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第一部 宰相家の居候
161 その鳥に手紙は運べるのか
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
翌日。
午前の早い時間に届けられたであろう手紙は、予想通りにシャルリーヌを仰天させたらしい。
まさか御用達の洋菓子店に〝双子の片割れ〟が入り込んでいたなんて思わないだろうしね。
ギルド発行の身分証取得の為の保証人署名については、ボードリエ伯爵が学園から戻り次第話を通して予定を確認しておくから、とりあえず書類を持って、こちらに来てはどうか――との返信が、そのまま折り返し持たされていた程だから、尚更その驚き具合が窺い知れる。
多分エドベリ王子は、当初は夜会での再会を装ってシャルリーヌに近付き、改めて求婚して帰国するつもりで、そのためにボードリエ家に他家からの婚姻の話が来ていないか、探りを入れるために〝双子の片割れ〟を置いたのではないだろうか。私はちょっと、そんな気がしている。
それこそが、本来あるべき〝蘇芳戦記〟上のエドベリルートの流れだったからだ。
ところがそのシナリオを拒むシャルリーヌの意を汲んだフィルバートが〝賭け〟を持ちかけた事によって、エドベリ王子は聖女もエドヴァルドも、全てを手中に収める事が出来る可能性に目が眩んで、シナリオは崩れた。
やれ前の婚約者を殺しただの、王位争いで第一王子、第二王子を闇に葬っただの、とかく物騒な噂しか周りにないフィルバートの機嫌を損ねて、シャルリーヌの命にしろ純潔にしろ、奪われてはたまらない――エドベリ王子にそう思わせるよう、フィルバートが、自分に関する噂をよく分かっていて〝賭け〟を無視出来ないように誘導したのだろう。
そのダメ押しが、フィルバートとシャルリーヌとの、あのダンスだ。
多分あのサイコパスな国王陛下なら、そのくらいは平然とやってのける筈だ。
面白そうだから。ただその理由一択で。
エドベリ王子とは、根本的に役者が違う。
その上ダンスをした事によって、アンジェスの国内貴族たちが上を下への大騒ぎとなった為に、エドベリ王子側から、シャルリーヌに直接声をかけるタイミングを失ってしまった。
今、色々な意味で〝イクスゴード〟から「見守る」しかない状況なのだ。
だから私は、シャルリーヌの方は必要以上に〝双子の片割れ〟を警戒する必要はないとも書き記しておいた。
ストーカーに見張られている様な気持ち悪さは残るかも知れないけれど、そこだけは耐えて欲しいと切実に思う。
双子のどちらかは分からないにせよ、彼あるいは彼女の目は、公爵邸に向いていてくれなければ、私も手詰まりとなって、動けなくなる。
もちろん、好き好んで襲撃をして欲しい訳ではないけれど、あの双子は〝蘇芳戦記〟上物騒な設定ではあるにせよ、恐らく〝鷹の眼〟幹部たちが、それに大きく劣ると言った事はないと思っていた。
同じ様に〝蘇芳戦記〟上のエドヴァルドルートにも、名付けられてはいなかったけど「裏組織」の存在は確かに在って、レイフ殿下が持つ特殊部隊の対抗組織的に、時折仄めかせられていたから。
と言って、待っているしかやる事はないのかと思っていると、その後は、領地に帰ると言う人たちが、エドヴァルドがいないとは知りつつも、二日ほどの間は、入れ替わり立ち替わり挨拶に立ち寄ってくれた。
来なかったのは、アルノシュト伯爵夫妻くらいだったかも知れないけど、どうやらエドヴァルドが、レイフ殿下を黙らせるためにかなり銀相場を揺さぶったらしく、殿下を含めた派閥の貴族たちは、迂闊に動かせない在庫を抱えて、足元がグラついているらしい。
