176 / 201
変化
しおりを挟む
久しぶりに帰ってきた王都は、異様な空気に包まれていた。
どこかピリピリとした緊張感が漂っている。
「私達が離れている間に何かあったようですね。私はこのままダイスくんに話を聞きに行きます。明日の放課後に学院長室まで来てください。そこで聞いた話を共有しましょう」
家の前で降ろしてもらい、学院長は学院へと走っていった。
ロック君は馬車に乗ったままだったので、家がそっちにあるのだろう。
「教会に行って、神父様に帰ってきたことだけ報告してくるわ」
「それじゃあ僕もカッシュさんとラクネに教えてくる。ルフ、お母さん達のことよろしくね」
「かしこまりました」
まずは、ラクネの家に行く。
「エルクくん。帰ってきたのね。残念だけど、娘は今家にいないわ」
ラクネのお母さんにラクネの不在を聞く。
ラクネは復興の手伝いをしていたから、まだ学院にいるのだろう。
「無事帝都から帰ってきたことを言いにきただけなので、ラクネに伝えておいてもらえますか?」
「伝えておくわね」
ラクネには会えなかったので、次は冒険者ギルドへと向かう。
「エルク君、お帰りなさい。何か依頼を受けにきたの?」
クラリスさんが僕を見つけて、話しかけてきてくれる。
「さっき帰ってきたので、その報告をしておこうかなと来ただけです」
「エルク君は国境を超えて帰ってきたのよね?冒険者の方から帝国領に入れずに依頼が達成出来ないって苦言を何度も言われたんだけど、エルク君はどうやって出入りしたの?」
「僕も知らなかったんですが、学院長はSランクの冒険者だったみたいです。学院長が冒険者証を見せたら通してくれました」
「そうなのね。ルーカス学院長はたまにギルドに来るけど、依頼を受けにくることはないから知らなかったわ」
「僕も驚きました。カッシュさんに帰ってきた報告をしたいんだけど、いますか?」
「あいにくだけど、席を外しているわ。戻ってきたらエルク君が戻ってきたって伝えておくわね」
「お願いします。なんだか街の空気が変わった気がしたんですけど、何かあったんですか?ギルドの中も閑散としてますし……」
冒険者の方達に人気のクラリスさんが、僕とこうして世間話のような話を出来ている時点でおかしい。
緊急のことがない限りは、少し並ばないとクラリスさんに対応はしてもらえない。
「エルク君が王都を立って二日後だったかな。ダイス様が陛下と真っ向から対立する声明を出したの。ダイス様が話した内容を端的に言うと、帝国と戦を起こすべきではないということね。スタンピードによって国力が低下した今、帝国がスキル屋を発端に荒れ始めたのをチャンスと捉えて争い国力を回復させたいという陛下と、国力が低下した今だからこそ他国と争っている場合じゃないというダイス様の構図になっているわ」
「そんなことになっていたんですね」
ダイス君は自分が前倒しで即位する為に、大胆な行動に出たようだ。
「エルク君も徴兵されてるのよね?」
「なんで知っているんですか?」
ダイス君が揉み消す話になっていることもあって、僕が徴兵されているという話は言っていない。
学院長の勧めで帝都の学院に行ってくると話しただけである。
「やっぱりエルク君のことだったのね。ダイス様が今回の徴兵にはまだ10歳にも満たない子供も含まれている。そんな小さい子供に戦わせてまで帝国に勝ちたいと俺は思わない。って言ってたわ」
名前は出してないけど、僕のことを民衆を味方につける材料にしたようだ。
それで平和に暮らせるようになるなら、好きに使ってもらって構わないかな。
「陛下はそれに対して何も答えてないわ。今みたいに本人に聞かない限り、実際に子供を徴兵したかどうかを確かめる方法はないけど、実際に戦になればわかることよね。陛下に対して不信感を抱いた人も多いと思うわ。だから、開戦することになってもエルク君の徴兵は取り消されるのではないかなっていうのが私の見解よ」
「そうなるといいんだけど……」
僕の徴兵が取り消されても、お父さんの徴兵が無くならなければ、僕は隠れてでも付いていくつもりだ。
「元々、建国式の日に陛下自らが戦を好まないと言っているからね。不満が溜まっているところにダイス様が立ち上がって扇動を始めたから、一気に流れが傾いたわ。それと、ダイス様はスキル屋についても触れたわ。王国に帝国が攻めようとしたら帝国にスキル屋が現れて、帝国に住む者のスキルを回収すると言った。王国が何もしなければ帝国は宣戦布告を取り消すだろう。しかし、今度は王国が帝国を攻める話になっている。次は俺達に与えられたスキルが回収されることになるだろう。帝国には先に忠告があったからといって、王国にもまずは忠告がされるとは限らない。朝起きたらスキルが使えなくなっているかもしれない。そうならない為にも、自分は戦に反対しているという意思表示をして欲しい。もしかしたら、それを見たスキル屋が意思表示した者だけは許してくれるかもしれない。そうダイス様は言っていたわ。その結果が今の状況よ。陛下の言うことは絶対。どれだけ嫌でも、従わないといけない。でも、民衆の心はダイス様が完全に掴んだわ。陛下が民衆を無視して突き進むのか、それとも折れるのか、その答えを待っているところなの。冒険者のみんなもね。依頼中にどうなるかが決まったら、すぐに動けないでしょ?」
なんだか大変なことになっている。
「帝都では皇帝に対して毎日激しい抗議の声が飛んでいました。王様がこのまま突き進んだら、王都も帝都と同じようになりそうですね」
「そうなると私も思うわ。ただ、陛下が思い止まったとしても、このまま王であるのは難しいわね。ダイス様が王になることになると思う。新しい体制になれば、良くも悪くも大きな影響を及ぼすから、どっちに転んでも以前の状態に戻るということはないと思うわ」
「そっか……。それは仕方ないのかな」
翌日の放課後、学院長室にて昨日クラリスさんから聞いたような話を聞く。
少し違ったのは、王様が帝国と戦う意志を変えなかった場合には、実力行使でダイス君が王になるつもりでいるということ。
ダイス君も本当はそんなことしたくないはずだから、王様には冷静な判断をしてもらいたい。
今の状況は、国政とかよくわからない僕が見ても、帝国と戦うのはデメリットの方が大きい。
戦に行く兵の士気もダダ下がりだろう。
戦に勝った所で、王国に住む人は王様を称賛なんてしない。
独裁者としてあり続けるしかなくなる。
「ダイス君から、明日に陛下が声明を出すことになっていると聞いています。会議にはダイス君は参加させてもらえていないようで、どちらに転ぶかはわかりませんが、それまでは待つことにしましょう」
帰ってくるタイミングはちょうどよかったようだ。
翌日の昼過ぎ、王様から帝国へ進軍しないと声明があり、帝国が攻めてきた時の為だけの徴兵とすることになったことを知る。
そして、王様は責任をとるような形で退任することになり、ダイス君が正式に王となった。
戴冠式は後日行うとのこと。
スキル屋からスキルを回収されるという話を聞くことなく、しばらく経ったある日、戦いに発展することなく終戦となった。
帝国ではスレッド君のお姉さんであるセレイユ第二皇女が女帝となり、即位したその日に王国への宣戦布告を撤回することを表明したそうだ。
宣戦布告した賠償として、帝国有利となっていた停戦協定が破棄となり、対等な形で協定を結び直すことに決まった。
争うのではなく、助け合えるように、友好国となれるように会談を重ねていくつもりだと、ダイス君は言っていた。
女子寮の修繕もほとんど終わり、男子寮は一部倒壊したままではあるが安全が確保された為、学院の授業が春から再開されることになった。
その関係で、王都に家がない遠方から来ている男子生徒が優先的に寮を使うことになり、王都に家がある者は極力家から通うように連絡があった。
寮内に入る許可もおり自室に入ると、僕の部屋は半壊していた。
だけど運良くフィギュアだけは壊れずに残っていた。
この部屋を僕は使わなくなるので、私物は全てアイテムボックスに回収して持って帰る。
春から学院が再開されることになったけど、ダイス君は退学することになったと学院長から聞かされる。
学院に通う余裕が無くなったのだから、仕方ない。
そして、お姉ちゃんも2年しか通わず卒業した。
回復魔法で畑の土を元気な状態に回復させることが出来るようになり、スタンピードと帝国との戦の準備により各地で食糧難となっている現状を打開するべく、計画を前倒しすることになった。
冬を越せない人が大勢出る可能性がある為、春になるのを待たずに、雪の降る中お姉ちゃんは出発するそうだ。
リーナさんは退学ではなく休学して同行するという。
そのまま辞めるのか、復学するのかは戻ってきてから決められるように、学院長が手続きをしたとラクネから聞いた。
お姉ちゃんの意思は固く、今が緊急を要するということもあり、お父さんもお姉ちゃんを応援することになった。
お父さんは「一度行ってみると、問題点も多く出てくるだろう。帰ってきてから、今後も続けるのかよく考えるといい」と言っていた。
それから「無理だけはしないように」と。
お姉ちゃんの準備はもうすぐ終わる。
終わり次第出発するそうだ。
どこかピリピリとした緊張感が漂っている。
「私達が離れている間に何かあったようですね。私はこのままダイスくんに話を聞きに行きます。明日の放課後に学院長室まで来てください。そこで聞いた話を共有しましょう」
家の前で降ろしてもらい、学院長は学院へと走っていった。
ロック君は馬車に乗ったままだったので、家がそっちにあるのだろう。
「教会に行って、神父様に帰ってきたことだけ報告してくるわ」
「それじゃあ僕もカッシュさんとラクネに教えてくる。ルフ、お母さん達のことよろしくね」
「かしこまりました」
まずは、ラクネの家に行く。
「エルクくん。帰ってきたのね。残念だけど、娘は今家にいないわ」
ラクネのお母さんにラクネの不在を聞く。
ラクネは復興の手伝いをしていたから、まだ学院にいるのだろう。
「無事帝都から帰ってきたことを言いにきただけなので、ラクネに伝えておいてもらえますか?」
「伝えておくわね」
ラクネには会えなかったので、次は冒険者ギルドへと向かう。
「エルク君、お帰りなさい。何か依頼を受けにきたの?」
クラリスさんが僕を見つけて、話しかけてきてくれる。
「さっき帰ってきたので、その報告をしておこうかなと来ただけです」
「エルク君は国境を超えて帰ってきたのよね?冒険者の方から帝国領に入れずに依頼が達成出来ないって苦言を何度も言われたんだけど、エルク君はどうやって出入りしたの?」
「僕も知らなかったんですが、学院長はSランクの冒険者だったみたいです。学院長が冒険者証を見せたら通してくれました」
「そうなのね。ルーカス学院長はたまにギルドに来るけど、依頼を受けにくることはないから知らなかったわ」
「僕も驚きました。カッシュさんに帰ってきた報告をしたいんだけど、いますか?」
「あいにくだけど、席を外しているわ。戻ってきたらエルク君が戻ってきたって伝えておくわね」
「お願いします。なんだか街の空気が変わった気がしたんですけど、何かあったんですか?ギルドの中も閑散としてますし……」
冒険者の方達に人気のクラリスさんが、僕とこうして世間話のような話を出来ている時点でおかしい。
緊急のことがない限りは、少し並ばないとクラリスさんに対応はしてもらえない。
「エルク君が王都を立って二日後だったかな。ダイス様が陛下と真っ向から対立する声明を出したの。ダイス様が話した内容を端的に言うと、帝国と戦を起こすべきではないということね。スタンピードによって国力が低下した今、帝国がスキル屋を発端に荒れ始めたのをチャンスと捉えて争い国力を回復させたいという陛下と、国力が低下した今だからこそ他国と争っている場合じゃないというダイス様の構図になっているわ」
「そんなことになっていたんですね」
ダイス君は自分が前倒しで即位する為に、大胆な行動に出たようだ。
「エルク君も徴兵されてるのよね?」
「なんで知っているんですか?」
ダイス君が揉み消す話になっていることもあって、僕が徴兵されているという話は言っていない。
学院長の勧めで帝都の学院に行ってくると話しただけである。
「やっぱりエルク君のことだったのね。ダイス様が今回の徴兵にはまだ10歳にも満たない子供も含まれている。そんな小さい子供に戦わせてまで帝国に勝ちたいと俺は思わない。って言ってたわ」
名前は出してないけど、僕のことを民衆を味方につける材料にしたようだ。
それで平和に暮らせるようになるなら、好きに使ってもらって構わないかな。
「陛下はそれに対して何も答えてないわ。今みたいに本人に聞かない限り、実際に子供を徴兵したかどうかを確かめる方法はないけど、実際に戦になればわかることよね。陛下に対して不信感を抱いた人も多いと思うわ。だから、開戦することになってもエルク君の徴兵は取り消されるのではないかなっていうのが私の見解よ」
「そうなるといいんだけど……」
僕の徴兵が取り消されても、お父さんの徴兵が無くならなければ、僕は隠れてでも付いていくつもりだ。
「元々、建国式の日に陛下自らが戦を好まないと言っているからね。不満が溜まっているところにダイス様が立ち上がって扇動を始めたから、一気に流れが傾いたわ。それと、ダイス様はスキル屋についても触れたわ。王国に帝国が攻めようとしたら帝国にスキル屋が現れて、帝国に住む者のスキルを回収すると言った。王国が何もしなければ帝国は宣戦布告を取り消すだろう。しかし、今度は王国が帝国を攻める話になっている。次は俺達に与えられたスキルが回収されることになるだろう。帝国には先に忠告があったからといって、王国にもまずは忠告がされるとは限らない。朝起きたらスキルが使えなくなっているかもしれない。そうならない為にも、自分は戦に反対しているという意思表示をして欲しい。もしかしたら、それを見たスキル屋が意思表示した者だけは許してくれるかもしれない。そうダイス様は言っていたわ。その結果が今の状況よ。陛下の言うことは絶対。どれだけ嫌でも、従わないといけない。でも、民衆の心はダイス様が完全に掴んだわ。陛下が民衆を無視して突き進むのか、それとも折れるのか、その答えを待っているところなの。冒険者のみんなもね。依頼中にどうなるかが決まったら、すぐに動けないでしょ?」
なんだか大変なことになっている。
「帝都では皇帝に対して毎日激しい抗議の声が飛んでいました。王様がこのまま突き進んだら、王都も帝都と同じようになりそうですね」
「そうなると私も思うわ。ただ、陛下が思い止まったとしても、このまま王であるのは難しいわね。ダイス様が王になることになると思う。新しい体制になれば、良くも悪くも大きな影響を及ぼすから、どっちに転んでも以前の状態に戻るということはないと思うわ」
「そっか……。それは仕方ないのかな」
翌日の放課後、学院長室にて昨日クラリスさんから聞いたような話を聞く。
少し違ったのは、王様が帝国と戦う意志を変えなかった場合には、実力行使でダイス君が王になるつもりでいるということ。
ダイス君も本当はそんなことしたくないはずだから、王様には冷静な判断をしてもらいたい。
今の状況は、国政とかよくわからない僕が見ても、帝国と戦うのはデメリットの方が大きい。
戦に行く兵の士気もダダ下がりだろう。
戦に勝った所で、王国に住む人は王様を称賛なんてしない。
独裁者としてあり続けるしかなくなる。
「ダイス君から、明日に陛下が声明を出すことになっていると聞いています。会議にはダイス君は参加させてもらえていないようで、どちらに転ぶかはわかりませんが、それまでは待つことにしましょう」
