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情報収集
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「堀田くんを見つけたからには、どういう形であれ接触するつもりではいるんだけど、ヨツバはどうする?」
翌日、僕はヨツバに確認する。
ヨツバには僕の借りている部屋に来てもらっており、ここにイロハはいない。
「私だけ呼んだってことはそういうことなの?」
ヨツバが言っているのはもちろん、僕が堀田くんを殺すかどうかということである。
「もちろんそれもあるけど、ヨツバは堀田くんと色々とあったわけだから、あんまり関わりたくないのかなって」
「色々あったって言うけど、クオンはその時には既に学校に来てなかったから何も知らないでしょ?堀田くんに告白されて私が断っただけよ。昨日もそう話したでしょ?」
ヨツバの言う通り、堀田くんがヨツバに告ったと言う話は昨日知った話だ。
「確かにそう聞いたけど、告白されるってことはそうなる過程があったからじゃないの?それに昨日は、告白された後気まずくなったって言ってなかった?」
「別に堀田くんと特段仲が良かったわけじゃないのよね。なんで堀田くんが私に告白したのか今でもわからないわ。それから告白されて断ったら誰とでも気まずくなると思うわよ」
「まあ、僕は誰かに告白したことはないけど、確かに告白して断られたら、次の日からどうやって顔を合わせればいいのかわからないよ」
過程が無いのなら、堀田くんがヨツバに告白した理由はヨツバの容姿に惹かれたのだろうと僕は勝手に思ったけど、当人には言わない。
ヨツバは周りからモテていたという自覚がないのだろうか?
少ししか学校に行ってなかった僕が、顔を見て名前が出てくる女子くらいには目立つ存在だったのだけれど。
「そういうわけだけど、少し気まずいからってクオンが堀田くんを殺そうとしているのを放置することは出来ないよ。だから堀田くんの所に行くなら私も行くわ」
「まだ堀田くんを殺すとは決めてないよ。まだ見つけただけだし」
昨日見た堀田くんはなんだか楽しそうに見えた。
僕と同じく、せっかく異世界に来たのだからまだ帰らずにこの世界を満喫したいと思っているのだとしたら、僕はその楽しみを奪うつもりはない。
僕は帰りたがっている人を見つけたら殺しているだけである。
「それはわかってるわよ。殺すかもしれないってこと。それにクオンの行動を見ていれば何か分かるかもしれないから」
「ヨツバの好きにすればいいよ。いつかはバレるかもしれないけど、この事はイロハには秘密にしておいてね」
「わかってるわ。それにそんなこと簡単には言えないわ。少なくてもいろはちゃんを私に黙って殺さないって約束をクオンは守ってくれてるわけだし、私もその辺りはちゃんと守るわ」
「お願いね。それからイロハのことだけど、今のところヨツバに恨まれそうというのとは関係なく、殺さない枠組みに入れる事にしたよ。ヨツバが心配しなくても当分殺すことはないよ」
イロハはヨツバと神下さんと3人で帰りたいと言っていたから、イロハを殺すときはヨツバも一緒になる可能性が極めて高い。
なので、僕がヨツバにイロハを殺すつもりだと宣告する時には、ヨツバ本人も殺すと宣告した時である。
「本当に?」
「うん。状況が変わればなんとも言えないけど、今のところは殺すつもりはないよ」
「そうなんだ、よかった」
ヨツバはホッとした様子だ。
「そういうことだから、イロハのことで気を張り続ける必要は今のところないからね。それじゃあ、イロハにも声を掛けて堀田くんの情報を集めようか」
「うん、呼んでくるね」
ヨツバはそう言って部屋を出ていった。
3人で昨日同様、温泉街を歩く。
「堀田くんはやっぱり昨日と同じところで働いてるね」
僕は2人に教える。
「なんでわかるの?」
「昨日獲得したって言った望遠のスキルでここからでも堀田くんの姿が見えたからだよ。今は休憩中みたいだね」
ヨツバに聞かれたので、僕は答える。
「そのスキルってどこまで見えるの?」
「数キロ先くらいかな?障害物にはちゃんと遮られちゃうけどね」
「便利だね」
「そうだね。魔物を探したりするのが楽になるよ」
「昨日からずっと聞きたかったんだけど、なんでコソコソと堀田くんの様子を伺ってるの?話しかけたらダメなの?」
イロハに聞かれる
「イロハにも異世界人だってバレるリスクの話はしたでしょ?堀田くんが置かれている状況によっては僕達まで危険に晒されるからね。まずはその辺りを確認して、問題が無いことを確認した上で接触するつもりだよ」
「問題があったらどうするの?」
「その問題次第かな。許容出来ないリスクを僕達が負うなら、見て見ぬふりをするかもしれないね」
僕個人としては、リスクの有無や大小に関係なく元の世界に帰りたがっているのであれば殺るつもりである。
どうやってリスクを回避しつつ殺るのかを考えるのも、ゲームとして考えるのであれば醍醐味のひとつである。
問題を抱えていても、すぐに帰りたくなさそうなら放置することになるだろう。
「……もしかして私もそうするつもりだった?」
イロハが恐る恐るといった感じで聞く。
「イロハの時は、あの酒場に誰がいるのかわからなかったからね。誰がいるのかがわかってて、それがイロハじゃなかったなら、異世界人だってバレるリスクの話だけ置き手紙で伝えて放置してたかもね」
「そっか。四葉ちゃんがいたから私は助けられたんだね」
ヨツバの要望を聞いたわけだけど、あの時は様子を伺う前にヨツバが大きな声を出しちゃったから、接触せざるを得なかっただけだ。
「僕個人で言えば、イロハだからって対応を変える理由は無いからね。そういうわけだから堀田くんに接触する前に色々と情報を集めてるんだよ」
「そうだよね…。それで情報を集めるって何が知りたいの?」
「まずは堀田くんがまともな仕事をして生活できているかだけど、これは昨日見たからわかってるね。この街の状況から考えても目的はわかるし」
「穴掘ってたね」
「温泉を復活させるつもりだろうね。肉体労働だから、この世界の事を知らなくても働かせてくれてるってだけならいいんだけど、例えば堀田くんのスキルが温泉を復活させるのに必須なスキルだとしたら少し厄介だね。イロハの時みたいになるかもしれない」
「街の人は簡単には堀田くんを手放したくはないよね」
「この街にこのまま温泉が無い状況が続けば、どんどんと人は居なくなって、いつかは完全に廃れるだろうね。こんな辺境でも温泉があるから人が集まるわけだし……。それから、堀田くんが街の人に自分のことをどこまで話しているかは探らないといけない。異世界人だってことを話してしまっているなら、僕達は友人として接触するわけにはいかない。堀田くんだけを呼び出して、街の人からは隠れて接触した方がいい」
「いろはちゃんの時と同じだね」
「そうだね。まあ、イロハの時よりも複雑ではなさそうだからすぐに情報は集まりそうだよ」
「どうするの?」
「堀田くんがいないタイミングを図って同じ仕事をしている人に声を掛けようかと思ってるよ。堀田くんの知り合いとしてではなく、温泉が復活するのを期待している観光客としてだけどね。ちょうど堀田くんが仕事に戻って他の人が休憩の為に出てきたから、その人に声を掛けようか」
「わかった」
僕達は堀田くんが穴を掘っている場所の近くの石に座って休憩している人の所に行く。
「お仕事お疲れ様です。あ、これよかったらどうぞ。水と甘いのどっちがいいですか?」
僕は対面にある石に座る。
「いいのか?ちょうど買いに行こうとしてたから助かるよ。それなら甘い方をもらっていいか?」
男性に果汁のジュースを渡す。
別に毒とか入れるつもりはないけど、警戒されないように残った方は自分で飲む。
「僕達、温泉が枯れてしまっているのを知らずに来ちゃったんです。温泉は湧きそうですか?」
とりあえず、世間話から話に入る。
「それは災難だったな。実際のところどうなるかはわからないな。だが、なんとかこの街を前みたいに賑やかにするつもりだから、そうなったらまた来てくれよ」
「それはもちろんです。今、お兄さん達であそこを掘ってるんですよね?順調ですか?」
「少し前に入ってくれた新人も頑張ってくれてるし、掘ること自体は順調だな。掘った所に温泉があるかどうかは運次第でもあるがな」
新人っていうのは堀田くんのことかな?
少なくても堀田くんのスキルで温泉を見つけようとしているわけではなさそうだ。
「良い新人が入って良かったですね」
「そうだな。あいつがいなかったらもっと苦労していたはずだから助かっているよ」
「もしかして、その新人の人が特別なスキルとか持ってたりするんですか?」
「ああ、そうなんだよ。普通なら掘っていった先に岩があったら相当な苦労をして壊すか、掘る場所を変えるかしないといけないんだが、あいつのおかげで関係なく掘り続けることが出来る」
「へぇ、それはすごいですね。ちなみになんてスキルなんですか?」
「変質ってスキルだって言ってたな」
変質か……。話からなんとなくどんなスキルかは想像が出来るな。
「そのスキルって珍しいんですか?僕は聞いたことがありませんけど……」
「どうだろうな。俺も聞いたことはないが、知らないスキルなんていっぱいあるからな。珍しいかどうかはわからないが、錬金術みたいなスキルだし、少なくても同じようなスキルはあるんじゃないか?」
「そうですよね」
「そろそろ、休憩が終わりだ。これ、ありがとな」
「こちらこそ、貴重な休憩の時間を割いてくれてありがとうございます」
男性は飲み物を持ちながらお礼を言って仕事に戻っていった。
僕達は堀田くんに見つかる前にこの場を離れる。
ノリのいい男性のおかげで知りたいことが大体わかった。
話しかけたのがあの人でラッキーだったな。
もう少し確認はしたいけど、堀田くんに会うこと自体は問題なさそうだな。
翌日、僕はヨツバに確認する。
ヨツバには僕の借りている部屋に来てもらっており、ここにイロハはいない。
「私だけ呼んだってことはそういうことなの?」
ヨツバが言っているのはもちろん、僕が堀田くんを殺すかどうかということである。
「もちろんそれもあるけど、ヨツバは堀田くんと色々とあったわけだから、あんまり関わりたくないのかなって」
「色々あったって言うけど、クオンはその時には既に学校に来てなかったから何も知らないでしょ?堀田くんに告白されて私が断っただけよ。昨日もそう話したでしょ?」
ヨツバの言う通り、堀田くんがヨツバに告ったと言う話は昨日知った話だ。
「確かにそう聞いたけど、告白されるってことはそうなる過程があったからじゃないの?それに昨日は、告白された後気まずくなったって言ってなかった?」
「別に堀田くんと特段仲が良かったわけじゃないのよね。なんで堀田くんが私に告白したのか今でもわからないわ。それから告白されて断ったら誰とでも気まずくなると思うわよ」
「まあ、僕は誰かに告白したことはないけど、確かに告白して断られたら、次の日からどうやって顔を合わせればいいのかわからないよ」
過程が無いのなら、堀田くんがヨツバに告白した理由はヨツバの容姿に惹かれたのだろうと僕は勝手に思ったけど、当人には言わない。
ヨツバは周りからモテていたという自覚がないのだろうか?
少ししか学校に行ってなかった僕が、顔を見て名前が出てくる女子くらいには目立つ存在だったのだけれど。
「そういうわけだけど、少し気まずいからってクオンが堀田くんを殺そうとしているのを放置することは出来ないよ。だから堀田くんの所に行くなら私も行くわ」
「まだ堀田くんを殺すとは決めてないよ。まだ見つけただけだし」
昨日見た堀田くんはなんだか楽しそうに見えた。
僕と同じく、せっかく異世界に来たのだからまだ帰らずにこの世界を満喫したいと思っているのだとしたら、僕はその楽しみを奪うつもりはない。
僕は帰りたがっている人を見つけたら殺しているだけである。
「それはわかってるわよ。殺すかもしれないってこと。それにクオンの行動を見ていれば何か分かるかもしれないから」
「ヨツバの好きにすればいいよ。いつかはバレるかもしれないけど、この事はイロハには秘密にしておいてね」
「わかってるわ。それにそんなこと簡単には言えないわ。少なくてもいろはちゃんを私に黙って殺さないって約束をクオンは守ってくれてるわけだし、私もその辺りはちゃんと守るわ」
「お願いね。それからイロハのことだけど、今のところヨツバに恨まれそうというのとは関係なく、殺さない枠組みに入れる事にしたよ。ヨツバが心配しなくても当分殺すことはないよ」
イロハはヨツバと神下さんと3人で帰りたいと言っていたから、イロハを殺すときはヨツバも一緒になる可能性が極めて高い。
なので、僕がヨツバにイロハを殺すつもりだと宣告する時には、ヨツバ本人も殺すと宣告した時である。
「本当に?」
「うん。状況が変わればなんとも言えないけど、今のところは殺すつもりはないよ」
「そうなんだ、よかった」
ヨツバはホッとした様子だ。
「そういうことだから、イロハのことで気を張り続ける必要は今のところないからね。それじゃあ、イロハにも声を掛けて堀田くんの情報を集めようか」
「うん、呼んでくるね」
ヨツバはそう言って部屋を出ていった。
3人で昨日同様、温泉街を歩く。
「堀田くんはやっぱり昨日と同じところで働いてるね」
僕は2人に教える。
「なんでわかるの?」
「昨日獲得したって言った望遠のスキルでここからでも堀田くんの姿が見えたからだよ。今は休憩中みたいだね」
ヨツバに聞かれたので、僕は答える。
「そのスキルってどこまで見えるの?」
「数キロ先くらいかな?障害物にはちゃんと遮られちゃうけどね」
「便利だね」
「そうだね。魔物を探したりするのが楽になるよ」
「昨日からずっと聞きたかったんだけど、なんでコソコソと堀田くんの様子を伺ってるの?話しかけたらダメなの?」
イロハに聞かれる
「イロハにも異世界人だってバレるリスクの話はしたでしょ?堀田くんが置かれている状況によっては僕達まで危険に晒されるからね。まずはその辺りを確認して、問題が無いことを確認した上で接触するつもりだよ」
「問題があったらどうするの?」
「その問題次第かな。許容出来ないリスクを僕達が負うなら、見て見ぬふりをするかもしれないね」
僕個人としては、リスクの有無や大小に関係なく元の世界に帰りたがっているのであれば殺るつもりである。
どうやってリスクを回避しつつ殺るのかを考えるのも、ゲームとして考えるのであれば醍醐味のひとつである。
問題を抱えていても、すぐに帰りたくなさそうなら放置することになるだろう。
「……もしかして私もそうするつもりだった?」
イロハが恐る恐るといった感じで聞く。
「イロハの時は、あの酒場に誰がいるのかわからなかったからね。誰がいるのかがわかってて、それがイロハじゃなかったなら、異世界人だってバレるリスクの話だけ置き手紙で伝えて放置してたかもね」
「そっか。四葉ちゃんがいたから私は助けられたんだね」
ヨツバの要望を聞いたわけだけど、あの時は様子を伺う前にヨツバが大きな声を出しちゃったから、接触せざるを得なかっただけだ。
「僕個人で言えば、イロハだからって対応を変える理由は無いからね。そういうわけだから堀田くんに接触する前に色々と情報を集めてるんだよ」
「そうだよね…。それで情報を集めるって何が知りたいの?」
「まずは堀田くんがまともな仕事をして生活できているかだけど、これは昨日見たからわかってるね。この街の状況から考えても目的はわかるし」
「穴掘ってたね」
「温泉を復活させるつもりだろうね。肉体労働だから、この世界の事を知らなくても働かせてくれてるってだけならいいんだけど、例えば堀田くんのスキルが温泉を復活させるのに必須なスキルだとしたら少し厄介だね。イロハの時みたいになるかもしれない」
「街の人は簡単には堀田くんを手放したくはないよね」
「この街にこのまま温泉が無い状況が続けば、どんどんと人は居なくなって、いつかは完全に廃れるだろうね。こんな辺境でも温泉があるから人が集まるわけだし……。それから、堀田くんが街の人に自分のことをどこまで話しているかは探らないといけない。異世界人だってことを話してしまっているなら、僕達は友人として接触するわけにはいかない。堀田くんだけを呼び出して、街の人からは隠れて接触した方がいい」
「いろはちゃんの時と同じだね」
「そうだね。まあ、イロハの時よりも複雑ではなさそうだからすぐに情報は集まりそうだよ」
「どうするの?」
「堀田くんがいないタイミングを図って同じ仕事をしている人に声を掛けようかと思ってるよ。堀田くんの知り合いとしてではなく、温泉が復活するのを期待している観光客としてだけどね。ちょうど堀田くんが仕事に戻って他の人が休憩の為に出てきたから、その人に声を掛けようか」
「わかった」
僕達は堀田くんが穴を掘っている場所の近くの石に座って休憩している人の所に行く。
「お仕事お疲れ様です。あ、これよかったらどうぞ。水と甘いのどっちがいいですか?」
僕は対面にある石に座る。
「いいのか?ちょうど買いに行こうとしてたから助かるよ。それなら甘い方をもらっていいか?」
男性に果汁のジュースを渡す。
別に毒とか入れるつもりはないけど、警戒されないように残った方は自分で飲む。
「僕達、温泉が枯れてしまっているのを知らずに来ちゃったんです。温泉は湧きそうですか?」
とりあえず、世間話から話に入る。
「それは災難だったな。実際のところどうなるかはわからないな。だが、なんとかこの街を前みたいに賑やかにするつもりだから、そうなったらまた来てくれよ」
「それはもちろんです。今、お兄さん達であそこを掘ってるんですよね?順調ですか?」
「少し前に入ってくれた新人も頑張ってくれてるし、掘ること自体は順調だな。掘った所に温泉があるかどうかは運次第でもあるがな」
新人っていうのは堀田くんのことかな?
少なくても堀田くんのスキルで温泉を見つけようとしているわけではなさそうだ。
「良い新人が入って良かったですね」
「そうだな。あいつがいなかったらもっと苦労していたはずだから助かっているよ」
「もしかして、その新人の人が特別なスキルとか持ってたりするんですか?」
「ああ、そうなんだよ。普通なら掘っていった先に岩があったら相当な苦労をして壊すか、掘る場所を変えるかしないといけないんだが、あいつのおかげで関係なく掘り続けることが出来る」
「へぇ、それはすごいですね。ちなみになんてスキルなんですか?」
「変質ってスキルだって言ってたな」
変質か……。話からなんとなくどんなスキルかは想像が出来るな。
「そのスキルって珍しいんですか?僕は聞いたことがありませんけど……」
「どうだろうな。俺も聞いたことはないが、知らないスキルなんていっぱいあるからな。珍しいかどうかはわからないが、錬金術みたいなスキルだし、少なくても同じようなスキルはあるんじゃないか?」
「そうですよね」
「そろそろ、休憩が終わりだ。これ、ありがとな」
「こちらこそ、貴重な休憩の時間を割いてくれてありがとうございます」
男性は飲み物を持ちながらお礼を言って仕事に戻っていった。
僕達は堀田くんに見つかる前にこの場を離れる。
ノリのいい男性のおかげで知りたいことが大体わかった。
話しかけたのがあの人でラッキーだったな。
もう少し確認はしたいけど、堀田くんに会うこと自体は問題なさそうだな。
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