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3.もう一番目じゃいられない
08※微
しおりを挟むまだ青いニ十歳の男の身体は、一度灯った欲情の火の消し方を一つしか知らない。
しかし、夜鳥を起こすのは忍びなかった。恋人とはいえ他人のベッドを汚すのは良くないものの、我慢はできない。
これっきりでちゃんとスッキリして眠るので、一度のオイタを許してもらおう。
そう決めた朝五は借り物の夜鳥のスウェットを汚さないようひざ下まで下げ、下着をずらした。
形を変え始めているモノを手に取り、ゆっくりと上下に扱く。自分が溢れさせる蜜を絡めて滑りをよくしていく。
「んっ……」
久しぶりの自慰行為に、朝五はすっかり陶酔していった。
眠っている夜鳥の首筋や耳の裏を嗅いで秘めやかに官能を高める。
「……あー……夜鳥……」
夜鳥の名前を呼びながらチュクチュクと水音をたてて手淫すると、どうにも興奮してたまらなかった。呼吸が荒くなる。
熱っぽい吐息がくすぐったいのか、夜鳥の耳が微かに震えている気がする。
錯覚だが、なんだかかわいいな、と思い耳朶にキスをした。
「っ……」
「ふ……夜鳥……なんで寝ちゃったの……? 久しぶりに会って、ちゃんと好きだって言い合って、もっと繋がりてぇなって思ったの、俺だけ……?」
嗅いでいるだけにとどめていた夜鳥の項に舌を這わせて、朝五は子猫のように甘えた。
もちろん、実際には寝てしまったことを責めてはいない。
ただ夜鳥は朝五や朝五の歴代の恋人より淡泊なのかもしれない、と当たりを付けて、肉欲の置き場に困っているだけだ。
濡れて脈打つ屹立を根元から先端まで大きな手つきで扱くと、半端に解した後孔が無意識にきゅんと窄まった。
「ふ……好き……ふっ……好きだ……ん……」
面と向かって言うのは少し恥ずかしいことでも、眠っている相手にならいくらでも言える。
やけに熱い夜鳥の項を唇で食み、起こさない程度に舌でなぞる。
快感を求めて動いてしまう腰を抑えるのに苦労した。
ほんの少し激しく突き出し夜鳥を突けば、彼の背中が汚れてしまう。
自分の手のひらを滑らせて我慢するが、もどかしさに切なげな息が漏れた。
──これじゃ、足りない。
──もっと奥に、欲しい。
「……はっ……ぅ……」
先走りで滑りを帯びた手を尻に回し、割れ目の奥へ触れた。
服をたくし上げていた手で肉棒を慰めながら、解したきりの窄まりへ指を含ませる。
ツプ……と難なく潜り込んだ指が溶けそうに熱い媚肉に包まれ、疼いた。
俯き丸くなると夜鳥の項と前髪が擦れて、当てつけのように頭突く。
窮屈な内部の具合を確かめ、グプ、グプ、と指を出入りさせる。
二本、三本と増やすたび、入り口の肉輪が収縮して甘えた締めつけを生んだ。
「ん……ふっ……」
ぷっくりと腫れたしこりをかぎ爪状にした指で突き上げるたび、朝五は淫蕩し、夢中になって張り詰めた屹立を扱いた。
まぶたの裏に夜鳥の姿を思い描く。
自分を一番に愛すると言った男が、深い繋がりを求める姿だ。
朝五の肌に触れ、キスをして、唇が首筋、鎖骨、胸元へとなぞっていく。短く切ったせいで尖る夜鳥の髪がくすぐったい。悪くない。
夜鳥は朝五が感じているか、つぶさに観察しながら愛撫する。
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