AV男優の生活 (完結)

まこ

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過去編(湊受)

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新田×湊 (湊視点)

目隠/拘束/言葉責/羞恥/射精管理/本番有

◇ ◆

「えっ!また新田さんと?嬉しい~」

前回撮影した作品がヒットしたので、もう一度共演してもらえることになった。今度は少し刺激的で、新田さんのちょっとSな攻めを受けるという撮影のようだ。

新田さんの攻めはとても気持ち良かったので、あまり引っかかることなく快諾した。


◇ ◆


撮影当日。

「今日は…これ使ってみようか」

ベッドに押し倒された俺は、新田さんに耳元でそう囁かれると、タオルで目隠しをされた。視界を奪われたのは初めてだが、あまり問題はなさそう。そう余裕に思っていると、突然首筋にキスをされ、ビクンと反応してしまった。

「ひゃっ」

首筋に数回キスをされるとゾワゾワしたようなくすぐったい感覚だった。

「湊、口開けて」

「ん…」

優しくキスをされると、心地良くてそれだけでとろけてしまう。上顎から優しくなぞられ、口の中でも気持ち良い部分があるのかと改めて思った。

「ふぁ…ぁっ、」

「キスだけでトロトロ。可愛いな」

口を離し、クスッと笑う新田さんの声を聞くと無性に恥ずかしくなった。

「次はどこをしてほしい?言ってみな」

「…ん、新田さんの好きなとこ攻めて」 

直接的な言葉を伝えるのは恥ずかしく、足をもじもじさせながら縋り付くように抱き付いた。

「湊、言ってごらん」

目隠しをしているので表情は見えないが、きっとSな笑みを浮かべているのだろう。そう思うと余計言うのが恥ずかしい。

「やだ…意地悪しないで」

「言わないとしてやらないよ」

本当に動いてくれない。言葉に出す?どうやって?ぎゅっとしがみついて、新田さんの耳元で尋ねる。

「なんて言えばいいの…意地悪やだ」

すると、またもや笑った声がし、グイッと体を離された。かと思えばタオルで腕を縛られ、頭上で新田さんの腕によって固定される。

「あっやだ!何…っ」

「今日は言うまでしてやんないから」

「何で…っ」

「湊が可愛いからだよ」

グッと新田さんの足で自身を擦られるとビクッと跳ねた。

「やぁっ!離して…!」

動けない状態で攻められると恥ずかしさと焦りが募り、動ける範囲で体をくねらせてみる。

「そんなに腰振って…誘ってるの?」

「ちが…っ」

自分でも顔が赤くなったのがわかった。ゆっくりと足で自身を刺激され、体がピンと伸びた。

「言ってごらん」

「ぁ…ぁ…っやだ、やだぁ」

「湊」

「意地悪やだぁ…」

自然と涙が溢れ、タオルに染み込んでいく。

「泣くなよ、もっといじめたくなるだろ?」

頭上で固定していた手は離され、足を大きく広げられる。手は離されたが、縛られているためあまり大きく抵抗出来ない。

「新田さ…っ!!なに…?」

新田さんが動いたのは分かったが次にどこから刺激がくるのか分からず不安になり訊ねる。

「ここだよ」

自身に息が触れるくらいの距離で言われるとそれだけで小さく体が跳ねた。息がかかるくらいの距離にいると考えただけで恥ずかしくて死にそうになる。

「みな…でっ!見ないで」

「こんなに可愛く震えてるんだ」

舌で裏筋を強めに舐められると、体は素直に大きく反応してしまった。

「ぁッそこいやだっ!だめぇ…」

俺の言葉を無視し、たっぷり唾液を絡めて舐められると足がピンと伸びてしまう。イキそう。

「~~ッんぅ!!」

「イく?」

それに気付いたのか刺激をやめ、優しく訊ねられる。

「うん…」

「大きな声で言ってみな?」 

「も…やだ…」  

「恥ずかしい?でも頑張って」

何で今日はこんなに意地悪なんだろうか。
恥ずかしくて何も言えずに居ると、やわやわと玉を触られた。

「ひゃっ、変なとこ触んないで…っ」

「ここも可愛いよ」

フニフニ握られると気持ち良さと恥ずかしさで涙が溢れた。頑張って体を捩り、快感から逃げるように横向きになる。泣いているのに気付き、俺の耳元までやってくると、小さく囁く。

「今日は恥ずかしいことしてあげるよ」  

「それは、本当にだめ…」

「好きだろ?」

「好きじゃない…」

「だったらこんなに反応しないよ?」

「やめ…ッ」

体を押さえつけながら自身を揉み、親指で先端を擦った。

「ぁ…ぁあっ」

「先走りで俺の指もすっげー濡れてる」

覆い被さるように体を動かすとフゥ、と耳へ息を吹きかけながらわざとらしく音を立てて自身を扱く。

「あ…あ…恥ずかしい…っ本当、だめぇ…」

「恥ずかしいのは弱いのかな?」

「もっ、お願いやめて…」

「耳まで真っ赤っか。可愛い」

「いじめないで…っ」

「だーめ…湊がおかしくなるまでやったげる」

「やぁぁ…っ」

「もう限界かな?イキたいならちゃんと言うんだよ」

手の刺激を止め、ゆっくり耳を舐められる。体を押さえつけられていて動けない状態に、頭がおかしくなりそうなった。

「ぁぁ…新田さん、本当…、お願っ」

「何?」

「イ…きたい」

「聞こえないな」

舌先を耳の中へ突っ込まれ、いやらしい音が響いた。

「ゃぁぁぁぁ…やだっ音…!やだやだっ」

「ん…可愛い」

「ぁぁ…新田さぁん…っ」

「好きだよ、湊」

「んっ」

好きだと言われると胸がキュンと高鳴り、下半身も反応してしまう。

「ん?好きって言われて反応した?」

クスリと笑う声がする。余裕そうなこの人に悔しさを覚えた。

「も…言わないでっ!」

「好きだよ」

「…ッぁ、ぁ…」 

「湊、可愛い。好き」

「やだぁ…ッ」

緩く扱かれながら愛を囁かれるとイキそうになる。黙ってこのままイッてやろうと体を強張らせた。

「だめだよ、勝手にイッたら」

根元をキュッと押さえつけられる。イキたくてもイケない苦しさに俺は顔を歪めた。

「は…?えっ、何、」

「こうしたらイケないから」

「苦しい…離してっ」

初めての感覚にジタバタ暴れるも、簡単に押さえつけられる。根元を押さえつけられたまま、もう片方の手で裏筋を擦られた。

「ひッ!!ぁぁぁぁあ!!!やめっ!」

「すごい声だね、気持ち良いのかな?」

「…っイカせて!!!も…っいい加減に、してっ!」

「随分な言い方だね。そんな言い方でイカせると思う?今湊は動けないんだよ。俺の思い通りなんだから」

「…っぁぁ…ぅ、」

改めて言われると精神的に追い詰められていく。イケない苦しさ、恥ずかしさ、両方が襲ってくる。

「ほら、可愛くおねだり出来るよね?湊」

「…っ、」

耳元で熱っぽい声で名前を呼ばれただけで何故か一気に熱くなる。

「もしかして名前呼ばれて感じるの?」

「んな…わけないでしょっ離して!」

いつもは少し嫌がれば解放されたのに。これは本格的にヤバいやつかもしれない。

「…お願い、本当にもう…」

「じゃあ可愛く、俺のチンコいじめてイカせて下さい…って足を自分から大きく広げて言ってごらん?」

俺にしか聞こえない小さく耳元で囁かれたが、直接的な言葉を出すなんて絶対に無理だ。恥ずかしすぎる。

「無理…っふざけないでよ…」

「ふざけてない。このままじゃ辛いのは湊だよ」

それからそんなやりとりが続いた。どれだけ粘っても本当に解放してくれない。イケない苦しさから解放されるため、意を決して言うことにした。

「…イカ、せて下さい…お願いします…」

「違うだろ?」

押さえつけられていた体が解放されて、足が自由になった。本当に言わせる気なのか。強い羞恥に涙を流しながら、足を大きく開く。

「お願い…っします、イカせて下さい…ッ」

「何処を触ればいい?」

「…~~ッ!!」

「早く」

「…俺、の…っ」

そこまでしか言えなくて、本気で泣いてしまった。恥ずかしい、言いたくない。言えない。

「湊」

「新田さん…っ」

「よく頑張ったね。もう少し頑張れる?」

「こんの…鬼ぃ…」

「鬼でも何でもいいよ。今日はとことんいじめるからね」

「早くイカせてよ…!」

「違うだろ?」

根元を押さえつけられたまま再度自身を刺激されると、背中が仰け反ってしまう。

「はぁぁぁ…ッおねがっもう、無理…!無理!!」

「言うまでこれ終わらないから。早く言った方がいいよ?」

耳元でそう言われて、絶望した。こんな撮影は初めてだ。

「まあ…ここはしっかり勃ったままだし、恥ずかしいの、本当は好きなんだよね。ドMな湊ちゃん」

「…まじで、後で覚えてろよ」

「お、珍しい口調だね。それくらい強気だとこっちもやりがいがあるよ。あとで何かしてくれるの?」

「…ッ」

何も出来ることなんてないが、言わないとやっていられない。

「中々言わないからやり方変えるよ。俺にそんな口聞いた事後悔させてあげる。おかしくなってね」

タオルで縛られていた手を頭上へ上げさせると、ベッドと固定させた。足は開かされ、新田さんがその間に入り込まれて閉じれない。

「何…」

「ここ可愛くしてあげる」

きゅっと根元に紐を結びつけられ、イケない状態にされたまま、自身は新田さんの口に入れられた。

「…っっ!!!ゃめっ!!ぁぁ!!」

「大きい声。そっちの方が恥ずかしいと思うけど?」

「そこでっ喋んないでぇ!!もっ、限界!!だめぇっ」

新田さんの舌は裏筋を舐め上げ、先端に舌先を捩じ込むように刺激してくる。弱い部分ばかり攻められて我慢なんて出来なくて。足がピンと伸びていつでもイケるのに、根元の紐の所為でそれが出来ない。

「…っふぅ、新田さん…!お願い…っイカせてっ、おかしくなる…!!」

「さっきから言ってるけど、ちゃんとしたおねだりをしてくれたらすぐにでもイカせてやるんだけどね」  

恥ずかしい。言いたくない。俺はボロボロ涙を流した。目元のタオルは濡れて気持ち悪い。

「…っぅぅ…、」

イキたい気持ちに負けて、俺は更に足を大きく広げた。それに気付いて一旦新たさんは口を離す。

「俺の…チン、…っコ触って………イカせて…下さい…お願い、します………っ」

初めて撮影で口にした発言。たまに台本でも言えと書かれていたけどどうしても恥ずかしくて言えなかった。

「うん、いいよ」

頭を優しく撫でられて、目隠しと腕の拘束を外されると優しく笑みを向ける新田さんが見えた。唇にキスを落とすと、根元を苦しめていた紐が解かれ、絶頂に導くように新田さんの手に包み込まれた。

「ふぁっ!っ、新田さん…っ!」

背中に手を回し、すぐに俺は手の中へ欲を吐き出した。

「はぁ…っぁ、」

「たくさん出たね」

見せつけられるように手を出されて、顔が染まる。その顔を見て満足気に笑うと、ローション代わりに指へつけ、お尻にゆっくりと挿入された。

「…っやだっ、ローション使ってよぉ…」 

「痛かったら使ってあげるよ」

昨日も撮影していたので、難なく受け入れてしまい、そのまま指は痛みを生み出すことなく奥へ進んでくる。

「はぁっ、ぁ…!」

「湊のいいところは何処かな」

「…っ!?」

前は一瞬で見つけてくれたのに、わざとらしく別の場所を動き回る指に焦ったさが襲う。あえて前立腺の周りをなぞるような動きに、もどかしくて仕方ない。

「はや、く…っわかってるくせにぃ…早く繋がりたい…!」

涙を浮かべながら新田さんに触れるだけのキスをすると、クスッとまた微笑んだ。

「分かったよ。俺のでいいとこ突いてあげるから」

「!?ひっ…」

慣れてはいても新田さんのは大きすぎるので、正直苦しい。でもグイグイと進んでくるモノが奥へいく度にビクッと体が反応した。

「湊、口開けて」

「ふぁ…っんん」

腰を進めながらキスをされるとそれだけでイッてしまいそうな程に気持ち良い。

「好きだよ、湊」

「ん…新田さん…」

必死に舌を絡めていると、奥まで進んだ新田さんのモノが俺のいいところを掠めた。強い刺激に、背中に回した手がガリっと爪を立ててしまう。

「ひ…っぁぁぁぁぁあ!!あっ、うぁ、」

「もっと爪立てていいから。たくさんいいとこ突いてあげる」

「に、ったさん…!!イクッ」

「一緒にイキたいからもう少し待って」

「きっ、気持ち良すぎて無理ぃぃ…!早く…っ新田さん、…!!」

「すごい締め付けだな。そんなにいい?」

手で腰を支えられながら奥を突かれると目にチカチカ光が走る。気持ち良すぎて意識が飛んでしまいそうだ。

「湊、イクね」

「んっ、俺もっ、前も触ってぇ…」

「いいよ」

「ぁっ、あぁーっ!!!」

先端に触れられた瞬間、すぐに欲を吐き出した。その直後に新田さんも俺の中で果てた。

「はーいカットー」

「ぁ…そっか…撮影だった…」

息を切らしながらそう呟くと、新田さんはクスクス笑い出した。

「撮影忘れるくらい気持ち良かった?」

「~~っ」

プイッと顔を背けると、新田さんはごめんごめんと頭を撫でてくれた。

「今日は随分意地悪でしたね。びっくりしちゃった」 

「まぁ最後だしな。Sで終わりたかったのさ」

「もーだからって……え!?最後って?」

「あれ言ってなかったかな。俺、これが最後の撮影なんだよ」

「えええええ!?」

「前回湊が可愛すぎて、最後の相手に選ばせてもらったんだ。たった二回だったけど、ありがとな」

「…こ、こちらこそ!!今までお疲れ様でした!すっげー楽しかった!ありがとうございました!!」

「あぁ、これからも頑張れよ。連絡先渡しておくから、何かあればいつでも連絡しておいで」

色気のある笑顔を見せると、新田さんは現場を後にした。もうあの刺激を受けられないのは残念だが、あんなに素晴らしい人の最後の作品に関われたことが嬉しくて仕方ない。

渡された連絡先を握り締め、俺も現場を後にした。

過去編③end.
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