ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~

ぬこまる

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王位継承編

17 【全自動】服を洗濯して乾かす魔導具

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 狂ったように無数の岩が飛んで来る。
 ヤマザキは背後にいるみんなを守るため、ばっと両手を広げてバリアバンクルを発動した。
 
 ガガガガッ!
 
 奇跡の反撃だ。
 ぐるん、と岩は跳ね返り巨岩魔物・メタルゴーレムに向かって飛んでいく。
 しかしぶつかった瞬間、ぐにゃりと岩は吸収されてしまう。この魔物、金属を自由に融合する特性がある。
 まったくノーダメージだ。
 
「おじさん、ぜんぜんダメじゃん!」
「いや、素材としてはこうでなくっちゃ」
 
 デュワーズの指摘を、まったく問題にしないヤマザキは、「これでも食らえ!」と鞄に手を突っ込んだ。

「ミニモフの玉だー! いっけぇぇー!」

 思いっきり投げた。
 しかし、ヤマザキの身体は可愛らしい二頭身に変身。投げる力はない。小さく弧を描いたタマは、ぽんぽん……とその辺に落ちて転がる。
 
 グガガ

 メタルゴーレムは、ニヤッと笑っている。
 バカにされているようだ。ヤマザキは、「うわぁぁぁああ!」と悲鳴をあげながらタマを拾う。

(このおじさん、大丈夫か……?)

 と、みんな疑問に思った。
 そのとき!
 
 グガガッ!

 鋭い目つきになるメタルゴーレム。
 巨岩の魔物は、神聖な森を汚す人間を許さない。
 叫んだり、踊ったり、魔法を使ったりする人間が大嫌いなのだ。
 なぜなら鳥などの小動物が逃げていくから。
 自然のままの、静かな森が大好きなのである。
 まただ、また無数の岩が飛んでくる。

(しまった……)

 二頭身ヤマザキはいっぱい両手を広げるが、その反撃範囲は狭い。
 絶体絶命のピンチ!
 と、みんな思ったが、それを救ったのは小猿・スモーキーとモンキー先生だ。

土壁ソイルウォール!」

 ヤマザキたちの前に、ゴゴゴと土が盛り上がり、飛んでくる岩から守ってくれた。
 
「ありがとう、モンキー先生!」
「でもヤマザキさん、僕の魔法には限りがあります……」
「そうだよな、よし! 弱点を探してくれデュワーズ!」

 やってる……と弓を引くデュワーズ。
 シュッ! と真上に矢が放たれた。
 弱点はどこだろう。ぐるぐると浮遊する岩が、視界の邪魔をする。
 だがよく目を凝らすと、「あれだね……」とデュワーズが気づいた。

「見つけたよ、おじさん!」
「どこだ?」
「透明な輝きを放つ石に矢が刺さっている。たぶんあれがこの魔物のコアだよ」
「魔物にもコアがあるのか?」
「うん、心臓みたいなものだね」

 よし、一旦逃げよう、と提案したヤマザキは、「んしょっ」とヒビキに抱っこされた。二頭身だからぬいぐるみ状態なのである。

「おじさんは世話が焼けますね……」
「ありがとう、ヒビキちゃん」

 デュワーズは、「ちっ取られたか……」悔しい顔をする。
 そして、みんなで走って逃げた。
 飛んで来る岩は、スモーキーの魔法・土壁で守ってくれる。小猿やるじゃん、とヤマザキは思った。

「ふぅ、やれやれ……」

 ぽわわん、と元の姿に戻ったヤマザキ。
 ひとまず、みんな森の中に逃げ込むことができた。
 メタルゴーレムは、すっと岩の浮遊を停止させる。今までの殺意が嘘のように静かになった。
 寝た子は起こすな。
 と、言ったところか。この間にヤマザキは作戦を練ることにした。
 
(透明な石・コアは、拳ほどの大きさだな……)

 わずかに、デュワーズの矢が刺さっていたが、ガチガチと集まって来る岩にぶつかって折れて、コアは再び岩と合体して隠れてしまう。
 するとそこに、一羽の鳥が飛んで来て、ぴよぴよと岩に乗った。
 みんな、ぼーと様子を見るしかない。
 魔力最強のマッカランでさえ、冷や汗をかいている。

「強いねぇ……海の怪物がリヴァイアサンなら、あいつは陸の怪物さぁ」

 すると、おじさん、とヒビキが呼んだ。
 ヤマザキは真剣な顔をしていた。

「どうするんですか?」
「ん~、考え中」
「私たちに作戦を教えてください」
「メタルゴーレムは、こちらから近づかなければ襲って来ないタイプってことは分かった」
「はい、ここなら安全そうですね」
「よし、作戦ができた! みんなで連携技をしよう!」
「連携技?」
「ああ、まあヒビキちゃんは見てろ。モンキー先生ー! それとスモーキーも!」

 ヤマザキに呼ばれ、「何をやればいいですか?」「ウキキ?」と先生とスモーキーは顔をあげた。

「土魔法で高台を作ってくれ」
「高台ですか、どこに?」
「ここにしよう。メタルゴーレムから攻撃されない、ギリギリの範囲だろうから」
「わかりました」
「ウキキッ!」

 スモーキーとモンキー先生の連携魔法が発動!
 ゴゴゴゴ、と地面が盛り上がり、森の中からひょっこり顔を出す土の高台が完成した。
 みんなで登ってみる。そこからの景色は絶景だった。川や滝などアイラの森が眺められる。
 もちろん、メタルゴーレムも丸見えだ。

「こんな感じでいいですか?」
「ウキ~?」
「ああ、いい感じだ! そうしたら、デュワーズとマッカラン聞いてくれ」

 なに? とデュワーズ。
 あたしとこの子が連携かぇ? とマッカラン。
 まだ関わりの少ない二人だが、仲良くできるだろうか。分からないが、ヤマザキは頼んでみた。

「マッカラン、この子は弓使いのデュワーズだ」
「可愛いねぇ、踊り子になったら太客が取れそうだねぇ」
「うん、まあ可愛いけど、すごく弓が上手なんだ」
「わかるよぉ、この前の戦闘から見てたからぁ」
「そこで提案なんだけど、デュワーズの矢に氷魔法を付与できないかな?」
「エンチャントかぇ……いいよぉ、どのくらいの魔力かぇ?」
「まぁ、割と強めで」

 わかったよぉ、とマッカランは承諾した。
 デュワーズは、「踊り子って?」と首を傾げている。
 ヤマザキは、ぽんと彼女の肩に触れた。
 
「子どもは知らなくていい」
「子どもじゃないもん!」
「あはは、じゃあ、今度マッカランの部屋に遊びに行こうか?」
「行く行く!」
「ヒビキちゃんもいっしょにな」

 当然です、とヒビキはクールにうなずく。
 うちは遊び場かぇ、とマッカランは微笑んだ。
 
「俺は何をすればいいっすか?」

 そう聞くのは、剣を構えるラフロイグだ。
 ヤマザキは彼の肩に、ガシッと腕をまわす。突然、男同士で絡むので、「おっふ」とモンキー先生は反応した。

「ラフロイグは一番危険な役目だ」
「おう」
「メタルゴーレムに近づいて攻撃をし続けてくれ!」
「それは良い事っすか?」
「もちろん! メタルゴーレムの素材で魔導具を作れば、家事の負担が減って主婦たちは大喜びだ」
「よし、やるっすよ俺! でも負傷したらヒビキちゃん癒してね、ちゅっ♡」

 投げキッスするラフロイグ。
 ぞくっと嫌な顔をしたヒビキは、「……はい」とだけ答えた。
 調子、乗んな! とデュワーズから頭を叩かれるラフロイグは、「てへへ」と舌を出す。
 あはは、とヤマザキは笑った。

「ラフロイグ、怪我の心配はないぞ。これを装備すれば無敵だから」

 ヤマザキは、バリアバンクルを腕から外した。
 そしてラフロイグに装備させる。

「いいんすか?」
「ああ、岩が飛んで来ても跳ね返してくれる」
「うっす……でもヤマザキさんたちは?」
「俺たちはここにいるから大丈夫だ!」

 たしかにここなら安全だ、と思いながらラフロイグは高台から降りた。
 
「ははっ、良いことすれば天国に行けるぜ!」

 颯爽と森の中を走るラフロイグ。
 死ぬなよー! とデュワーズの大声が届く。
 え? と不安になり腕輪を見つめる。
 バリアバンクルに装飾された魔石たちは、きらきらと光り輝いていた。

(ヤマザキさんを信じるっすよ……)

 ラフロイグは、ゆっくりとメタルゴーレムに近づいていく。
 剣のグリップをしっかりと握り、「やるぞ……」と切先を岩に向けた。
 すると、ぶわっと無数の岩が浮遊する。
 まるで地雷のようだ。
 近づくものを容赦なく破壊する巨岩の魔物。それがメタルゴーレムなのだ。
 
 ガガガガッ!

 ラフロイグは飛んでくる岩を避けて、避けて、避けまくる。
 眼前に迫る岩は自慢の剣撃で、まっぷたつに切った。しかし攻撃すれば防御が甘くなるのは道理。
 
「やばっ!」

 がら空きの背後に岩が飛んで来た。
 とても回避できない。するとバリアバンクルが発動!
 見事、岩を跳ね返す。
 
「す、すげぇ……ヤマザキさんになった気分だ!」

 ラフロイグはヤマザキを崇拝していた。
 と同時に、良き兄貴とも思っている。
 
(この戦闘に勝利したら、ヤマザキさんを兄貴と呼ぼう!)

 そう決心しつつ、果敢に戦いに挑んだ。
 一方、土の高台ではデュワーズが弓を引いていた。
 その矢の切先に魔力を込めようと、マッカランは踊るように両手を動かす。

氷矢アイスアロー!」

 デュワーズは狩人の目を使って、メタルゴーレムのコアを見定め、放つ。
 
 シュッ!

 氷矢は竜のように飛んでいく。
 きらきらと氷の結晶が螺旋を描き、岩という岩の隙間を縫って、ぐさっと魔物のコアに突き刺さった。

 やったー!

 ヤマザキたちは大喜びだ。
 そして次の瞬間、ラフロイグに襲いかかっていた無数の岩は、ドスン、ドスンと地面に落下。メタルゴーレムは沈黙した。
 見事、氷矢はコアという急所を突き刺して、巨岩魔物に大ダメージを与えたのだ。
 
「よし、素材を集めよう!」

 ヤマザキはコアに近づく。
 まるで、クリスタルのような輝きを放っている。手に取ろうとした。その瞬間!
 ぶるると振動したコアは飛びあがり、なんとヤマザキの顔面に直撃した。
 バリアバングルはラフロイグに装備してあるので、今は攻撃を受けてしまう。
 
 
「……ッ!」

 本当に苦しい時は悲鳴もあげれない。
 気絶したヤマザキは、ばたんと倒れた。
 コアは彼の胸の上にあり、ぶるると振動している。
 
(死んだか……)

 みんなそう思った。
 
「おじさーん!」
「兄貴ぃー!」
 
 と泣き叫ぶデュワーズとラフロイグ。
 ヒビキはすぐにヤマザキに駆け寄って、息を確認する。

「よかった、生きてます……治療しますね」

 回復魔法ヒール

 ヤマザキについたおでこのアザが治っていく。
 しかし目を開けない。起き上がりもしない。実は頭の中で、『森を汚すな……森を……』という声が響いていた。魔物と会話していたのだ。

『誰だ?』
『我はアイラの森を守る岩……オマエ、森を汚すつもりだな?』
『それは違う! 俺は君が必要だから来たんだ』
『我が……必要?』
『ああ、俺は魔導具を作って、この世界を平和にしようと思っているんだ』
『世界を平和に……森も汚れないか?』
『もちろんさ! 逆に綺麗にしてやるよ!』
『わかった……我を使うがいい……』

 ぱちっとヤマザキの目が開く。
 胸の上にある透明な石が、ニコッと笑ったような、そんな気がした。
 
「大丈夫ですか?」

 心配そうに顔を覗き込むヒビキ。
 ああ、と答えたヤマザキはメタルゴーレムのコアを握り、むくっと立ち上がった。
 すると、突然!
 コアは棒状のスティックに変形した。
 ヤマザキは、試しに転がっている岩にスティックをかざす。
 するとどうだろう。
 ぐにゅり、と岩は粘土化し、あとは思うままに形を変えることができた。
 三角、四角、丸、星型、ハート……。
 あらゆる形に変えて見せると、みんな楽しそうに観察した。
 すごーい! とデュワーズ。
 ヤバいっすね! とラフロイグ。
 これは世紀の大発見ですよ! とモンキー先生。
 ウキキッ! なんやこれ! とスモーキ。
 上手くいったねぇ、とマッカラン。
 おじさん、その魔導具はなんですか? とヒビキは質問した。

「金属粘土スティックだ」

 とヤマザキは答えた。
 
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