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っぐ、くぁッ、すまんっ

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 そうだわ、マクリ様は浮気現場で確か『月の障りがきているのです』と言われて挿入行為ができない様子だった時に『それなら最後まで口で奉仕すればいい』と言い返し、口での行為を続けさせていた。
 そして終了後マクリ様はスッキリとした表情になっていたし陰茎も小さく萎んでいたわ。

 私がその事を思い出したところで、素振りのためにベッドから出ようとしているのかゴーシュタイン様の身体が動く。
 咄嗟に逞しい腕を私の腕で抱きしめるようにして引き止めたら、ゴーシュタイン様の肩がビクッと跳ねた。

「ゴーシュタイン様、二千回も素振りをしなくて大丈夫です。最後まで口でご奉仕しますから」
「それが閨の作法なのか?」
「はい、そうです。なのでゴーシュタイン様は、ベッドで仰向けになったままでいてくださいませ」

 少し戸惑った様子を見せながらも、「……分かった」と呟いたゴーシュタイン様は私が言った通りベッドで仰向けになってくれた。
 血管が浮き出そうなくらいビキビキと大きく膨れている陰茎が、臍の方へ向かって反っている。
 この状態だと陰茎の裏側の方が舐めやすい。
 根元にピタリと舌をあて、先端へ向かってレロ……と舌を這わせたら、ゴーシュタイン様の鍛えられた腹筋がビクビク震えた。

「くッ……、舐められると尿意がッ……」

 もう一度、ゆっくりと舌で陰茎を撫でていく。

「いや、尿意ではない、なん、だッ、これは!?」

 チラ、と視線を動かしてゴーシュタイン様の様子を伺う。
 どうしてかしら、必死な感じでシーツをギュッと掴み呼吸を荒くしているゴーシュタイン様を見ていると、身体の奥の方がジュクジュク疼いてくる。
 私は何もされていないのに。

「だ、めだッ、めすふぃるぅる、もう、やめッ、く、ぁッ」

 ゴーシュタイン様が、ブンブン首を横に振った。

「なにか、でるっ、でてしまうッ、からっ」

 その言葉を聞いて思い出す。
 確か浮気現場を見学していた時にマクリ様は、『残さず飲めよ』と言っていた。

 何か出てくるなら、全部飲まなくては。
 舐めているだけでは零してしまう。

 歯を立てないように気をつけながらゴーシュタイン様の陰茎をぱくりと咥えた。
 そのまま口内でヌルヌル舌を這わせて陰茎を舐め続ける。

 するとゴーシュタイン様の太腿が、痙攣するように揺れ始めた。
 もうすぐ何かが出るのかもしれない、より奥まで咥え舌全体を使って陰茎を擦るように舐めてみる。

「ダメだ、離してくッ、ぅ、がぬぅぅ……っぐ、くぁッ、すまんっ」

 私の口の中でゴーシュタイン様の陰茎が暴れるように震えたかと思ったら、苦味のある液体が勢いよく口へ注ぎこまれた。
 全部飲もうとしたけれど、量が多くて苦しい。
 咳き込んでしまい口を離す、するとビュッビュッビュッと私の顔へ白濁した液体が飛んできた。
 咄嗟に目を瞑る。

 ――ゴーシュタイン様の……、こんなに飛ぶなんて。

 少しすると顔へ液体が当たる感じが終わった。
 目を閉じたままでいたらバサッと何かが落ちる音がしたので、おそるおそる瞼を開けてみる。
 そうしたら目の前に、血の気が引いて顔面蒼白なゴーシュタイン様のお顔が。
 手には清潔そうな白いタオルを持っている。
 顔を横へ向けると、寝室にある棚のすぐそばにタオルがたくさん落ちていた。
 先ほどの音はおそらく棚からタオルが落ちる音だったのだろう。ゴーシュタイン様が急いで取りに行ってくれて落としたのかもしれない。

「すまない、本当に申し訳なかった」

 こちらが恐縮してしまうくらい何度も謝りながら、私の顔へ優しくタオルを当て拭いてくれたゴーシュタイン様。
 やはり優しい方だと思う。

「大丈夫です。拭いてくださってありがとうございます」

「メスフィルール、汚いものをかけてしまったのは俺の責任だと分かっている。しかし俺は何度もダメだと言っただろう? そこで止めていればメスフィルールの顔へかけてしまう事もなかったはずだが、なぜダメだと言った時にやめてくれなかったんだ?」

「ゴーシュタイン様、先ほどのは汚いものなんかじゃありません。私の顔へかかったのは、ゴーシュタイン様の子種だと思います」

「俺の、子種……そうか先ほどのが……」

 子種はよく飛ぶのだな……とゴーシュタイン様が呟いている。
 私はそんな姿を見つめながら、学園で授業を行う先生のように言葉を続けた。





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