AV男優の生活 (完結)

まこ

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過去編(湊受)

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新田×湊 (湊視点)

羞恥/焦らし/擽り/玩具

※湊がMなので注意※

◇ ◆

あの撮影から数日が経った。

新田さんにいじめられたのを思い出すと体が疼いて仕方ない。他の人と撮影しても全く感じないし、一人でしても物足りない。

でも何を頑張っても、もう新田さんは居ない。あの刺激をしてくれる人は居ないんだ。そう思うと寂しくなった。

"いつでも連絡しておいで"それは撮影で何かあった場合とかなのは分かっているけど、どうしても我慢出来ない。

俺は新田さんに個人的なことで連絡してしまった。すると意外にも全て理解した上で会ってくれることになった。

「湊久しぶり、元気だったか」

「はい、今日はすみません」

「いいよ。早速行こうか」

新田さんの家へ案内されると、そこはとても綺麗な家だった。

「今日はいじめてほしいってことでいいんだね?」

改めてそう言われると恥ずかしい。

「…はい」

「どんなことしてほしい?」

「…この前みたいにしてほしいです。他にも新田さんが好きなプレイとか」

「あんなに嫌がってたのに?」

「…っ、」

クスッと微笑むと、頬にキスをしてくれた。あの時から俺はおかしくなった。あんなに嫌だったのに。

「じゃあ今日はこの前よりハードにしてあげるよ。でも、ちゃんと素直にいい子にしてたら何回でもイカせてあげるから」

ベッドへ案内されると、縛って欲しいか聞かれたので、小さく頷いた。万歳にした状態で手を拘束し、足はM字になるように固定された。

「…っはぁ」

たったそれだけで息が漏れた。

「ん、縛られただけで感じてる?可愛いな」

「…ッ」

言葉にされると恥ずかしいが、これからくる快感のことを考えてしまえば自身は元気になっていく。

「じゃあまずは…こういう攻めはどうかな?」

俺に覆い被さるように寝転ぶと、深くキスをされた。すると、キスをされながら新田さんの指は俺の腋へ移動し、人差し指でこちょこちょとくすぐられた。

「…っ!?ふぅっぅ!?」

元々くすぐったいのはかなり苦手なので指一本で耐えられない。

「んんんん!んぅっ!」

新田さんの舌は俺の口内を犯し、指はツンツンと腋の窪みを突いたりグリグリしたりと忙しい。

「んん!」

指が腕の付け根辺りから脇腹へ移動すると、更にくすぐったい。

「どう?擽り責めは」

「だ、だめです…っ本当にくすぐりは弱くて」

「そっか、じゃあいじめるね?」

「はぁぁっ!だめ…ッ」

普通のくすぐったさと違い、優しく撫でられると気持ち良さも入り混じり、困惑した。

「ぁぁぁ…っ」

「顔がトロトロだよ、大丈夫?」

「大丈夫じゃない…っ」

「じゃあやめる?」

「あ…やめ…ない…」

「いい子だね」

ペロリと新田さんが俺の脇腹を舐める。舌は脇腹から胸、腋など、感じるところばかりを這い回る。

「…ふぅ、ぁぁ…ッ」

指は乳首を摘み、優しく捏ねられると、腰がビクビクと動いた。

「あ…っぁ、」

自身から先走りが溢れているのが自分でもわかる。恥ずかしさも快感に変わり、ヨガるように新田さんを見つめた。

「どうしたの?」

「イキたいです…触って下さい…」

「何処を?」

「…」

前もそうだが、単語を出すのはどうも恥ずかしい。黙ったままでいると、舌と指の動きは再開したが、自身には一切触れてもらえない。

「ぁぁッ!ぅぅ…」

「言わないと今日も触ってやらない」

「ぁ…ッ」

新田さんはそう言うと、本当に一切触れてくれず、乳首を弄り出した。時折首筋や耳へ移動したりするが、下半身は完全スルー。もどかしくて頭が少しずつおかしくなってくる。

「言う気になった?」

「…ぅ、」

クイッと顎を持ち上げられ無理矢理目を合わせられると、ニヤリと微笑んでいる。

「恥ずかしくて言えないのかな?言ってくれたらすぐにでもイカせてあげるのに…」

人差し指で自身の周りをなぞられ、玉をフニフニと揉まれた。

「ひゃぁ…ッ!」

たまに引くつく入口も指で突かれたりするが、自身には触れてくれない。

「言うまで湊の可愛いここ、ずっと見ててあげようかな」

「は…?」

股間へしゃがみ込むと、俺の自身や入口を観察し始めた。

「ちょッ!見ないでッ」

ガチャガチャと拘束具が音を鳴らすが、もちろん閉じる事が出来ないので隠す事が出来ない。顔を真っ赤に染めながらイヤイヤ訴えるが新田さんは動かなくなってしまった。

「それでもずっと元気に震えてるんだな。湊ちゃんはドMなんだね。恥ずかしいことされて感じちゃう?」

全く衰えない自身を悔やみながら時間だけが過ぎていった。

「ねぇ、湊。前言えたのに何で言えないの?そんなに恥ずかしいの?」

「恥ずかしい…っ言えない…っ」

「ふぅん」

観察に飽きたのかこちらへ近付くと、クスッと微笑む。

「じゃあ絶対言わせてみせるよ」

唇も指でなぞられじっと見つめられれば、ドキドキした。

「…新田さん、キスして」

「いいよ」

ちゅ、と音を鳴らしてキスをされる。何だかとても気持ち良い。

「湊、本当に可愛いな」

口が離れると微笑んだ新田さん。格好良い。

「いい子だから、言いたいこと言ってごらん?からかったりしない。このままこの世界で生きていくなら、そういったこともあるだろうし、俺で練習しなよ」

「…新田、さん。俺のチン……コ触って、イカせて…下さい」

「よく出来ました。すごいいい子だな」

「言い方合ってる…?」

「うん、いいんじゃないか。ウケがいいのは何だろうなぁ…かなり童顔に見えるようなショタ系なら変えてもいいかもしれないし、受け取る側の好みだから何でもいいと思う。そうやって熱っぽい可愛い顔で言ってくれたらそれだけでキュンキュンするよ」

「ん…新田さん」

強請るように見つめるとちゅ、と額にキスをして、俺の股間へ移動した。

「いい子にはご褒美な」

期待を膨らませ、体の力を抜いて快感を待つ。

自身を緩く扱きながら、先端を舌で愛撫される。

「あっ、ぁぁッ!イク…!」

気持ち良さにじっとすることなんて出来なくて、ガチャガチャと音を立てる。背を反ったまま新田さんの口の中で達してしまった。

「たくさん出たね」

コクンと飲み込んだのを見て、冷や汗が出た。

「すみませ…」

「なんで?美味しいよ」

撮影でもないのにしっかりと愛撫してくれる姿は堪らなく格好良い。

「イッた後もね、休まずに攻めるのもいいよ」

「ひゃぁぁ!今はダメッ!くすぐったい!!」

先端は敏感になっているため、耐えられない。ガチャガチャ激しく音を鳴らずが解放されることはなく、再び追い詰められる。

「あっ、あっ!あー!!!」

ビクビク体を震わせながら二回目も口の中へ欲を吐き出した。

「はぁぁ…っも、だめぇ!!!新田さっ!無理です!やめてぇっ!」

二回イッても止まらない攻めに本気で懇願した。

「おかしくなりそう?」

「そこで喋んないでぇ!!」

歯を立てないように自身を咥えながら喋られると、その刺激もまた耐えられない。

「ぁぁぁああ!!!」

ビクビク体が跳ねるだけで、しっかりとした刺激は与えられず、達することは出来ずにいた。

「今日は撮影じゃないからね。いじめさせてね」

新田さんは何かを取り出すと、俺の先端へ当て、テープでしっかりと固定した。スイッチが入れられると、機械音が響き、耐え難い刺激となる。

「ひッあっあぁぁっ!」

声が枯れてしまいそうになるけど、声を抑えることは出来なくて、ただただ機械的に動くローターの振動を受ける。

「じゃあ可愛い湊、次はこっちを堪能させてよ」

そういうと、万歳にさせられている腕へ近づき、腋をペロリと舐められた。

「やぁぁぁぁぁ!!!やだっやだぁぁあ!もう無理ぃっ!いっぱい、いっぱい…!」

本気でおかしくなりそうだったが、腋を舐められながら片方は指でサワサワとくすぐられた。

「あっぅぅぅ…もう、もぅ無理だよぉ…」

ボロボロ泣きながら訴えるけど、刺激は止まらず、俺の体はずっとビクビクと反応していた。

「可愛い」

「新田さんっ、もぉっ、無理、むりぃぃ…」

「まぁまぁ、いじめてほしいって言ったのは湊だからな。色々可愛がらせてよ」

そう言って移動して、俺のお腹へキスをした。もう今はそれだけでビクッと跳ねる。

「ここ攻められたことないだろ」

舌先でお臍の穴を舐められると、今までにないような刺激が襲った。

「んはぁぁぁっ!!な、やめぇっ、ぁぁあ!!」

「効いてるみたいで良かった」

「やめてぇぇっっ」

「湊、好きだよ」

「に、ったさ…っ」

「湊は俺が好き?」

止まらない刺激にブンブン頭を振り、少しでも紛らわしたかった。しかし、先端につけられたローターの刺激、苦手な箇所への刺激。恥ずかしさ。俺はもう耐えきれずにそのまま意識を失った。


◇ ◆


「ん…」

「あ、湊。大丈夫?」

「新田さん…」

目が覚めるとちゃんと服を綺麗に着て、ベッドで眠っていた。

「あれ、俺…」

「ごめんな。ちょっと無理させた」

「あ」

思い出してカァッと一気に顔が赤くなった。

「可愛いな」

「…俺、新田さんとなら受けでもいいなって思えたよ」

「そりゃどうも。でもごめんな、もう撮影は出来ないけど。そうだ、ずっと気になってたことがあったからさっきも試したんだけど、湊って好きって言える?」

「…」

そういえば今まで一度も言ってないかも。

「恋人設定なら好きって発言はした方がいいかもな。でも、本当に好きな人にしか言えないなら他でカバーしなよ」

「はい」

「湊が好きって言える相手が出来たら、作品見させてもらうよ」

そう笑った顔は相変わらず格好良くて、胸がぎゅうっとなった。でも、好きかと言われれば分からない。撮影でも誰かに言える日がくるんだろうか。

「数回でしたがありがとうございました。めっちゃ気持ち良かった」

「だろうね」

「流石にプライベートで呼ぶのは申し訳ないので、新田さんくらいすごいテクの人探します、撮影で」

「はは、そうするといい。また何かあれば連絡してきてくれていいからさ。こうやっていじめてあげるのもいいし」

クスッと微笑む新田さんが、最後に軽くキスをした。

また、いつか絶対、会いたいな。

俺はそう思いながらも、

"じゃあね、新田さん"

と伝えてその場を後にした。

過去編④end.
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