66 / 104
第七章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・武士団ギルド編~
道場訓 六十六 裏闘技場の闇試合
しおりを挟む
「もしかすると、そういう場所で非合法な魔薬の製造が行われているのですか?」
俺の言葉にコジローが反応する。
「もしかすると……ってのはどういうことだい?」
ここまできたら隠す必要がないので、俺はコジローに洗いざらい話した。
「俺はゲイルさんから2つの依頼を頼まれたんです。1つは任侠団からあなたの身体を守ること。そしてもう1つはヤマトタウンから横行している、高品質の非合法な魔薬の出所の捜査です」
そうである。
俺はコジローの護衛任務とは別に、最近になって巷で横行するようになった非合法な魔薬の捜査も頼まれていた。
そして、実は後者のほうがメインの仕事だったこともコジローに説明していく。
「なるほどな。何かおかしいとは思ったぜ。どうして取り巻きの多い俺の元に、わざわざ護衛なんて名目で人を寄越してくるなんてよ。そうか、お前さんらの本当の目的はそっちかい」
「隠すつもりはありませんでした。ただ、まさかここまでヤマトタウンの情勢が乱れているなんて知らなかったんです。どうやらあなたの話を聞く限りでは、任侠団の1つや2つ潰せばいいというような甘いものじゃなさそうだ」
「そうだな。すぐに居所が分かるような末端の任侠団など、上の組織からすればいつでも尻尾を切れる。そんなところをシメたところで情報なんて出ねえよ。それこそ全部を取り仕切っている頭を見つけないとな」
「その頭を見つけるためのヒントが、闇試合と呼ばれている賭け死合いにあるんですね?」
「お前さんの口振りだとゲイルから少しは聞いているようだな。だが、それでも真相は分からないと言われただろう?」
「はい、ゲイルさんも独自に密偵専門の冒険者を雇って調べたようですがダメだったようです。ことごとく冒険者たちは死体となって見つかった、と」
「俺のところもだよ。うちにも隠密(忍者)っていう密偵に長けた人間がいるんだが、どうしてもある場所に潜入しようとすると失敗するのさ」
俺は小首を傾げた。
「武士団ギルドも非合法な魔薬の出所を調査していたんですか?」
「まあな。それが裏社会の資金源になっているということもあるが、もっと問題なのはそれに〈暗黒結社〉が絡むことでヤマトタウンの秩序が根底から覆されそうになっていることだ。それに連中が高品質で安価である非合法な魔薬をバラ撒いている目的は金じゃない」
「……と言いますと?」
コジローは「生贄だ」と言った。
「連中は顧客リストに載っていた客を、自分たちが取り仕切っている裏の闘技場へとポンポンと送り込んでいるのさ。いつ姿を消してもおかしくない奴らばかり選んでな。たとえばキキョウ・フウゲツなんかもその口さ。奴はいつ死ぬかも分からない冒険者だからな。ある日、ふと姿を消しても誰も怪しまない」
「待ってください。そんなことになったら私とケンシン師匠が黙っていません。そうですよね? ケンシン師匠」
エミリアの言葉に俺は大きく首肯した。
「それに顧客リストに記載されていたのはキキョウだけではなかったはずです。中には表に出てはマズい身分の人間もいたのでは?」
「だから選別されていると言っただろう。本当にマズい奴らは役人が除外しているから、それこそ姿を消しても大丈夫な奴しか選んでいないはずだ」
「そして、その姿を消しても大丈夫な人間を裏の闘技場に送っている」
「ああ、そこまでは潜入した密偵(忍者)の情報で分かっているんだ。どうやら送り込まれた人間の一部は、闇試合と呼ばれる賭け死合いの合間にあるイベント――魔物との余興戦なんかに放り込まれる生贄として使わるみたいなんだが、その他の人間はどこで何をするために使われるのか不明らしい。どちらにせよ、裏の闘技場に送り込まれた顧客リストの客はただでは済まない」
「だったらキキョウさんも……」
顔を蒼白にさせたエミリアに、コジローは深く頷いて見せた。
「十中八九、死ぬだろうな。少なくとも五体満足で返ってくることはない」
その言葉を聞いた瞬間、俺は立ち上がった。
「コジローさん、このヤマトタウンの奉行所の場所を教えてください」
「聞いてどうする?」
「どうもこうもありません。今すぐキキョウを助けに行きます。俺はあいつの師匠なんです。そんなところに送られると分かって見過ごすことなどできません」
「ケンシン師匠、私も同じ気持ちです。このまま姉妹弟子であるキキョウさんを見殺すなんて無理です」
と、俺とエミリアが決意を強く固めたときだ。
「待ちな。奉行所に行ったところでキキョウはいないぜ」
「なぜです? ヤマトタウンでもヤマト国と同じく役人に捕まった罪人は、まず奉行所の牢に入れられるはずでしょう?」
「普通に捕まった罪人ならな。だが、キキョウは間違いなくあのまま裏の闘技場に送られたはずだ。それほど最近の連中の動きは簡略化され迅速になっている」
「だったら裏の闘技場の場所を教えてください」
「おい……まさか、裏の闘技場に正面から乗り込む気じゃないだろうな?」
「ダメですか?」
「お前さんがキキョウを本当に救いたいのなら悪手だ。連中は大胆かつ慎重を絵に描いたような連中の集まりでもある。少しでも異変を感じれば根こそぎ証拠を消してトンズラしかねない」
証拠を消す。
つまり、それは……。
「集めた顧客リストの客を殺して、ですか?」
「それだけじゃないだろうが、必ずそれはやるだろうよ。もともと生かしておくつもりもないだろうからな。ただ、イベントで使うまでは生かしておくってだけさ」
「どちらにせよ、あまり時間はないってことですね。だとしたら、ここで手をこまねいていてもどうしようもありません。やはり、俺たちが裏の闘技場に乗り込んでいってキキョウを助けるしかない」
「でも、私たちが正面から乗り込んでもダメなんですよね?」
俺とエミリアは表情を曇らせた。
どうすれば一番良い方法でキキョウを助けられる?
などと考えていると、コジローは「出場してみるか?」と言った。
俺はハッとしてコジローに顔を向ける。
「お前さんら自身が闇試合に参加してみるかい?」
俺の言葉にコジローが反応する。
「もしかすると……ってのはどういうことだい?」
ここまできたら隠す必要がないので、俺はコジローに洗いざらい話した。
「俺はゲイルさんから2つの依頼を頼まれたんです。1つは任侠団からあなたの身体を守ること。そしてもう1つはヤマトタウンから横行している、高品質の非合法な魔薬の出所の捜査です」
そうである。
俺はコジローの護衛任務とは別に、最近になって巷で横行するようになった非合法な魔薬の捜査も頼まれていた。
そして、実は後者のほうがメインの仕事だったこともコジローに説明していく。
「なるほどな。何かおかしいとは思ったぜ。どうして取り巻きの多い俺の元に、わざわざ護衛なんて名目で人を寄越してくるなんてよ。そうか、お前さんらの本当の目的はそっちかい」
「隠すつもりはありませんでした。ただ、まさかここまでヤマトタウンの情勢が乱れているなんて知らなかったんです。どうやらあなたの話を聞く限りでは、任侠団の1つや2つ潰せばいいというような甘いものじゃなさそうだ」
「そうだな。すぐに居所が分かるような末端の任侠団など、上の組織からすればいつでも尻尾を切れる。そんなところをシメたところで情報なんて出ねえよ。それこそ全部を取り仕切っている頭を見つけないとな」
「その頭を見つけるためのヒントが、闇試合と呼ばれている賭け死合いにあるんですね?」
「お前さんの口振りだとゲイルから少しは聞いているようだな。だが、それでも真相は分からないと言われただろう?」
「はい、ゲイルさんも独自に密偵専門の冒険者を雇って調べたようですがダメだったようです。ことごとく冒険者たちは死体となって見つかった、と」
「俺のところもだよ。うちにも隠密(忍者)っていう密偵に長けた人間がいるんだが、どうしてもある場所に潜入しようとすると失敗するのさ」
俺は小首を傾げた。
「武士団ギルドも非合法な魔薬の出所を調査していたんですか?」