これは何故か、頼んでもいないのに王宮内スパイと化している、特殊部隊から寝返った(と本人は主張する)護衛騎士トーカレヴァ・サタノフが鳥の足に括り付けて飛ばしてきた手紙で知った情報なんだけれども。
彼、もしかして腕よりも頭が動く派なんだろうか。
だとしたら〝鷹の眼〟の皆は嫌がっているけど、本人の希望通りにこちらに取り込んだとしても、使い道は確かにある。
「銀の在庫か……」
これはこれで、あまりにエドヴァルドが戻って来ないと、裏で処分し始めたりとか、諸々不都合が出て来るかも知れない。
「レイナ様?」
キヴェカス伯爵家の長男次男を見送って、ダイニングでお茶休憩をしながら眉を寄せる私を、お茶を淹れてくれたヨンナが心配そうに覗き込んできた。
「お疲れですか?キヴェカス伯爵様と弟君、なかなかに騒々しくていらっしゃいましたし……」
結局最後まで、キヴェカス兄弟は「ヤンネが本当に……」だの「もう、気が済むまでこき使ってやって下さい!」だの、体育会系のノリで頭を下げながら領地に帰って行った。
公爵邸使用人たちまでがずっと塩対応なのだから、無理からぬ事なのかも知れないけれど。
そのうちまた、先代伯爵サマも納品に来たら立寄るだろうとの事。
王都にいるトニさんとヤンネがどれほど異質なのかと言う事がよく分かる。
「ああ、それは大丈夫。あとはミカ君とベルセリウス侯爵たちだけでしょう?そこで癒されると思うし」
例えベルセリウス侯爵が多少騒々しくても、ストッパーのウルリック副長がいれば大丈夫だ。
ヨンナも思わず納得した、と言った態で頷いた。
「ちょっと応接室で手紙を書く事にする。ヨンナ、誰かに〝ヘリファルテ〟の用意をお願いして貰っても良い?」
ヘリファルテとは、彼の護衛騎士が王宮から飛ばして来た鳥の事だ。
鳥の種族名なのか、個体名なのかはイマイチよく分からない。
見た目には、どこをどう見ても「シマエナガ」なんだけど。
可愛すぎて、公爵邸で飼いたい。
日本におけるシマエナガは、北海道で寒い時期にしか見られない筈なので、ここにいるのはあくまで「もどき」なんだろうけど。
それでも充分、可愛すぎて悶絶モノだ。
初めて手紙を持って飛んできてくれた後、返信を出したくなくて、普通に〝鷹の眼〟の一人に返信持たせて手紙を出したら、さすがに訓練済みのコなので返して欲しいと懇願された。
その代わり、野生で新しいコを見かけたら捕獲して贈ってくれるそうだ。
うん、鳥獣保護法とかアンジェス国では全くこれっぽちも関係ないしね。
トーカレヴァ青年が嫌いなファルコやイザクは、それを聞いて別口で探そうとしているらしいけど、最終的に飼えるなら私はどちらでも構わない。
「かしこまりました、レイナ様。またしばらくは寂しくなりますね」
何しろ見た目は「シマエナガ」、正式名称がヘリファルテにしろ、既に公爵邸使用人たちの間でも、その可愛さに癒される者は続出していた。
「ね。でも何でこのコに手紙を持たせようとか、思い立つかな。普通、もう少し体格のある鳥にしない?」
後で聞くと、オーソドックスな伝書鳩モドキもちゃんといるらしいのだが、危険のない手紙のやり取りならともかく、潜入捜査中なんかは、まさかこのサイズでスパイ活動の手助けをしているとは思われないため、かえって良いのだと言う話だったけど。
もう何度目になるか分からないこのやり取りに、ヨンナは苦笑するだけだ。
「リファちゃん、お仕事お願いねー?」
個体の大きさを考えたら当たり前なんだけど、あまりに長くて重い手紙はシマエナガもどきちゃんには持たせられない。
今でも、魔力を流し込んでサイズの変えられる、手紙と言うよりはメモを「魔道具」型の入れ物に入れて、足にくくりつけてあるのだ。
勝手に〝リファ〟と名付けたその鳥は、私の「銀を勝手に売り買いしようとする貴族がいたら教えて欲しい」とだけ書かれた手紙を持って、公爵邸から飛び立って行ったのだった。
翌日。
午前の早い時間に届けられたであろう手紙は、予想通りにシャルリーヌを仰天させたらしい。
まさか御用達の洋菓子店に〝双子の片割れ〟が入り込んでいたなんて思わないだろうしね。
ギルド発行の身分証取得の為の保証人署名については、ボードリエ伯爵が学園から戻り次第話を通して予定を確認しておくから、とりあえず書類を持って、こちらに来てはどうか――との返信が、そのまま折り返し持たされていた程だから、尚更その驚き具合が窺い知れる。
多分エドベリ王子は、当初は夜会での再会を装ってシャルリーヌに近付き、改めて求婚して帰国するつもりで、そのためにボードリエ家に他家からの婚姻の話が来ていないか、探りを入れるために〝双子の片割れ〟を置いたのではないだろうか。私はちょっと、そんな気がしている。
それこそが、本来あるべき〝蘇芳戦記〟上のエドベリルートの流れだったからだ。
ところがそのシナリオを拒むシャルリーヌの意を汲んだフィルバートが〝賭け〟を持ちかけた事によって、エドベリ王子は聖女もエドヴァルドも、全てを手中に収める事が出来る可能性に目が眩んで、シナリオは崩れた。
やれ前の婚約者を殺しただの、王位争いで第一王子、第二王子を闇に葬っただの、とかく物騒な噂しか周りにないフィルバートの機嫌を損ねて、シャルリーヌの命にしろ純潔にしろ、奪われてはたまらない――エドベリ王子にそう思わせるよう、フィルバートが、自分に関する噂をよく分かっていて〝賭け〟を無視出来ないように誘導したのだろう。
そのダメ押しが、フィルバートとシャルリーヌとの、あのダンスだ。
多分あのサイコパスな国王陛下なら、そのくらいは平然とやってのける筈だ。
面白そうだから。ただその理由一択で。
エドベリ王子とは、根本的に役者が違う。
その上ダンスをした事によって、アンジェスの国内貴族たちが上を下への大騒ぎとなった為に、エドベリ王子側から、シャルリーヌに直接声をかけるタイミングを失ってしまった。
今、色々な意味で〝イクスゴード〟から「見守る」しかない状況なのだ。
だから私は、シャルリーヌの方は必要以上に〝双子の片割れ〟を警戒する必要はないとも書き記しておいた。
ストーカーに見張られている様な気持ち悪さは残るかも知れないけれど、そこだけは耐えて欲しいと切実に思う。
双子のどちらかは分からないにせよ、彼あるいは彼女の目は、公爵邸に向いていてくれなければ、私も手詰まりとなって、動けなくなる。
もちろん、好き好んで襲撃をして欲しい訳ではないけれど、あの双子は〝蘇芳戦記〟上物騒な設定ではあるにせよ、恐らく〝鷹の眼〟幹部たちが、それに大きく劣ると言った事はないと思っていた。
同じ様に〝蘇芳戦記〟上のエドヴァルドルートにも、名付けられてはいなかったけど「裏組織」の存在は確かに在って、レイフ殿下が持つ特殊部隊の対抗組織的に、時折仄めかせられていたから。
と言って、待っているしかやる事はないのかと思っていると、その後は、領地に帰ると言う人たちが、エドヴァルドがいないとは知りつつも、二日ほどの間は、入れ替わり立ち替わり挨拶に立ち寄ってくれた。
来なかったのは、アルノシュト伯爵夫妻くらいだったかも知れないけど、どうやらエドヴァルドが、レイフ殿下を黙らせるためにかなり銀相場を揺さぶったらしく、殿下を含めた派閥の貴族たちは、迂闊に動かせない在庫を抱えて、足元がグラついているらしい。
これは何故か、頼んでもいないのに王宮内スパイと化している、特殊部隊から寝返った(と本人は主張する)護衛騎士トーカレヴァ・サタノフが鳥の足に括り付けて飛ばしてきた手紙で知った情報なんだけれども。
彼、もしかして腕よりも頭が動く派なんだろうか。
だとしたら〝鷹の眼〟の皆は嫌がっているけど、本人の希望通りにこちらに取り込んだとしても、使い道は確かにある。
「銀の在庫か……」
これはこれで、あまりにエドヴァルドが戻って来ないと、裏で処分し始めたりとか、諸々不都合が出て来るかも知れない。
「レイナ様?」
キヴェカス伯爵家の長男次男を見送って、ダイニングでお茶休憩をしながら眉を寄せる私を、お茶を淹れてくれたヨンナが心配そうに覗き込んできた。
「お疲れですか?キヴェカス伯爵様と弟君、なかなかに騒々しくていらっしゃいましたし……」
結局最後まで、キヴェカス兄弟は「ヤンネが本当に……」だの「もう、気が済むまでこき使ってやって下さい!」だの、体育会系のノリで頭を下げながら領地に帰って行った。
公爵邸使用人たちまでがずっと塩対応なのだから、無理からぬ事なのかも知れないけれど。
そのうちまた、先代伯爵サマも納品に来たら立寄るだろうとの事。
王都にいるトニさんとヤンネがどれほど異質なのかと言う事がよく分かる。
「ああ、それは大丈夫。あとはミカ君とベルセリウス侯爵たちだけでしょう?そこで癒されると思うし」
例えベルセリウス侯爵が多少騒々しくても、ストッパーのウルリック副長がいれば大丈夫だ。
ヨンナも思わず納得した、と言った態で頷いた。
「ちょっと応接室で手紙を書く事にする。ヨンナ、誰かに〝ヘリファルテ〟の用意をお願いして貰っても良い?」
ヘリファルテとは、彼の護衛騎士が王宮から飛ばして来た鳥の事だ。
鳥の種族名なのか、個体名なのかはイマイチよく分からない。
見た目には、どこをどう見ても「シマエナガ」なんだけど。
可愛すぎて、公爵邸で飼いたい。
日本におけるシマエナガは、北海道で寒い時期にしか見られない筈なので、ここにいるのはあくまで「もどき」なんだろうけど。
それでも充分、可愛すぎて悶絶モノだ。
初めて手紙を持って飛んできてくれた後、返信を出したくなくて、普通に〝鷹の眼〟の一人に返信持たせて手紙を出したら、さすがに訓練済みのコなので返して欲しいと懇願された。
その代わり、野生で新しいコを見かけたら捕獲して贈ってくれるそうだ。
うん、鳥獣保護法とかアンジェス国では全くこれっぽちも関係ないしね。
トーカレヴァ青年が嫌いなファルコやイザクは、それを聞いて別口で探そうとしているらしいけど、最終的に飼えるなら私はどちらでも構わない。
「かしこまりました、レイナ様。またしばらくは寂しくなりますね」
何しろ見た目は「シマエナガ」、正式名称がヘリファルテにしろ、既に公爵邸使用人たちの間でも、その可愛さに癒される者は続出していた。
「ね。でも何でこのコに手紙を持たせようとか、思い立つかな。普通、もう少し体格のある鳥にしない?」
後で聞くと、オーソドックスな伝書鳩モドキもちゃんといるらしいのだが、危険のない手紙のやり取りならともかく、潜入捜査中なんかは、まさかこのサイズでスパイ活動の手助けをしているとは思われないため、かえって良いのだと言う話だったけど。
もう何度目になるか分からないこのやり取りに、ヨンナは苦笑するだけだ。
「リファちゃん、お仕事お願いねー?」
個体の大きさを考えたら当たり前なんだけど、あまりに長くて重い手紙はシマエナガもどきちゃんには持たせられない。
今でも、魔力を流し込んでサイズの変えられる、手紙と言うよりはメモを「魔道具」型の入れ物に入れて、足にくくりつけてあるのだ。
勝手に〝リファ〟と名付けたその鳥は、私の「銀を勝手に売り買いしようとする貴族がいたら教えて欲しい」とだけ書かれた手紙を持って、公爵邸から飛び立って行ったのだった。
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