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ついにねだってしまった
しおりを挟む脚を開いた状態の僕の下半身を、クラウド様がジッと見ている。
何も穿いていないうえに、僕のアソコは勃起してしまっているのに。
恥ずかしい、恥ずかし過ぎる……っ。
前にいるクラウド様の視線ばかり気にしていたら、うしろから声をかけられた。
「デュオ、背中は塗り終わった。今度はお腹に塗るから、俺に寄りかかってくれ」
「は、はい……」
言われた通り、ゆっくりと身体をうしろへ倒していく。
レイン様は僕が寄りかかる時、ふわふわの綿が入った大きな布を僕の背中の所に置いてくれた。
だから背中の痣も、全く痛くない。
まるで極上のクッションに寄りかかっているみたいに心地いい。
「俺の手、痛くないか?」
「ァっ、だいじょうぶ、です……ッ」
むしろ気持ちよかった。
背後から前へと伸ばされて、うしろからふわふわの布ごとハグするような感じで僕のお腹を撫でるレイン様の手。
どうしよう、気持ちよすぎて、困る。
「脚に痣は無いようだね、よかった」
「ァ……ッ!?」
スルリと内腿を撫でられたかと思ったら、クラウド様は僕の脚の付け根の方へ顔をうずめ、撫でていた内腿の所をレロ……と舐めた。
僕の背中の方から、クラウド様に抗議するようなレイン様の声が上がる。
「ぁ、おいクラウド位置変われ。俺がそっちへ行く」
「ダメだよ。レインは薬を塗って手がベトベトだろう? その手じゃ勃起しているデュオンの大切な場所付近に触れない方がいいもの」
「くッ、それもそうだな」
再びクラウド様の舌が、僕の内腿をヌルリと這い始めた。
「ァ、くらぅ、さま……舐めなぃ、で……」
舐められているのは内腿なのに。
僕の陰茎が、刺激されていると勘違いしているのかピクピク揺れている。
「可愛いねデュオン。ここが触って欲しそうに主張しているよ。触ってあげようか?」
「扱いてやれよクラウド。焦らしたらデュオがかわいそうだろ?」
「ふ、ぅ……ッ、ん……」
息が熱く荒くなっているのが、自分でも分かった。
「私はデュオンの許可を得たいだけだよ。デュオン、『して』の二文字が言えるかな?」
「ダ、メ……、はずかし……」
「ねぇ、デュオン。私は淫らなデュオンを見ても決して嫌ったりしない。むしろおねだりされたら、可愛くてもっと好きになってしまうよ」
「……ぇ……ッ」
もっと、好きに……?
「だからデュオンに言って欲しいな。言ってくれるまでは、私も我慢するよ」
そう言うとクラウド様は、僕の内腿を撫でながら舌を這わせた。
気持ちいい、でも……。
もっと気持ち良くなれる場所に、クラウド様は決して触れてくれない。
「ァ、みみ……ッ!?」
薬を塗り終えたのか、僕のうしろに座っているレイン様が僕の左右の手をそれぞれ握っている。
そして僕の耳に顔を近づけると、ヌチュヌチュと音を立てて耳孔をくすぐった。
クラウド様に撫でられ舐められている腿の内側も。
レイン様の舌でくすぐられている耳のナカも。
「んッ……く、……ァ……」
どちらも、気持ちいい。
なのに決定的な快楽は与えてくれない。
いつの間にか、僕の腰はさらなる刺激を欲して揺れていた。
もぅ、我慢、できない。
「ぁ、ぁあっ、クラウ、さま、し、て……っ」
僕は、ついにねだってしまった。
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