「まあな。それが裏社会の資金源になっているということもあるが、もっと問題なのはそれに〈暗黒結社〉が絡むことでヤマトタウンの秩序が根底から覆されそうになっていることだ。それに連中が高品質で安価である非合法な魔薬をバラ撒いている目的は金じゃない」
「……と言いますと?」
コジローは「生贄だ」と言った。
「連中は顧客リストに載っていた客を、自分たちが取り仕切っている裏の闘技場へとポンポンと送り込んでいるのさ。いつ姿を消してもおかしくない奴らばかり選んでな。たとえばキキョウ・フウゲツなんかもその口さ。奴はいつ死ぬかも分からない冒険者だからな。ある日、ふと姿を消しても誰も怪しまない」
「待ってください。そんなことになったら私とケンシン師匠が黙っていません。そうですよね? ケンシン師匠」
エミリアの言葉に俺は大きく首肯した。
「それに顧客リストに記載されていたのはキキョウだけではなかったはずです。中には表に出てはマズい身分の人間もいたのでは?」
「だから選別されていると言っただろう。本当にマズい奴らは役人が除外しているから、それこそ姿を消しても大丈夫な奴しか選んでいないはずだ」
「そして、その姿を消しても大丈夫な人間を裏の闘技場に送っている」
「ああ、そこまでは潜入した密偵(忍者)の情報で分かっているんだ。どうやら送り込まれた人間の一部は、闇試合と呼ばれる賭け死合いの合間にあるイベント――魔物との余興戦なんかに放り込まれる生贄として使わるみたいなんだが、その他の人間はどこで何をするために使われるのか不明らしい。どちらにせよ、裏の闘技場に送り込まれた顧客リストの客はただでは済まない」
「だったらキキョウさんも……」
顔を蒼白にさせたエミリアに、コジローは深く頷いて見せた。
「十中八九、死ぬだろうな。少なくとも五体満足で返ってくることはない」
その言葉を聞いた瞬間、俺は立ち上がった。
「コジローさん、このヤマトタウンの奉行所の場所を教えてください」
「聞いてどうする?」
「どうもこうもありません。今すぐキキョウを助けに行きます。俺はあいつの師匠なんです。そんなところに送られると分かって見過ごすことなどできません」
「ケンシン師匠、私も同じ気持ちです。このまま姉妹弟子であるキキョウさんを見殺すなんて無理です」
と、俺とエミリアが決意を強く固めたときだ。
「待ちな。奉行所に行ったところでキキョウはいないぜ」
「なぜです? ヤマトタウンでもヤマト国と同じく役人に捕まった罪人は、まず奉行所の牢に入れられるはずでしょう?」
「普通に捕まった罪人ならな。だが、キキョウは間違いなくあのまま裏の闘技場に送られたはずだ。それほど最近の連中の動きは簡略化され迅速になっている」
「だったら裏の闘技場の場所を教えてください」
「おい……まさか、裏の闘技場に正面から乗り込む気じゃないだろうな?」
「ダメですか?」
「お前さんがキキョウを本当に救いたいのなら悪手だ。連中は大胆かつ慎重を絵に描いたような連中の集まりでもある。少しでも異変を感じれば根こそぎ証拠を消してトンズラしかねない」
証拠を消す。
つまり、それは……。
「集めた顧客リストの客を殺して、ですか?」
「それだけじゃないだろうが、必ずそれはやるだろうよ。もともと生かしておくつもりもないだろうからな。ただ、イベントで使うまでは生かしておくってだけさ」
「どちらにせよ、あまり時間はないってことですね。だとしたら、ここで手をこまねいていてもどうしようもありません。やはり、俺たちが裏の闘技場に乗り込んでいってキキョウを助けるしかない」
「でも、私たちが正面から乗り込んでもダメなんですよね?」
俺とエミリアは表情を曇らせた。
どうすれば一番良い方法でキキョウを助けられる?
などと考えていると、コジローは「出場してみるか?」と言った。
俺はハッとしてコジローに顔を向ける。
「お前さんら自身が闇試合に参加してみるかい?」
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる