〔仮〕悪役令嬢は婚約破棄で自由を謳歌する

ブラックベリィ

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094★みんなのお家はどこでしょう?

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 シアはテーブルの上に次々と並べられる、屋台の料理や飲み物を見ながら、かなぁ~り困った顔をして小首を愛らしく傾げていた。

 「こっちに、ライムのモノと
  同じような感じで
  存在しているのかなぁ?

  そうだったら、嬉しいなぁ…

  私の前世って5人の兄がいる
  長女で末っ子の6番目で

  父も男兄弟3人の末子
  伯父さん達のところも
  男の子ばかりだったから………

  ちなみに祖父も男兄弟しか
  いなかったんでね

  私はできると思っていなかった
  女の子だったんで………

  親戚一同大フィーバーで
  溺愛されていたの………

  だから、兄達は私に超甘甘で
  父も祖父も伯父さん達も

  従兄弟達や甥っ子達も
  親族が男ばかりだったから………

  RPG【黄昏の解放】でも
  パーティー組んだりして
  支援してもらっていたわ

  ただ、レイパレは内容が
  アレだから、本編も外伝も
  こっそりとやっていたわねぇ…

  じゃなくて、アバターは
  獣人系の幾つか作ってたわ」

 シアの言葉に、ライムは眉をひそめて言う。

 「獣人系のアバターって
  得点が色々とあるけど
  その代償が大きいじゃない

  番《つがい》システムのセイで
  否応なく、ランダムで選ばれた

  番《つがい》と婚姻関係を
  結ばなきゃならないって………

  となると、前世で作った
  アバターを見つけたとしても

  それにチェンジするのは
  リスクあり過ぎかぁ……

  今の衰弱しきっている
  シアの身体よりは良いかなぁ………

  って思ったんだけど
  それだと、リスクあり過ぎよねぇ

  何処に番《つがい》が
  出現するかわからないのは
  流石に、不味いからねぇ………

  基本、番《つがい》ってのは
  ヤンデレだけどねぇ

  なかには、酷いのもだいぶ
  混じっているようだし

  下手すっと食べられちゃう
  こともあるモノね

  文字通り喰《く》われちゃったら
  シャレにならないわね

  他に、嗜虐主義とかもあったわね
  うん、これは危険ね

  はぁ~……番《つがい》システムを
  拒否する魔道具

  アイテム、ジャミングって
  買えるモノじゃないからねぇ………

  ダンジョン内の宝箱か
  魔物と戦って落とす

  ドロップアイテムでしか
  手に入らないモノだしねぇ………」

 ライムの言葉に、シアはケロッと答える。

 「あっそれは大丈夫だよぉ~

  RPG【黄昏の解放】で
  私が、獣人系のアバターを
  作ったからって………

  お兄ちゃん達や従兄弟達
  年の近い甥っ子達が

  ジャンジャン課金して
  装備を整えまくって

  パーティー組んで
  ダンジョンに入って
  ガンガン魔物倒して

  私の獣人系アバター達に
  番《つがい》システム拒否の
  魔道具を埋め込んであるから

  ただ、みんな過保護だったから
  私はみんなのお家で待っていて

  番《つがい》システムの
  ジャミングの魔道具を貰って

  身体に埋めてからしか
  冒険に出たコトないんだよね

  装備は全部みんなが揃えて
  くれていたから………

  かなり特殊な
  ドロップアイテムの

  防具とレイピアを貰って
  装備していた気がする

  ただ、それって
  何処だったかなぁ?

  ハイオシス帝国でも
  クリスタリア王国でも
  無かったような気がする

  身体がある程度回復したら
  みんなのお家とかを探しに
  行くのもいいかな?

  この世界に、ライムのみたいに
  存在しているかなぁ?」











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