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「おま、それもう人狼じゃねーじゃん! なあ、マコ……ん?」
マコトが、黙っている。直ぐに愛想笑いを返すかとばかり思ったマコトが、黙る。
口元に指を当てて、ブツブツ呟いて。何か考え込んでいるらしい。顔を軽く伏せて、表情が見えない。
ーーマコトは、人狼に詳しい……ってだけじゃ無い。
人狼大大大好きの、人狼オタクなのだ。
因みに、一番好きな役職は、狂人。
難しいからこそ、燃えるらしい。
昔、人狼ゲームを馬鹿にした2つ上の上級生に、鬼の形相で迫り返り討ちにした過去がある。
マコトは俺よりチビだし、軽いし、運動神経はまあまあより下。
返り討ちにしたその手段は、正論という名の……言葉の暴力だった。
いつもの穏やかな優等生からは想像出来ない大きい声とささやき声を使い分け、物凄い剣幕で迫り、メンタルをガタガタにされた上級生。
そのタイミングで、最終的に首を掴みかかった。
そんなマコトの前で。
まるで人狼ゲームを全否定をした様な発言をしたんだ。
例え女子のミホだろうと容赦無いかもしれない。
「ま、まあさ!? コイツは馬鹿だからさ、マコト。冗談な? 冗談!」
「ごめん、なさい。な、無いよね~! お姫様なんて……」
ミホもそれを悟ったのか、涙目だった。
初めて言った、本気のわがまま。
本気の要望だったのだろう。
ミホは、人狼ゲームが嫌いなんじゃ無い。
一緒に楽しみたかっただけなんだ。
怖くて難しい……でも、一緒に楽しくやりたいと思っていてくれたのが、俺は物凄く嬉しかった。
マコトが、黙っている。直ぐに愛想笑いを返すかとばかり思ったマコトが、黙る。
口元に指を当てて、ブツブツ呟いて。何か考え込んでいるらしい。顔を軽く伏せて、表情が見えない。
ーーマコトは、人狼に詳しい……ってだけじゃ無い。
人狼大大大好きの、人狼オタクなのだ。
因みに、一番好きな役職は、狂人。
難しいからこそ、燃えるらしい。
昔、人狼ゲームを馬鹿にした2つ上の上級生に、鬼の形相で迫り返り討ちにした過去がある。
マコトは俺よりチビだし、軽いし、運動神経はまあまあより下。
返り討ちにしたその手段は、正論という名の……言葉の暴力だった。
いつもの穏やかな優等生からは想像出来ない大きい声とささやき声を使い分け、物凄い剣幕で迫り、メンタルをガタガタにされた上級生。
そのタイミングで、最終的に首を掴みかかった。
そんなマコトの前で。
まるで人狼ゲームを全否定をした様な発言をしたんだ。
例え女子のミホだろうと容赦無いかもしれない。
「ま、まあさ!? コイツは馬鹿だからさ、マコト。冗談な? 冗談!」
「ごめん、なさい。な、無いよね~! お姫様なんて……」
ミホもそれを悟ったのか、涙目だった。
初めて言った、本気のわがまま。
本気の要望だったのだろう。
ミホは、人狼ゲームが嫌いなんじゃ無い。
一緒に楽しみたかっただけなんだ。
怖くて難しい……でも、一緒に楽しくやりたいと思っていてくれたのが、俺は物凄く嬉しかった。
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