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『ンナァ~』
んー…ここをこうして上から揃えて……
『ンナ!ンナァ!』
あー…このパネルが一番左下か……どうしようかな…
『アムアム…フニァ~』
よしよし…あとは下側からずらしていけばいけるかな?
『………ンニャー!!!』
「うわ! みー婆、どうしたの?」
『ナァ!ナァ!』
急にのしかかって来て構え!構え!と身体を擦り付けてくるみー婆。
構えって言ったってみー婆がこのパズル解くように言ったんでしょ?ほらよしよし…
『ふんふん…ふしゅ…』
「あとちょっとでパズル解けるからもう少し待っててね?」
みー婆の下敷きになりながら手を伸ばして身体を撫でたりぎゅっとしたり手の匂い嗅がせたりして遊ぶ。手の匂いをフンスフンスと鼻押し付けて息荒くしながら嗅いでるみー婆だけど猫って匂い嗅いでくるよね、うちのみー婆だけかな?
暫く構ってあげれば満足したのかそのままぐでーんとだらけるみー婆。…みー婆重いからどいて。
「っしょ…と。みー婆、すぐ終わるから待っててね」
『ナァ~』
はーい、と構ってもらえて満足げにしてるみー婆を撫でながら、残りのパネルをスライドさせていく。
そして……
「出来たー! みー婆見て見て!出来たよ!」
『ンナァ~?』
ゴロゴロしてたみー婆を呼んで完成したパズルを見せる。同じ絵が完成して一枚絵となったパズル。やっと完成した、長かったなぁ…
なんて思っていると石板がゴゴゴゴゴゴ…とゆっくり開き始めて下に続く石階段が姿を現した。
『ナァ~、ナァッ!』
「えぇ…この中入るの…?」
いかにも何かありますよって雰囲気を醸し出してる階段だよ?危なくない?
そんな不安に対してみー婆は、やっと開けたのね、さっさといくわよっ!と進む気満々でタッタッタと降りて行ってしまった。ちょっと待ってよみー婆!
「み、みーさん…そんなにどんどん進まなくても良くないですか? 何かあったらどうするの?」
階段を降りていくみー婆に駆け寄りながらぎゅっと身体を抱き寄せるようにして捕獲する。全く…もうお婆ちゃん猫なんだからもう少し体に気を付けてよね。
『ナァナァ~』
「良くないよ、みー婆に何かあったら俺ショックだよ?あんまり心配させないの」
みー婆に心配したよ、言えば危なくないんだから良いじゃない、と鳴くみー婆。だけど俺の心配が通じたのか分からないけど顔をぺろぺろ舐めながら、そんな顔しないの、気をつけるからと反省?してくれた。良かった。
顔をぺろぺろされながらみー婆とスキンシップ取ったあと、改めて周囲に危険がないか確認。ふぅ、危険はなさそうかな。
階段を降りるとちょっと神聖な雰囲気のお部屋があった。地面のあちこちにはお花が咲いていて地下室っぽいところなのに明るくてなんだか心地よい感じだ。なんだろこの部屋。
『ナァナァ!』
「ここで今日はお休みする?今何時か変わらないけどあんまり急いでダンジョン進んでも疲れちゃうし、安全そうだよ。それにアレも気になるし」
いいお部屋じゃない!と休む気満々のみー婆を撫でながら、中央にぽつんとあるいかにも重要そうなアイテムを鑑定する。
【生命神の祝福杯】
生命神が祝福した水で満たされた聖杯。その水には様々な祝福に満たされていて身体を活性化、進化させる。また、聖杯には解毒の神秘が備わっていてあらゆる毒を浄化する。
「みー婆、なんか凄いアイテムらしいよ?それにあのお水ご利益あるんだってさ。飲みたい?」
よく神社とかにある御神酒みたいな感じかな? みー婆も興味津々で鼻を近づけてるし身体に良さそうな説明文だよね。みー婆もお婆ちゃん猫だから健康食品とかそう言うの好きそうだし。
杯を取って地面に置いてみればみー婆がぺろぺろとお水を飲み始める。どうやらグルメなみー婆の口にあったようで凄い勢いで飲み進めていく。みー婆は飲み物にも煩いからね、気に入ってよかったよかった。
俺は夢中でお水を飲むみー婆をにこにこしながら撫で回してしばらくの間ゆっくりしたのだった。
なお…ご利益があるなんて軽く考えている潤だが、実際にはとてつもない御加護があるなんて事は知らず、みー婆がとんでもない程に強化されてることなんて知らない模様であった。
んー…ここをこうして上から揃えて……
『ンナ!ンナァ!』
あー…このパネルが一番左下か……どうしようかな…
『アムアム…フニァ~』
よしよし…あとは下側からずらしていけばいけるかな?
『………ンニャー!!!』
「うわ! みー婆、どうしたの?」
『ナァ!ナァ!』
急にのしかかって来て構え!構え!と身体を擦り付けてくるみー婆。
構えって言ったってみー婆がこのパズル解くように言ったんでしょ?ほらよしよし…
『ふんふん…ふしゅ…』
「あとちょっとでパズル解けるからもう少し待っててね?」
みー婆の下敷きになりながら手を伸ばして身体を撫でたりぎゅっとしたり手の匂い嗅がせたりして遊ぶ。手の匂いをフンスフンスと鼻押し付けて息荒くしながら嗅いでるみー婆だけど猫って匂い嗅いでくるよね、うちのみー婆だけかな?
暫く構ってあげれば満足したのかそのままぐでーんとだらけるみー婆。…みー婆重いからどいて。
「っしょ…と。みー婆、すぐ終わるから待っててね」
『ナァ~』
はーい、と構ってもらえて満足げにしてるみー婆を撫でながら、残りのパネルをスライドさせていく。
そして……
「出来たー! みー婆見て見て!出来たよ!」
『ンナァ~?』
ゴロゴロしてたみー婆を呼んで完成したパズルを見せる。同じ絵が完成して一枚絵となったパズル。やっと完成した、長かったなぁ…
なんて思っていると石板がゴゴゴゴゴゴ…とゆっくり開き始めて下に続く石階段が姿を現した。
『ナァ~、ナァッ!』
「えぇ…この中入るの…?」
いかにも何かありますよって雰囲気を醸し出してる階段だよ?危なくない?
そんな不安に対してみー婆は、やっと開けたのね、さっさといくわよっ!と進む気満々でタッタッタと降りて行ってしまった。ちょっと待ってよみー婆!
「み、みーさん…そんなにどんどん進まなくても良くないですか? 何かあったらどうするの?」
階段を降りていくみー婆に駆け寄りながらぎゅっと身体を抱き寄せるようにして捕獲する。全く…もうお婆ちゃん猫なんだからもう少し体に気を付けてよね。
『ナァナァ~』
「良くないよ、みー婆に何かあったら俺ショックだよ?あんまり心配させないの」
みー婆に心配したよ、言えば危なくないんだから良いじゃない、と鳴くみー婆。だけど俺の心配が通じたのか分からないけど顔をぺろぺろ舐めながら、そんな顔しないの、気をつけるからと反省?してくれた。良かった。
顔をぺろぺろされながらみー婆とスキンシップ取ったあと、改めて周囲に危険がないか確認。ふぅ、危険はなさそうかな。
階段を降りるとちょっと神聖な雰囲気のお部屋があった。地面のあちこちにはお花が咲いていて地下室っぽいところなのに明るくてなんだか心地よい感じだ。なんだろこの部屋。
『ナァナァ!』
「ここで今日はお休みする?今何時か変わらないけどあんまり急いでダンジョン進んでも疲れちゃうし、安全そうだよ。それにアレも気になるし」
いいお部屋じゃない!と休む気満々のみー婆を撫でながら、中央にぽつんとあるいかにも重要そうなアイテムを鑑定する。
【生命神の祝福杯】
生命神が祝福した水で満たされた聖杯。その水には様々な祝福に満たされていて身体を活性化、進化させる。また、聖杯には解毒の神秘が備わっていてあらゆる毒を浄化する。
「みー婆、なんか凄いアイテムらしいよ?それにあのお水ご利益あるんだってさ。飲みたい?」
よく神社とかにある御神酒みたいな感じかな? みー婆も興味津々で鼻を近づけてるし身体に良さそうな説明文だよね。みー婆もお婆ちゃん猫だから健康食品とかそう言うの好きそうだし。
杯を取って地面に置いてみればみー婆がぺろぺろとお水を飲み始める。どうやらグルメなみー婆の口にあったようで凄い勢いで飲み進めていく。みー婆は飲み物にも煩いからね、気に入ってよかったよかった。
俺は夢中でお水を飲むみー婆をにこにこしながら撫で回してしばらくの間ゆっくりしたのだった。
なお…ご利益があるなんて軽く考えている潤だが、実際にはとてつもない御加護があるなんて事は知らず、みー婆がとんでもない程に強化されてることなんて知らない模様であった。
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