8 / 41
1.この世界の真理
審判
しおりを挟む
教会からの帰り道、未だ胸は熱いままだった。
自分は罪人の娘で今後も慎ましく自戒して、寂しく一人で生きていくしかないんだと思っていたのに。
あの狭く暗いジメジメした穴蔵で一生を終えるもんだ、と思っていたのに。
生きる希望がふつふつ湧き上がってくる。もし教会で優しい皆と暮らせたらどんなに幸せだろうか。
そうなれば、これから学校でどんな辛いことがあろうと、なんでも耐えられると思った。
暗くなった、家への道中。
長い螺旋階段を降りた先の、居住地区第二層に入ったところでソフィアに出会った。
「あら、イヴじゃない」
おそらく外交帰りのソフィア。自己肯定感と承認欲求をこれでもかと満たされまくった、実に晴々しい表情をしていた。きっとあらゆる称賛の言葉と羨望の眼差しを受けてきたのだろう。
フェンリルの宣伝のために、ソフィアや限られた優秀な子ども達が、こうやって大人同伴で外へ出ることがあった。
「お、お疲れ様です」
「あなたも、お勤めご苦労様」
深々と頭を下げる私の頭上からはぁとソフィアの重いため息が降りかかる。
不安げに頭をあげると、そこにはさっきまでのソフィアとは打って変わり、すこぶる機嫌の悪いソフィアがいた。
私の灰色の髪を一束持って、まじまじと見つめながら、
「私達はフェンリルの血を色濃く受け継ぎ、容姿に恵まれたけど。つくづくあなたって可哀想よね。昼間も言ったけど、どうしてそんな地味な髪色で沼底みたいな目をしてるの?」
くす、くすと後ろから笑い声が聞こえる。
どうして?外交終わりで機嫌が良いはずなのに……。イヴは今日の出来事を頑張って思い返してみるが、まるで心当たりはない。それはそうだ、イヴはいつもソフィアを怒らせないように細心の注意を払っていたのだから。
だけど、これは、やばい。
イヴの中でどんどん不安が大きくなっていく。ここまで不機嫌なソフィアは久しぶりかもしれない。まだ言葉だけなら良い、このままエスカレートするとまた殴られるかもしれない。
「ごめんね、今すっごく機嫌が悪くて。いつものように優しくしてあげられないの」
以前殴られた時のことを思い出して、勝手に震え出す体。腕で抑えようにも止まらない。嫌な汗が全身から噴き出す。
「どうして機嫌が悪いかって?それがさ、聞いてくれる?さっき帰りがけに学校に寄ったら、奉仕活動やってないことになってたの」
だんだん大きくなる声に、息が苦しくなってくる。言い返さなきゃいけないのに、声が出ない。
「それ聞いてソフィアびっくりしちゃった。どうしてかしら?私は満点を取らなきゃいけなかったのに、評価が下がっちゃうわよね」
俯く私の前髪を掴んで、強引に顔を上げさせた。
「お前があのババアにちくったんだろ?本当は自分がやってたんだって」
ババアとはナイジェル先生のことだろうか。そんなことは一度だってしたことがない。
「そ、そんなこと、してない。今日もソフィアさんの名前で」
「じゃなんで奉仕活動だけ点がもらえないんだよ!」
「ご、ごめ、なさ、い。わか、らない」
震える声で、なんとか懸命に言葉を紡ぐ。
「ふざけんなよ。まじで。テメェそれくらいしかやれることねぇんだから、本当使えねぇなカス」
「ご、ごめん、なさい。せ、先生に説明する。教会のこと、何かの間違えだって」
「今からじゃおせぇんだよ」
掴んでいた頭を地面に投げつけられ、私は咄嗟に地面に手を着いた。
「ねぇ、イヴ。完璧な私には完璧が求められるの。完璧な状態で卒業しないといけないのよ。それこそ末代まで語り継がれるような、とても美しく優秀な女の子がいたってね。それがあなたの失敗のせいで叶わなくなるのよ」
どうやったらこの場を、何事もなくしのぐことができるだろうか。そればかりで頭がいっぱいになる。そんな様子がソフィアには、ちゃんと聞いていないように見えて更に激高した。
「少しは人の役に立つことできないの!?ねぇ!」
そう言って、地面にしゃがむイブの顔を蹴り上げる。口の中が切れてまた血の味がした。
「痛そー、ソフィア、これ位にしときなよ。跡残ったら面倒だって」
シェラルが後ろでくすくす笑っているのが聞こえる。
「ねぇ、良いこと教えてあげる」
唐突に声色を変えたソフィアに、イヴは思わず顔上げて聞き返した。
「え?」
「罪人の娘のあなたが、今後どうなるかっていう話。今後、外へ嫁にも出されず、ここでまともに職に就くこともできないあなたがどうなるか」
ソフィアの話に、シェラルも同情するように声をかけてきた。
「自分でもずっと不安だったんじゃない?」
「し、知ってるの?」
二人の綺麗な顔を見ながら問う。蹴られた相手なのに、無意識に請うような目をするイヴ。二人は、イヴを改めてなんと愚かで可哀想な生き物なんだろうと思った。
「特別に教えてあげるわ」
そう言って教えられた事実は、イヴをどん底に落とすような内容だった。
「あなたは学び舎を出たら、一生、どこかに閉じ込められて暮らすの。もちろん誰とも番わされることなく、陽の光もまともに浴びれず、人と接することも禁じられ、花を自由に見ることもできない。暗い部屋で一生を過ごすのよ。あなたは、重罪人の娘で、この誉れ高い花園の汚点なのだから」
「どうして、私、私は悪いことしてない……っ」
ポロポロと流れ落ちる涙と、思わず本音も一緒に零れ落ちた。自分の未来は、すでに決まっていて、それがそんなに酷いものだったなんて。そんな扱いまるで罪人と一緒。
「実はね、私達、宣伝の他にも上層部から頼まれていたことがあったの」
「え?」
「イヴの監視と評価」
思わず目の前が真っ暗になる。まさか、
「私達がイヴの未来を決めたのよ」
そのまさかが的中して、思わず反吐が出そうになった。
「だって、イヴの容姿はフェンリルのブランド力を下げるもの。表立って生きていくにはふさわしくない容姿をしているのに、外の世界を見てみたいですって?」
泣いて打ちひしがれるイヴに、まだ惨い言葉を投げかける。
「思い上がるのもいい加減にして。あなたには、暗い牢屋がお似合いよ。そろそろ自分が普通には生きられないことを自覚なさい」
自分は罪人の娘で今後も慎ましく自戒して、寂しく一人で生きていくしかないんだと思っていたのに。
あの狭く暗いジメジメした穴蔵で一生を終えるもんだ、と思っていたのに。
生きる希望がふつふつ湧き上がってくる。もし教会で優しい皆と暮らせたらどんなに幸せだろうか。
そうなれば、これから学校でどんな辛いことがあろうと、なんでも耐えられると思った。
暗くなった、家への道中。
長い螺旋階段を降りた先の、居住地区第二層に入ったところでソフィアに出会った。
「あら、イヴじゃない」
おそらく外交帰りのソフィア。自己肯定感と承認欲求をこれでもかと満たされまくった、実に晴々しい表情をしていた。きっとあらゆる称賛の言葉と羨望の眼差しを受けてきたのだろう。
フェンリルの宣伝のために、ソフィアや限られた優秀な子ども達が、こうやって大人同伴で外へ出ることがあった。
「お、お疲れ様です」
「あなたも、お勤めご苦労様」
深々と頭を下げる私の頭上からはぁとソフィアの重いため息が降りかかる。
不安げに頭をあげると、そこにはさっきまでのソフィアとは打って変わり、すこぶる機嫌の悪いソフィアがいた。
私の灰色の髪を一束持って、まじまじと見つめながら、
「私達はフェンリルの血を色濃く受け継ぎ、容姿に恵まれたけど。つくづくあなたって可哀想よね。昼間も言ったけど、どうしてそんな地味な髪色で沼底みたいな目をしてるの?」
くす、くすと後ろから笑い声が聞こえる。
どうして?外交終わりで機嫌が良いはずなのに……。イヴは今日の出来事を頑張って思い返してみるが、まるで心当たりはない。それはそうだ、イヴはいつもソフィアを怒らせないように細心の注意を払っていたのだから。
だけど、これは、やばい。
イヴの中でどんどん不安が大きくなっていく。ここまで不機嫌なソフィアは久しぶりかもしれない。まだ言葉だけなら良い、このままエスカレートするとまた殴られるかもしれない。
「ごめんね、今すっごく機嫌が悪くて。いつものように優しくしてあげられないの」
以前殴られた時のことを思い出して、勝手に震え出す体。腕で抑えようにも止まらない。嫌な汗が全身から噴き出す。
「どうして機嫌が悪いかって?それがさ、聞いてくれる?さっき帰りがけに学校に寄ったら、奉仕活動やってないことになってたの」
だんだん大きくなる声に、息が苦しくなってくる。言い返さなきゃいけないのに、声が出ない。
「それ聞いてソフィアびっくりしちゃった。どうしてかしら?私は満点を取らなきゃいけなかったのに、評価が下がっちゃうわよね」
俯く私の前髪を掴んで、強引に顔を上げさせた。
「お前があのババアにちくったんだろ?本当は自分がやってたんだって」
ババアとはナイジェル先生のことだろうか。そんなことは一度だってしたことがない。
「そ、そんなこと、してない。今日もソフィアさんの名前で」
「じゃなんで奉仕活動だけ点がもらえないんだよ!」
「ご、ごめ、なさ、い。わか、らない」
震える声で、なんとか懸命に言葉を紡ぐ。
「ふざけんなよ。まじで。テメェそれくらいしかやれることねぇんだから、本当使えねぇなカス」
「ご、ごめん、なさい。せ、先生に説明する。教会のこと、何かの間違えだって」
「今からじゃおせぇんだよ」
掴んでいた頭を地面に投げつけられ、私は咄嗟に地面に手を着いた。
「ねぇ、イヴ。完璧な私には完璧が求められるの。完璧な状態で卒業しないといけないのよ。それこそ末代まで語り継がれるような、とても美しく優秀な女の子がいたってね。それがあなたの失敗のせいで叶わなくなるのよ」
どうやったらこの場を、何事もなくしのぐことができるだろうか。そればかりで頭がいっぱいになる。そんな様子がソフィアには、ちゃんと聞いていないように見えて更に激高した。
「少しは人の役に立つことできないの!?ねぇ!」
そう言って、地面にしゃがむイブの顔を蹴り上げる。口の中が切れてまた血の味がした。
「痛そー、ソフィア、これ位にしときなよ。跡残ったら面倒だって」
シェラルが後ろでくすくす笑っているのが聞こえる。
「ねぇ、良いこと教えてあげる」
唐突に声色を変えたソフィアに、イヴは思わず顔上げて聞き返した。
「え?」
「罪人の娘のあなたが、今後どうなるかっていう話。今後、外へ嫁にも出されず、ここでまともに職に就くこともできないあなたがどうなるか」
ソフィアの話に、シェラルも同情するように声をかけてきた。
「自分でもずっと不安だったんじゃない?」
「し、知ってるの?」
二人の綺麗な顔を見ながら問う。蹴られた相手なのに、無意識に請うような目をするイヴ。二人は、イヴを改めてなんと愚かで可哀想な生き物なんだろうと思った。
「特別に教えてあげるわ」
そう言って教えられた事実は、イヴをどん底に落とすような内容だった。
「あなたは学び舎を出たら、一生、どこかに閉じ込められて暮らすの。もちろん誰とも番わされることなく、陽の光もまともに浴びれず、人と接することも禁じられ、花を自由に見ることもできない。暗い部屋で一生を過ごすのよ。あなたは、重罪人の娘で、この誉れ高い花園の汚点なのだから」
「どうして、私、私は悪いことしてない……っ」
ポロポロと流れ落ちる涙と、思わず本音も一緒に零れ落ちた。自分の未来は、すでに決まっていて、それがそんなに酷いものだったなんて。そんな扱いまるで罪人と一緒。
「実はね、私達、宣伝の他にも上層部から頼まれていたことがあったの」
「え?」
「イヴの監視と評価」
思わず目の前が真っ暗になる。まさか、
「私達がイヴの未来を決めたのよ」
そのまさかが的中して、思わず反吐が出そうになった。
「だって、イヴの容姿はフェンリルのブランド力を下げるもの。表立って生きていくにはふさわしくない容姿をしているのに、外の世界を見てみたいですって?」
泣いて打ちひしがれるイヴに、まだ惨い言葉を投げかける。
「思い上がるのもいい加減にして。あなたには、暗い牢屋がお似合いよ。そろそろ自分が普通には生きられないことを自覚なさい」
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる