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一巡目(二〇二二)
第116匙 皿みてマゼマゼ:スパイスパレット(C20)
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『神田カレー街食べ歩きスタンプラリー』の結果として得られるのが、「神田カレーマイスター」の称号である。
二〇二二年のスタンプラリーにおいては、全五コースをコンプリートした猛者に「グランドマイスター」が、四コースの制覇者に「ゴールドマイスター」が、三コースを達成した者に「シルバーマイスター」が、二コース巡った者に「ブロンズマイスター」が、そして一コース行った者に、無印の「神田カレーマイスター」の称号と記念カードが与えられる。ちなみに、フリーコースで三十五店に行った者にも、無印の「神田カレーマイスター」の称号が授与される。
とまれかくまれ、「神田カレーマイスター」になる、そういった種の人間は、そもそもふだんからカレーを食べ歩いているカレー・ラヴァーが多いのだが、そんなカレー愛好者にして、「神田カレーーマイスター」の中には、カレー好きが高じて、自分で店を出してしまった、「タコさん」という方さえ存在するのだ。
その「タコさん」が営んでいる店こそが、秋葉原の昭和通りに面している「スパイスパレット」なのである。
この店は、ランチ・タイムとディナー(バー)・タイムの二部制で営業していて、基本的なメニューは、「チキンカレー」「キーマカレー」、そして、あいがけの「チキン&キーマ」の三種なのだが、ランチ・タイムには、「自由な発想から作る限定カレー」という品を提供しているらしい。
店内のメニュー上には、限定カレーについて、「夜に仕込みがある場合のみ提供します」と書かれていたのだが、もし仮に、このランチで提供の「限定カレー」が余っていた場合には、バー・タイムにおける提供も、〈ワンチャン〉可能であるらしい。
だが、書き手が訪れた日の時間帯には、限定カレーの提供はできない、との事だったので、この日の書き手は、スタンダード・メニューの「キーマカレー」を注文したのであった。
ちなみに、後日、二〇二三年の七月のバー・タイムに、書き手が「スパイスパレット」さんを再訪した際にもまた、「限定カレー」は提供できない、との事だったので、やはり、「スパイスパレット」さんの特別な一皿を味わうためには、なんとかして、ランチ・タイムに訪店せねばならないのであろう。
さて、やがて、注文したキーマカレーが提供されたのだが、その際に、マスターから「お好みでアチャールをカレーに混ぜてください」と言われた。
書き手の目の前に在る黒色の皿の上には、島状の黄色いライス、その上に、茶色のキーマカレー、さらに、その上に緑の葉類が、キーマカレーに彩りを添えていた。
また、その黄色と茶色の島の脇には、赤系統の三種類のアチャールが置かれていた。
「メニュー」を見てみると、アチャールは単品でも提供されていて、例えば、砂肝、長いも、ツブ貝、マッシュルームのアチャールが、「スパイスパレット」のアチャールのラインナップであるようだ。その中に、「カレープレートにのるゴーヤ・オニオン・キャロットラペを小皿盛り」で提供している「ベジ3種盛り」という品があった。
どうやら、黒いカレー皿の上の三つの赤いグラデーションは、ゴーヤに玉葱、そして人参であるようだ。
書き手は、まず、焦げ茶色のキーマカレーを、ついで、茶色いカレーと黄色いライスを混ぜながら、そのメインのカレーとライスを半分ほど食べ進めた後で、店主がオススメしてくれたように、人参、玉葱、ゴーヤの一つ一つを、順々に、カレーと混ぜながら、味を確かめるかのように、口に運んだのであった。
オニオンのアチャールは、割と他の店でも提供されている品で、玉葱とカレーを混ぜると、辛みが増す印象があるのだが、それよりなにより、今回、この「スパイスパレット」において、忘れずに指摘しておきたい品こそが「ゴーヤ」のアチャールなのだ。
書き手は、まず試しに、一切れのゴーヤと一匙分のキーマカレー、この紅と焦げ茶を一緒に食べてみたのだが、これが、とんでもなく旨かったのだ。自分の味覚にマッチした、と言ってもよいかもしれない。
そして、一通りの味を確かめ、自分には、キーマとゴーヤのマッチングこそがベストな組み合わせという結論に達したので、そこで、まず、残った人参と玉葱を全て平らげ、皿の上には、赤いゴーヤと茶色いキーマ、そして黄色のライスを残すのみという状態にした。
それから、皿をじっと見詰めながら、皿上の、残った三品を念入りに混ぜ混ぜしたのであった。
あっ!
これ、これって、何だか、パレットの上で絵の具を混ぜて、自分の好きな色を作り出すのに似ている。
かくして、書き手は、「スパイスパレット」にて、三つの品を混ぜ混ぜする事で、自分好みのカレーの味を現出させんとしていたのであった。
〈訪問データ〉
スパイスパレット;秋葉原・昭和通り
C20
十二月七日・水・十九時
キーマカレー;九五〇円(QR)
〈再訪問〉
二〇二三年七月十一日・火・十八時半
キーマカレー;九五〇円(QR)
〈参考資料〉
「スパイスパレット」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、六十三ページ。
二〇二二年のスタンプラリーにおいては、全五コースをコンプリートした猛者に「グランドマイスター」が、四コースの制覇者に「ゴールドマイスター」が、三コースを達成した者に「シルバーマイスター」が、二コース巡った者に「ブロンズマイスター」が、そして一コース行った者に、無印の「神田カレーマイスター」の称号と記念カードが与えられる。ちなみに、フリーコースで三十五店に行った者にも、無印の「神田カレーマイスター」の称号が授与される。
とまれかくまれ、「神田カレーマイスター」になる、そういった種の人間は、そもそもふだんからカレーを食べ歩いているカレー・ラヴァーが多いのだが、そんなカレー愛好者にして、「神田カレーーマイスター」の中には、カレー好きが高じて、自分で店を出してしまった、「タコさん」という方さえ存在するのだ。
その「タコさん」が営んでいる店こそが、秋葉原の昭和通りに面している「スパイスパレット」なのである。
この店は、ランチ・タイムとディナー(バー)・タイムの二部制で営業していて、基本的なメニューは、「チキンカレー」「キーマカレー」、そして、あいがけの「チキン&キーマ」の三種なのだが、ランチ・タイムには、「自由な発想から作る限定カレー」という品を提供しているらしい。
店内のメニュー上には、限定カレーについて、「夜に仕込みがある場合のみ提供します」と書かれていたのだが、もし仮に、このランチで提供の「限定カレー」が余っていた場合には、バー・タイムにおける提供も、〈ワンチャン〉可能であるらしい。
だが、書き手が訪れた日の時間帯には、限定カレーの提供はできない、との事だったので、この日の書き手は、スタンダード・メニューの「キーマカレー」を注文したのであった。
ちなみに、後日、二〇二三年の七月のバー・タイムに、書き手が「スパイスパレット」さんを再訪した際にもまた、「限定カレー」は提供できない、との事だったので、やはり、「スパイスパレット」さんの特別な一皿を味わうためには、なんとかして、ランチ・タイムに訪店せねばならないのであろう。
さて、やがて、注文したキーマカレーが提供されたのだが、その際に、マスターから「お好みでアチャールをカレーに混ぜてください」と言われた。
書き手の目の前に在る黒色の皿の上には、島状の黄色いライス、その上に、茶色のキーマカレー、さらに、その上に緑の葉類が、キーマカレーに彩りを添えていた。
また、その黄色と茶色の島の脇には、赤系統の三種類のアチャールが置かれていた。
「メニュー」を見てみると、アチャールは単品でも提供されていて、例えば、砂肝、長いも、ツブ貝、マッシュルームのアチャールが、「スパイスパレット」のアチャールのラインナップであるようだ。その中に、「カレープレートにのるゴーヤ・オニオン・キャロットラペを小皿盛り」で提供している「ベジ3種盛り」という品があった。
どうやら、黒いカレー皿の上の三つの赤いグラデーションは、ゴーヤに玉葱、そして人参であるようだ。
書き手は、まず、焦げ茶色のキーマカレーを、ついで、茶色いカレーと黄色いライスを混ぜながら、そのメインのカレーとライスを半分ほど食べ進めた後で、店主がオススメしてくれたように、人参、玉葱、ゴーヤの一つ一つを、順々に、カレーと混ぜながら、味を確かめるかのように、口に運んだのであった。
オニオンのアチャールは、割と他の店でも提供されている品で、玉葱とカレーを混ぜると、辛みが増す印象があるのだが、それよりなにより、今回、この「スパイスパレット」において、忘れずに指摘しておきたい品こそが「ゴーヤ」のアチャールなのだ。
書き手は、まず試しに、一切れのゴーヤと一匙分のキーマカレー、この紅と焦げ茶を一緒に食べてみたのだが、これが、とんでもなく旨かったのだ。自分の味覚にマッチした、と言ってもよいかもしれない。
そして、一通りの味を確かめ、自分には、キーマとゴーヤのマッチングこそがベストな組み合わせという結論に達したので、そこで、まず、残った人参と玉葱を全て平らげ、皿の上には、赤いゴーヤと茶色いキーマ、そして黄色のライスを残すのみという状態にした。
それから、皿をじっと見詰めながら、皿上の、残った三品を念入りに混ぜ混ぜしたのであった。
あっ!
これ、これって、何だか、パレットの上で絵の具を混ぜて、自分の好きな色を作り出すのに似ている。
かくして、書き手は、「スパイスパレット」にて、三つの品を混ぜ混ぜする事で、自分好みのカレーの味を現出させんとしていたのであった。
〈訪問データ〉
スパイスパレット;秋葉原・昭和通り
C20
十二月七日・水・十九時
キーマカレー;九五〇円(QR)
〈再訪問〉
二〇二三年七月十一日・火・十八時半
キーマカレー;九五〇円(QR)
〈参考資料〉
「スパイスパレット」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、六十三ページ。
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