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1話 イケメンの釣り方

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40歳
地方公務員
身長180cm、スリム
伊勢谷友介似
近隣在住
特技:性感マッサージ

あまりにもイケメンな写真で
詐欺師かもと思いながらも
性感マッサージが得意と
堂々と記載していることで好感が持てた。

さちこは珍しく自分からいいねを押すと
しばらくしていいねが返ってきた。

サイト上の足跡機能を確認し、
ちゃんと自分のプロフを見てから
いいねを返してきたのか確認してから
メッセージを送った。

ライバルが多そうなのでありきたりなお礼ではなく
彼の気をひくようなメッセージを送った。

「友介さん、初めまして!こんばんは~
マッチングありがとうございます。
お顔と特技に釣られて
いいね押してしまいました。笑
よろしくお願いします~」
「あら、嬉しいこと言ってくれますね。
マッサージにご興味ありますか?笑
ぜひ仲良くしてください。」
「性感マッサージの動画
よく見るので興味津々でした。笑
ありがとうございます。
ぜひ仲良くして下さい。」

ここでさちこは自ら自分の写真を彼に公開した。

「お写真公開ありがとうございます。
めちゃくちゃお綺麗ですね。
びっくりしました。
ぜひ一度マッサージ体験してみてください。」
「お褒めの言葉ありがとうございます。
気持ち良くなった時の顔も見ていただきたいですね。笑
なんちゃって~笑
色んな方をマッサージされてるんですか?
友介さんのルックスだと依頼が多そうですね。」
「気持ちいいことしてる時のお顔も
ぜひ見せてください。
興味あります!
まだそんなたくさんの方にはしていないです。
まだまだ見習いです。笑」
「興味持って頂いて嬉しいです。
ありがとうございます。
そうなんですね~
でも得意って書くぐらいだから
素質がおありなんでしょうね~♪
イケメンにマッサージされるなんて
2重に興奮が味わえそう。笑」
「素質ありだと嬉しいです。笑
悦子さんはセックス好きですか?」
「大好きです。笑
好奇心と探究心が旺盛なので色々体験してみたいですが
原則相手は選びます。笑
好きなお相手じゃないと後で後悔するので。」
「なるほど。ってことは
おれも選んでいただけたってことですかね??」
「はい、自分からいいね押したの初めてかも。笑
プロフとこのやりとりの感じで興味津々です。
マッサージをお願いするかどうかは
会ってみてどう思うかですけど
友介さんのご意向もおありでしょうし。。。」
「そうですね。
会ってみて最終的に決めましょう。
出会いは上々なので大丈夫だと思いますが、
お互い同意の上で。」
「出会いは上々。笑
面白いですね。笑
さすがガツガツしてないところがイケメンですね。
素敵です。」
「ありがとうございます。
悦子さんはどちらにお住まいなんですか?」
「〇〇市です。友介さんは?」
「おれ△△に住んでます。笑
めっちゃ近いですね。」
「おお~近いですね。笑」
「すぐに会えそうで嬉しいです。」

彼はここからキスの絵文字を使い始めた。
がっしり彼の興味を引いたことが確認できたので
ここからはビックリマークはハートバージョンを
使い、少しずつタメ口を挟むようにした。

これまでのやり取りで推測すると
彼はいわゆるヤリモク男なのかもしれない。
だがさちこはそれでも良かった。
そもそもこれまでの経験と実績から
1回きりで飽きられるような女ではない
という自信はあるが、
1回きりで終わったとしても後悔はないと
確信があった。

1回でもいいから性感マッサージというものを
体験してみたかったし、
しかもイケメンにタダでしてもらうなら
この上ない絶好のチャンスである。

むしろこっちも
ヤリマン思考になっているのかもしれない。

「ほんと!親近感湧いた!」
「ですね。
悦子さんは平日昼間か土日がご都合いいんですよね?」

きちんとプロフを確認しているところも
好感が持てた。

「はい、できれば。
平日夜は前もって予定していれば大丈夫ですが。
友介さんは?」
「俺は平日夜か土日基本空いていて、
前もってわかっていれば平日昼間も空けられます。」
「わかりました。
初面談のために平日有給休暇とか使うのは
勿体無いでしょうし、土日か平日夜で
友介さんのご都合いい時で構いません。
っていうか勝手に初面談しようとしていますが。笑
ちなみに今週の土曜以外なら空いてます。」
「ぜひ初面談しましょう。
では今週の日曜日はいかがですか?」
「ありがとうございます。
日曜日、オッケーです。」
「ちなみに何時くらいがご都合よろしいですか?」
「場所にもよるけど11:00~17:00くらいの間なら
いつでも大丈夫です。
私は〇〇線が最寄駅なんだけど
どのあたりがお互い都合いいかしら?」
「※※か△△はどうですか?」

(彼の住む△△市にはラブホテル街がある。
車でしか行ったことはないが
電車で行けるところもあるのか?
もしやそこに連れ込もうとして
その近隣に住んでいると言ってるのか?)

イケメン相手だけにいつもより慎重に
警戒心を持っていた。

「じゃあ※※でお願いしてもいいですか?」
「いいですよ。では14時でいかがですか?」
「はい、14:00でオッケーです。
ありがとうございます。
日曜日晴れるといいですね。
すごく楽しみです。」
「ホント天気がいいと良いですね。
俺もめっちゃ楽しみにしています。」
「改めてよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。
ちなみに舐めるのと舐められるのは
どっちがお好きですか?笑」

そろそろ「おやすみなさい」とくるかと思ったら
いきなりの質問で驚いた。

「舐めるのはお相手の形による。笑
舐められるのもお相手の技術によるけど。笑
友介さんは?
マッサージは手だけでするの?」
「おれは舐めるの好きです。
マッサージは基本的に手でやりますが
大切なところは口でするよ。」

「口でするよ。」
ここだけタメ口にすることで
セックスしているところを妄想させるという
彼のテクニックにドキッとさせられた。

(こいつなかなかやりよるな。笑)

「きゃーん!
イケメンに味わってもらうのは
視覚的にも興奮しそうね。
友介さんは何に一番興奮するってあるの?」
「大興奮だね。
一番は奥まで舐めてもらってる時とか、
騎乗位の時とかかな。」

(あれ?フェラと騎乗位に興奮するって
奉仕型のMではなかったのか。。。
しかも奥までって
いつもしてもらってるなら短いってことか?
それとも長さゆえに奥までという憧れがあるのか?)

さちこはもう一度彼の顔写真を見た。

(うーん、この顔つきは短いのか?長いのか?
まあいいや、
とりあえず性感マッサージを体験できれば。)

「友介さんは興奮させ上手だね。笑
さすが性感マッサージ師ね。笑
奥って根元のこと?
騎乗位が好きなのね~
イメトレしとくわ~」
「そう根元のこと。笑
たくさんイメトレしておいて。」
「私お口が小さいから奥まで咥えられるかなあ。笑
冷蔵庫にバナナあるから練習しとくわ。笑
あ、私ボインじゃないけど大丈夫かな?
あとパイパンなの。
苦手だったら遠慮なく言ってね。」
「小ぶりなのもパイパンなのも好きだから大丈夫。
安心してくださいな。」
「良かった。ありがとう。」
「では、今日は寝ますね。また明日連絡します。
おやすみなさい。」
「はい、楽しかったです。
長い間ありがとうございます。
また明日~。おやすみなさい。」

気づけば日付が変わる寸前だった。
こんなにテンポの良いやり取りで
楽しい気分になるのも久々であった。
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