95 / 247
第1章2節 学園生活/慣れてきた二学期
第92話 渦巻きポテト・その3
しおりを挟む
翌日、学園祭二日目。今日も今日とてエリス達はポテトを売りさばく。
今日はエリスとアーサーの他、リーシャが抜けて代わりにルシュドが入った。先輩の面子も変わり、初日とはまた違った感覚の仕事になる。
「い、いら、いらしゃいませー。ぽ、ポテト、いかがー!」
「ルシュド大丈夫? 無理しないでね?」
「うーん……」
ルシュドは鍋の前で頭を抱える。自慢の黒いエプロンは油染みが若干目立ってきた。
「おいおい、ぼけっとすんなよ。狐色に揚がったら油を切って、紙コップに入れる!」
「あ、そうだ、仕事……」
ルシュドは急いでポテトを引き揚げ、塩を振りかける。そして紙コップに入れてアーサーに渡した。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……受け取れ」
「態度がなってねえぞぉ!!」
アーサーが仏頂面で渡してきたポテトを、ユーリスは睨み付けながら奪い去る。
「この際だから言うけどさあ、何で君は目上の人に敬語も使えないの? 馬鹿なの? あっそうだった君は――「はいはい美味しいポテトをいただきましょうねえ」
「ちょっと、僕はまだ言いたいことが……!!」
ユーリスはエリシアに連行され、既に取っておいた席に着かされた。そしてすかさずクロにポテトを口に突っ込まれる。
「……ちょっとずつでいいからね。ちょっとずつ、慣れていけばいいんだよ」
「……」
「そうだ。少し、少し。でも、おれ、話、わからない」
「あーこっちの話だよ」
「そうか……」
ルシュドは物寂しそうに入り口を見遣っていた。
「ルカさん……来れないんだよね、確か」
「うん……お金、足りない。時間、足りない。おれ、わかってる。でも……寂しい」
「ガラティアは遠いからね……往復の距離考えると、仕方ない所もあるかな」
「ならばあいつの分までポテトを揚げればいい」
アーサーは硬貨を数えながらぶっきらぼうに言った。
「……うん。おれ、頑張る」
「……」
「おっと、お客さんだね。さあルシュド仕事だよ」
「うん」
ルシュドが鍋の前に戻ると、褐色肌で白い丸型のふさふさな髪型――俗に言う所のアフロヘアーの男性が近付いてきた。
その横にはにっこり笑顔のヒルメもついてきている。
「ふぅ、ここか料理部。部員の皆さん、それにお客様の皆さん、おはようございまーす」
「エリっちアサっちルシュドーン! おはよ!」
「ヒルメ先輩おはようございます。あの、そちらの男性は……」
「パパ、父さん。おれ、聞いた」
「そうそう! ウチのパパだよ! ライナスっていう名前で、すっごい偉い人なんだ!」
「ヒルメ、それ僕の台詞……まあいいか。では改めて」
ライナスが頭を下げると、近くにあった旗の装飾にアフロが食い込む。
「あっどうしよ! 絡まりそう!」
「もうパパったら~! えいっ!」
ヒルメが指を鳴らすと、静電気が走って旗とアフロを分断する。
「すごい……」
「かっこいい……」
「静電気を操る力か」
「そうだよ~。ウチにかかれば朝飯前! 身体に貯め込んだ静電気を使ってバチーン! だよ!」
「でもその影響で、髪がもっさりしてたり爆発している人が多いんだよね。僕も結構強い方だから毎日髪の手入れが大変で……」
「ちょっとパパ、自己紹介するんじゃないの?」
「あ、そうだった。えーっと、僕の名前はライナス・ブランドと言います。ミョルニル会っていうトールマンの互助組織の本部長やってます。よろしくお願いしますね」
ライナスは装飾の当たらない位置、教室のほぼ中央まで下がって丁寧にお辞儀をした。
「すごく礼儀正しい人ですね。アフロヘアーの人って、なんていうか活発な印象あります」
「そいつはイメージってもんだぜ。パパは全然そんなんじゃなくて、穏やかで優しくてでも強いんだ。まあ偉い人ってそんなもんじゃないといけないのかなーって!」
「なるほど……あ、ポテトはどうしますか?」
「んじゃあ四本ちょーらい!」
「わかりましたー」
ヒルメは銅貨を四枚机に置き、アーサーは流れるようにそれを受け取る。
応対が上手く進んでいる一方で、ユーリスはエリシアとクロに連れられ教室の外で頭を冷やしていた。ちなみに、ジョージは園舎に入るには大きすぎるというユーリスの自己判断により、彼の身体に収まっている。
「わかっているのかにゃ。あんな所でアーサーの正体を言ったらやばくなること間違いなしにゃ」
「っつったってよ~……」
「おかしいわね、あなたはお酒は飲まないはずなのに……」
「酒には酔えんが自分には酔える!!!」
「ある意味一番タチが悪いにゃ」
「ぬおおおおおお……!!!」
「……ん?」
謎に張り切るユーリスの視界の中に、一人の男性が入った。
上は赤色のポロシャツ、下はだぼついた青色のズボン。ピンクのジャケットを羽織って、緑色のチロリアンハットを被っている。萌黄色の瞳を持つ男性は、教室の入り口でずっと周囲を見回していた。
不審者――と思わなくもない。
「……」
「……何にゃあのコーデは」
「目に悪いどころの騒ぎじゃないわね……」
「……」
「あっ、何をする気にゃ!?」
エリシアとクロが気を取られているうちに、
ユーリスはすぱぱっと男性に近寄る。
「……ちょっと貴方ぁ!」
「――っ! 何でぇあんた――」
「いいからこっちに来るんだ!!」
「おおっ!?」
ユーリスは男を教室の中に引っ張っていく。
「ああ、またよからぬ方向に暴走して……!」
「学園祭で張り切っていいのは学生だけにゃ!」
今日はエリスとアーサーの他、リーシャが抜けて代わりにルシュドが入った。先輩の面子も変わり、初日とはまた違った感覚の仕事になる。
「い、いら、いらしゃいませー。ぽ、ポテト、いかがー!」
「ルシュド大丈夫? 無理しないでね?」
「うーん……」
ルシュドは鍋の前で頭を抱える。自慢の黒いエプロンは油染みが若干目立ってきた。
「おいおい、ぼけっとすんなよ。狐色に揚がったら油を切って、紙コップに入れる!」
「あ、そうだ、仕事……」
ルシュドは急いでポテトを引き揚げ、塩を振りかける。そして紙コップに入れてアーサーに渡した。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……受け取れ」
「態度がなってねえぞぉ!!」
アーサーが仏頂面で渡してきたポテトを、ユーリスは睨み付けながら奪い去る。
「この際だから言うけどさあ、何で君は目上の人に敬語も使えないの? 馬鹿なの? あっそうだった君は――「はいはい美味しいポテトをいただきましょうねえ」
「ちょっと、僕はまだ言いたいことが……!!」
ユーリスはエリシアに連行され、既に取っておいた席に着かされた。そしてすかさずクロにポテトを口に突っ込まれる。
「……ちょっとずつでいいからね。ちょっとずつ、慣れていけばいいんだよ」
「……」
「そうだ。少し、少し。でも、おれ、話、わからない」
「あーこっちの話だよ」
「そうか……」
ルシュドは物寂しそうに入り口を見遣っていた。
「ルカさん……来れないんだよね、確か」
「うん……お金、足りない。時間、足りない。おれ、わかってる。でも……寂しい」
「ガラティアは遠いからね……往復の距離考えると、仕方ない所もあるかな」
「ならばあいつの分までポテトを揚げればいい」
アーサーは硬貨を数えながらぶっきらぼうに言った。
「……うん。おれ、頑張る」
「……」
「おっと、お客さんだね。さあルシュド仕事だよ」
「うん」
ルシュドが鍋の前に戻ると、褐色肌で白い丸型のふさふさな髪型――俗に言う所のアフロヘアーの男性が近付いてきた。
その横にはにっこり笑顔のヒルメもついてきている。
「ふぅ、ここか料理部。部員の皆さん、それにお客様の皆さん、おはようございまーす」
「エリっちアサっちルシュドーン! おはよ!」
「ヒルメ先輩おはようございます。あの、そちらの男性は……」
「パパ、父さん。おれ、聞いた」
「そうそう! ウチのパパだよ! ライナスっていう名前で、すっごい偉い人なんだ!」
「ヒルメ、それ僕の台詞……まあいいか。では改めて」
ライナスが頭を下げると、近くにあった旗の装飾にアフロが食い込む。
「あっどうしよ! 絡まりそう!」
「もうパパったら~! えいっ!」
ヒルメが指を鳴らすと、静電気が走って旗とアフロを分断する。
「すごい……」
「かっこいい……」
「静電気を操る力か」
「そうだよ~。ウチにかかれば朝飯前! 身体に貯め込んだ静電気を使ってバチーン! だよ!」
「でもその影響で、髪がもっさりしてたり爆発している人が多いんだよね。僕も結構強い方だから毎日髪の手入れが大変で……」
「ちょっとパパ、自己紹介するんじゃないの?」
「あ、そうだった。えーっと、僕の名前はライナス・ブランドと言います。ミョルニル会っていうトールマンの互助組織の本部長やってます。よろしくお願いしますね」
ライナスは装飾の当たらない位置、教室のほぼ中央まで下がって丁寧にお辞儀をした。
「すごく礼儀正しい人ですね。アフロヘアーの人って、なんていうか活発な印象あります」
「そいつはイメージってもんだぜ。パパは全然そんなんじゃなくて、穏やかで優しくてでも強いんだ。まあ偉い人ってそんなもんじゃないといけないのかなーって!」
「なるほど……あ、ポテトはどうしますか?」
「んじゃあ四本ちょーらい!」
「わかりましたー」
ヒルメは銅貨を四枚机に置き、アーサーは流れるようにそれを受け取る。
応対が上手く進んでいる一方で、ユーリスはエリシアとクロに連れられ教室の外で頭を冷やしていた。ちなみに、ジョージは園舎に入るには大きすぎるというユーリスの自己判断により、彼の身体に収まっている。
「わかっているのかにゃ。あんな所でアーサーの正体を言ったらやばくなること間違いなしにゃ」
「っつったってよ~……」
「おかしいわね、あなたはお酒は飲まないはずなのに……」
「酒には酔えんが自分には酔える!!!」
「ある意味一番タチが悪いにゃ」
「ぬおおおおおお……!!!」
「……ん?」
謎に張り切るユーリスの視界の中に、一人の男性が入った。
上は赤色のポロシャツ、下はだぼついた青色のズボン。ピンクのジャケットを羽織って、緑色のチロリアンハットを被っている。萌黄色の瞳を持つ男性は、教室の入り口でずっと周囲を見回していた。
不審者――と思わなくもない。
「……」
「……何にゃあのコーデは」
「目に悪いどころの騒ぎじゃないわね……」
「……」
「あっ、何をする気にゃ!?」
エリシアとクロが気を取られているうちに、
ユーリスはすぱぱっと男性に近寄る。
「……ちょっと貴方ぁ!」
「――っ! 何でぇあんた――」
「いいからこっちに来るんだ!!」
「おおっ!?」
ユーリスは男を教室の中に引っ張っていく。
「ああ、またよからぬ方向に暴走して……!」
「学園祭で張り切っていいのは学生だけにゃ!」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【完結】精霊言語の通訳者
入魚ひえん
ファンタジー
国の辺境に位置する領主の令嬢フェアルは、入ることを禁じられた森で一晩を過ごし、帰ってきた時には、人ではない姿となっていた。
呪われていると家族から疎まれ、婚約は破談となり、それ以来幽閉されている。
ある日、とある王子と小窓ごしに話していると、10年ぶりに外へ連れ出された。
「ごめんなさい! 私を助けるために、ほぼ一文無しにさせてしまって!」
「フェアルを助けるなんて、俺、言ってないけど」
「え」
「なんか勘違いしてるみたいだけど。おまえ、呪われていないからな」
******
閲覧ありがとうございます、完結しました!
シリアスとコメディ混在のファンタジーです。恋愛要素あり。甘めなおまけ付き。
お試しいただけると嬉しいです。
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
異世界悪霊譚 ~無能な兄に殺され悪霊になってしまったけど、『吸収』で魔力とスキルを集めていたら世界が畏怖しているようです~
テツみン
ファンタジー
**救国編完結!**
『鑑定——』
エリオット・ラングレー
種族 悪霊
HP 測定不能
MP 測定不能
スキル 「鑑定」、「無限収納」、「全属性魔法」、「思念伝達」、「幻影」、「念動力」……他、多数
アビリティ 「吸収」、「咆哮」、「誘眠」、「脱兎」、「猪突」、「貪食」……他、多数
次々と襲ってくる悪霊を『吸収』し、魔力とスキルを獲得した結果、エリオットは各国が恐れるほどの強大なチカラを持つ存在となっていた!
だけど、ステータス表をよーーーーっく見てほしい! そう、種族のところを!
彼も悪霊――つまり「死んでいた」のだ!
これは、無念の死を遂げたエリオット少年が悪霊となり、復讐を果たす――つもりが、なぜか王国の大惨事に巻き込まれ、救国の英雄となる話………悪霊なんだけどね。
国外追放者、聖女の護衛となって祖国に舞い戻る
はにわ
ファンタジー
ランドール王国最東端のルード地方。そこは敵国や魔族領と隣接する危険区域。
そのルードを治めるルーデル辺境伯家の嫡男ショウは、一年後に成人を迎えるとともに先立った父の跡を継ぎ、辺境伯の椅子に就くことが決定していた。幼い頃からランドール最強とされる『黒の騎士団』こと辺境騎士団に混ざり生活し、団員からの支持も厚く、若大将として武勇を轟かせるショウは、若くして国の英雄扱いであった。
幼馴染の婚約者もおり、将来は約束された身だった。
だが、ショウと不仲だった王太子と実兄達の謀略により冤罪をかけられ、彼は廃嫡と婚約者との婚約破棄、そして国外追放を余儀なくされてしまう。彼の将来は真っ暗になった。
はずだったが、2年後・・・ショウは隣国で得意の剣術で日銭を稼ぎ、自由気ままに暮らしていた。だが、そんな彼はひょんなことから、旅をしている聖女と呼ばれる世界的要人である少女の命を助けることになる。
彼女の目的地は祖国のランドール王国であり、またその命を狙ったのもランドールの手の者であることを悟ったショウ。
いつの間にか彼は聖女の護衛をさせられることになり、それについて思うこともあったが、祖国の現状について気になることもあり、再び祖国ランドールの地に足を踏み入れることを決意した。
スキル「超能力」を得て異世界生活を楽しむ
黒霧
ファンタジー
交通事故で死んでしまった主人公。しかし女神様の導きにより、異世界に貴族として転生した。なぜか前世の記憶を持って。そこで超能力というスキルを得て、異世界生活を楽しむ事にする。
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
高校デビューできずに異世界デビュー
バイブルさん
ファンタジー
女の子にモテたい俺が高校入学をキッカケに、ニュー俺に成る為の参考資料を買い求めた帰りの路地裏で光る玉が突然現れて襲われる。
必死に逃げると追いかけてきた光の玉と良く似たモノに「助けて……」と言われる。思わず逃げるのも忘れて触れてしまった俺は異世界アローラへと転移する。
生きていく為に冒険者になり帰る手段を探そうとするが、気付けば、色んな人の思惑に翻弄され、異世界アローラを駆け巡る。
アローラに来たのは偶然ではなく、必然であった事を知る俺の冒険が光の玉に触れた時から始まった。
これは、高校デビューに失敗して異世界デビュー、のリメイクです。余りに文章が酷かったので少しでもマシにしようと奮闘する残念な小説です。
元の小説と違う流れもありますし、省いた部分も入れていきます。
書けたら更新というスタンスで行こうと思っております。なので、不定期更新になりますので、時折、覗きに来てください。
汚い絵ですが挿絵してます。イメージの助けになればと思っております。
タイトルに ◇ が入ってるところにありますので良ければ見てみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる