髭を触ります。
一方、ロベルトは城を眺めながら、さりげなく私の腰に手を回してきますから、私は冷たい瞳で抗議。
「その手、ひっこめないと親指をへし折りますよ?」
「……おっと、スキンシップは嫌いか?」
「はい。初対面で、しかもまったく好きでもない人から触られるのは嫌いです」
「ほほう、では僕を好きになってもらおう」
は? と私が嫌な顔をすると、ロベルトは城を指さして、
「では城にまいろう、愛しのマイラよ。楽しもうではないか!」
「……?」
「城のベッドはクイーンサイズで広い! 少々、暴れても大丈夫だから安心したまえ」
「あの、何の話をしているのでしょうか?」
「ん? ああ、マイラはまだ男女の営みをしたことないのか? まぁ貴族のお嬢様なら仕方ない。だが案ずるな、僕が丁寧に教えてあげよう」
「言っている意味がわかりませんが、お断りします」
「え? ちょっと待てっ! マイラぁぁ」
私は、ロベルトのことを完全に無視して歩きます。
向かっている先は、とりあえずお城のなか。すると、その途中の壁に貼ってある大きなポスターに、目が止まります。
「美術展……」
そう私がつぶやくと、また隣から、ロベルトが話しかけてきます。
んもう、私につきまといすぎ!
「僕の母上は、狂信的なほどの芸術コレクターでね。城のなかには世界中の美術品が蒐集されているんだ」
「ふぅん……」
興味ないフリをしていますが、私は芸術が好きなので、ぜひ見たいと心のなかで思います。
一方、クライフはご自慢の髭を触りながら、ポツリとつぶやき。
「ルネサンス時代の絵画が展示されているようですな。ほほう、ミレランジェロ、レオナルドの作品……」
ふむ、なんて感心するクライフ。
彼は、さすが弁護士だけあって、いくらか教養があるようですね。
それにしても、ヴガッティ総督の妻レベッカ。もしかしたら私の姑になる女性は、美術品の蒐集をしているなんて、とても性格がキツそう。
ゆ、憂うつ。
お父様、恨みますよ……かってに婚約の話を進めるなんてっ!
私は、心のなかでムカついた炎を燃やします。
すると、ロベルトが近寄ってきて、ぎゅっと私の肩を抱きます。
「さあ、いくぞ」
「きゃぁぁぁ!」
つい私は叫びます。レオ、助けてっ!
急いで首を振ってレオを探すと、車の近くで、近衛兵と何やら話していますね。
ど、どうしましょう!?
ロベルトをぶん殴って、逃げようかな……。
そう思っていると、クライフが目の前に立ち塞がってくれます。おお、少しだけ頼もしいですよ、髭帽子。
「ロベルトさん、まだあなたが後継者と決まってません」
「ん? 何が言いたい弁護士」
「つまり、マイラさんから手を離しなさい」
「何だと?」
「後継者になってから、堂々とマイラさんを抱けばいい、そう言っているのですぞ」
「……む」
「もっとも、ロベルトさんが無理やり女の子を犯す非道な男なら、そのときは警察に通報しますぞ!」
「……わかった。僕はジェントルマンだ」
私から、パッと手を離すロベルト。
クライフは、さらに言います。
「ではロベルトさん、総督と話をしにいきましょう。遺産相続と後継者の」
「わかった……」
「総督はお城のどこに?」
「おそらく神に祈りをささげているのではないかな。父上はああ見えて敬虔な信者だから」
「信じるものは救われる……ですな」
うむ、とうなずくロベルトは、私のことを流し目で見つめながら、
「ではな、マイラ」
と言って、笑顔で手を振ります。
私は、彼と会いたくないので、
「……」
真顔でロベルトとクライフの背中を見つめることしかできません。
まったく、男というものは、エロいことしか考えていませんね。
それが、子どもを産むためとはいえ、許せません。
ぷんぷん、と怒っている私。すると、やっとレオが近づいてきて、
「どうしました、マイラさん?」
と尋ねてきます。
彼は男だけど、私にエロスを求めていないので好感がもてますね。安心できるから。
私は、レオに近づいて上目使い。本当は、抱きしめてほしい……。
「レオ! 私をひとりにしないって約束したのに……」
「え? で、でも、もうお城に着いていますし、ロベルト様だっていらっしゃるし……俺と近くにいては、あの、その……」
「レオ……」
「?」
「レオに、ずっと守ってもらいたい」
「……えっと、それは執事として? それとも……」
ドキドキドキ……。
心臓の鼓動がはやい。私、完全に恋していますね、これはヤバいかも。ちゃんと探偵の仕事できるかしら?
うるんだ瞳でレオの言葉を待っていると、やだ。近衛兵が近づいてきます。年齢は三十代くらい、彫りの深い顔立ちから、真面目な印象をうけますけど、あっちに行って欲しい。
「レオ、ちょっと手伝ってくれ!」
「どうしました? ハリー少佐」
そうレオが尋ねると、近衛兵が肩をすくめます。
「また見学者たちが、メイドを撮影するんだよ……ったく邪魔でしょうがない」
「またですか!」
「ああ、最近きたメイドが可愛すぎる! しかもスカートが短すぎるんだよなぁ」
「城にいる近衛兵の人数は?」
「少ないぜ。俺、ポール、ヴィルの三人だけだ。総督が、せっかくバカンスに来てるのに城内にまで兵を見たくない、と言って嫌がるからな」
「やっぱり……」
「見学者のなかには脂汗のひどい巨漢もいる。レオ、急いでくれ!」
わかった! と答えるレオは、まるで風のように走り去っていきます。
ちょっと、ちょっと! 私をひとりにしないでってばぁ!
「私もいきまーす!」
そう叫んでレオを追いかけると、彼は振り返って、ニコリと笑います。
ああ、この恋がどうなるかわかりませんが、私は、やっぱり私は……。
レオのことが、好きなようです。
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