帰ってくるタイミングはちょうどよかったようだ。
翌日の昼過ぎ、王様から帝国へ進軍しないと声明があり、帝国が攻めてきた時の為だけの徴兵とすることになったことを知る。
そして、王様は責任をとるような形で退任することになり、ダイス君が正式に王となった。
戴冠式は後日行うとのこと。
スキル屋からスキルを回収されるという話を聞くことなく、しばらく経ったある日、戦いに発展することなく終戦となった。
帝国ではスレッド君のお姉さんであるセレイユ第二皇女が女帝となり、即位したその日に王国への宣戦布告を撤回することを表明したそうだ。
宣戦布告した賠償として、帝国有利となっていた停戦協定が破棄となり、対等な形で協定を結び直すことに決まった。
争うのではなく、助け合えるように、友好国となれるように会談を重ねていくつもりだと、ダイス君は言っていた。
女子寮の修繕もほとんど終わり、男子寮は一部倒壊したままではあるが安全が確保された為、学院の授業が春から再開されることになった。
その関係で、王都に家がない遠方から来ている男子生徒が優先的に寮を使うことになり、王都に家がある者は極力家から通うように連絡があった。
寮内に入る許可もおり自室に入ると、僕の部屋は半壊していた。
だけど運良くフィギュアだけは壊れずに残っていた。
この部屋を僕は使わなくなるので、私物は全てアイテムボックスに回収して持って帰る。
春から学院が再開されることになったけど、ダイス君は退学することになったと学院長から聞かされる。
学院に通う余裕が無くなったのだから、仕方ない。
そして、お姉ちゃんも2年しか通わず卒業した。
回復魔法で畑の土を元気な状態に回復させることが出来るようになり、スタンピードと帝国との戦の準備により各地で食糧難となっている現状を打開するべく、計画を前倒しすることになった。
冬を越せない人が大勢出る可能性がある為、春になるのを待たずに、雪の降る中お姉ちゃんは出発するそうだ。
リーナさんは退学ではなく休学して同行するという。
そのまま辞めるのか、復学するのかは戻ってきてから決められるように、学院長が手続きをしたとラクネから聞いた。
お姉ちゃんの意思は固く、今が緊急を要するということもあり、お父さんもお姉ちゃんを応援することになった。
お父さんは「一度行ってみると、問題点も多く出てくるだろう。帰ってきてから、今後も続けるのかよく考えるといい」と言っていた。
それから「無理だけはしないように」と。
お姉ちゃんの準備はもうすぐ終わる。
終わり次第出発するそうだ。
0
お気に入りに追加
567
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
チュートリアル場所でLv9999になっちゃいました。
ss
ファンタジー
これは、ひょんなことから異世界へと飛ばされた青年の物語である。
高校三年生の竹林 健(たけばやし たける)を含めた地球人100名がなんらかの力により異世界で過ごすことを要求される。
そんな中、安全地帯と呼ばれている最初のリスポーン地点の「チュートリアル場所」で主人公 健はあるスキルによりレベルがMAXまで到達した。
そして、チュートリアル場所で出会った一人の青年 相斗と一緒に異世界へと身を乗り出す。
弱体した異世界を救うために二人は立ち上がる。
※基本的には毎日7時投稿です。作者は気まぐれなのであくまで目安くらいに思ってください。設定はかなりガバガバしようですので、暖かい目で見てくれたら嬉しいです。
※コメントはあんまり見れないかもしれません。ランキングが上がっていたら、報告していただいたら嬉しいです。
Hotランキング 1位
ファンタジーランキング 1位
人気ランキング 2位
100000Pt達成!!
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる