ナイトメア・アーサー ~伝説たる使い魔の王と、ごく普通の女の子の、青春を謳歌し世界を知り運命に抗う学園生活七年間~

ウェルザンディー

文字の大きさ
59 / 247
第1章1節 学園生活/始まりの一学期

第58話 幕間:砂漠の遺跡

しおりを挟む
「さて……本日はご招待に預り感謝する、ベルシュ殿下」


 ルドミリアは目の前の男性に対して甲斐甲斐しく頭を下げた。彼女の隣の、緑色のタキシードを着たスケルトンも、それに続いて手を添えお辞儀をする。


「頭をお上げください。こちらこそ本日は彼方グレイスウィルからお越し頂き誠に感謝申し上げます、ルドミリア様」
「グォッ?」


 瑠璃色の髪を刈り上げ、白いローブを着た男性、ベルシュもまた恭しく頭を下げた。その隣で一匹のトロールが、決まりが悪そうに頭を掻く。


「こらこらクラブ、お前も頭を下げろ……すみません、どうも頭が悪い奴で」
「それもナイトメアの個性というものだ。謝られることではないさ」
「おお、流石はグレイスウィルの貴族でいらっしゃる。広く見聞をお持ちで……」
「褒めても何も差し上げられないぞ?」




 白い壁に民族的な絵が綴られたタペストリー。幾多の扉を通りすぎ、大理石の床を歩きながら二人は談笑を交わす。




「ラース砂漠で新たに発見された遺跡……その初調査に歴史学者でもあられる貴女にご同行していただけるとは。感激の極みでございます」
「それはこちらもだ。エレナージュの一大発見に外国の私が関われるなんて。あまりにも嬉しすぎてナイトメアも連れてきてしまったよ――」


 タキシードのスケルトンが恭しく頭を下げ、ルドミリアに対して感謝を示す。


「主君よ。久々に私を連れ出してくれたこと、感涙の極みでございます。こうして貴女と共に行動できる喜び……思う存分堪能させて頂きます」
「ふっ、照れるじゃないかキャメロン。お前にはいつも領主の仕事を押し付けてしまって、悪いと思っていた所だ――」


 嬉しそうに語らう二人を、そっと見守るベルシュとクラブであった。


「――それよりも私としては、逆に王子であられる貴方が調査に赴いても良いのか、そちらの方が心配なのだが」
「貴女様をお迎えすることを、家臣に任せるなんて無礼なことはできません」
「私はそんな偉い立場にいる自覚はないのだがな」


 ふと二人は、窓の一つから外を眺める。




 暑さを和らげるための白土の建物。屋根代わりの布の下に並べられた果物や掘り出し物。そこに行き交う褐色肌の人々。


 砂漠の王国エレナージュ。その城下町ペスタは今日も賑声で溢れ返っていた。




「この方向は……裏口か? 正門からは行かないのか」
「正門から王族や関係者が出入りする時は祝祭の時のみですので。特に何もない時はこちらから出ます」


 裏口から町の外に出た所では、ローブを羽織った人間が三人待っていた。


「彼らが今回の調査に同行する者達です。敏腕の魔術師でもあるんですよ」
「成程。では挨拶をしておこうか」


 ルドミリアと共に、キャメロンもお辞儀をする。


「私の名前はルドミリア。このスケルトンがキャメロン、私のナイトメアだ。知っているかもしれないが、グレイスウィルで領主をやらせてもらっている。だが今回は領主というよりは、一介の考古学者として君達と関わっていきたい。よろしく頼む」

「「「よろしくお願いします!」」」



 それぞれ頭を下げて挨拶をしていると、



 突然前からベルジュによく似た、白いローブを着た瑠璃色の長髪の男性が駆け寄ってきた。



「あ、兄上……お待ちしておりました。ごほっ……」
「クラジュ!? お前……部屋にいないから心配してたんだぞ!!」
「おやおや、どうやら私よりも珍しい方がご同行するようで」


 クラジュはルドミリアとキャメロンに挨拶をしようとするが、

 激しく咳き込んでしまい、その場に崩れ落ちてしまう。


「……駄目だ。いいから城に居ろ。今日は俺とルドミリア様がいれば十分だ」
「いえ、ごほっ……僕も遺跡には、興味があるので。それで侍女に無理を言って……ごほっ……」

「くそっ……こんな時にニュクスがいてくれれば。ナイトメアともあろうものが、主君をほったらかしにして……あいつは本当にどこに行ってしまったんだ……」
「どれどれ……祝歌を共に、クェンダム・奔放たる風の神よエルフォードっと」



 心配を重ねるベルシュの隣で、ルドミリアは杖を取り出しクラジュに当てる。


 呪文を詠唱した後即座に緑色の光が現れ、クラジュの身体を包んでいく。


 光が強くなっていくにつれて、彼の呼吸が少しずつ落ち着いていった。



「はぁ、はぁ……ふぅ」
「たった今呼吸を安定させる魔法を行使した。今日調査に行く分だけなら大丈夫なはず……」
「……申し訳ございません」

「クラジュ殿下が無理を言ってまでご同行したいと申し出たんだ。それを尊重してやるのが筋というものであると、私は考えるな」
「はは……貴女には本当に適いませんね」


 すると砂嵐が止まり始め、微かに太陽の光が差し込む。


「さあ、丁度砂嵐も止んだし出発しよう。皆、視力向上と体温低下の魔法を各自付与しておくように」







 それから砂漠を歩くこと一時間。

 熱線と蒸気に身をやられながらも、一行は目的の遺跡に辿り着いた。




「この柱は……神殿跡か」
「ですが遺跡の範囲は結構広いです。加えて暖炉の跡があったので、人が生活していたのではないでしょうか」
「神殿都市の可能性もある、か……」


 その時。

 身を焦がすような砂塵と共にやってくる、甲高い唸り声。


「この声は……!!」
「……前方か。キャメロン、支援を」
「御意」



 キャメロンが返事をすると、忽ち魔力体となりルドミリアの身体に入る。


 そしてルドミリアは杖を構えて、柱の背後を睨み付けた。



 その柱の陰に隠れていた二足歩行の魔物に対して、敵意を向けたのである。



「「「クキャァァァァァ……!!!」」」



 肉体は橙色の固い鱗に覆われ、目玉は少し飛び出てぎょろぎょろと動く。口を開くと細長い舌と鋭い牙が現れ、唾液を飛び散らせて大声で笑う。


 まるで蜥蜴とかげを二足歩行させたような魔物――



「オレンジリザード……! くそっ、一丁前に武器なんて持ちやがって!!」
「この遺跡を根城にしていたか……彼らには悪いが、戦うしかあるまい」


 たじろぐ調査団一行を、何処かより現れた数十体のオレンジリザード達が取り囲む。


「クラジュッ!!」
「っ――!!」
「――小夜曲を贈ろう、セラニス・静謐なる水の神よマーシイッ!!!」



 オレンジリザードの一体が、クラジュに石斧を振り被る前に、


 ルドミリアの詠唱がそれを弾く。



「ギャッ……?」
「ギャァァァァァ!!!」



 砂と熱気で乾いた空に雨が降り注ぐ。水滴はオレンジリザードの身体に触れると、炎になって包み込んだ。





「今だクラブ!! 叩き割ってやれ!!」
「ギャオッ!」


 ベルジュの声と共に、クラブが現れオレンジリザード達の群れに向かって行く。


 そして群れの中心になだれ込むと、手に持った棍棒で、燃えているリザードの頭をかち割っていく。





「ギャァァァァ!! グガアアアアア!!!」


 だが、クラブが取りこぼした数体が、炎を纏ったまま突進してくる。




「くそっ、しぶといなこいつら!?」
「た、た、たたた、田園曲と踊れ、ターシナス・寡黙たる土の神よアングリーク――!」


 眼鏡をかけた魔術師が、腰を引けさせながら杖を向けて呪文を唱えた。


 土弾が放たれ、突進してくる個体に命中する。



 するとその身体にまだ残っていた炎を忽ちかき消していった。



「馬鹿野郎!!! 土属性の魔物に土魔法を当ててどうする!!!」
「ごっ、ごめんなさい~~~っ!!!」
「もう、動転しすぎ!! 幻想曲と共に有り、ニブリス高潔たる光の神よ・シュセッ!!!」


 女魔術師が呪文を唱えると、光の籠が現れる。


「さあ、観念しなさいっ――!!」



 それはオレンジリザードを捕らえると、



「ギャァァァァ……!!!!!!」



 一点に収束し、オレンジリザードの身体を膨らませて、隙を与えることなく破裂させた。





「……これで全部か」


 数分の戦闘の後、ルドミリアは杖を降ろして辺りを見回す。そこに眼鏡の魔術師がおどおどしながら駆け寄ってきた。


「び、びっくりしました……まさかリザードがいるなんて……」
「まさかも何も、防衛結界も張っていない野晒しの砂漠だぞ? 寧ろいない方が不自然だ」
「うう……そうですよね……」
「考古学の追求はいつも危険と隣り合わせなのさ。さて……」


 ルドミリアは柱の一つに近付き、手を当てる。


「キャメロン。これは何年前にできた柱か調べるぞ」
「御意」



 二人揃って柱に手を触れ、目を閉じる。


 そして数分後に再び目を開けた。



「……かなり古いですね。帝国時代初期の頃ではないかと思われます」
「ほう……すると大体千年前か」

「……凄い。触っただけでわかるんですか」
「ナイトメアの力と……後は長年の勘だな。君もいずれはこうなるよ、新人君」
「え、ぼ、僕のこともわかるんですか……?」
「これも長年の勘……というか、態度とかを見ていればわかるよ。リザード程度に震え上がるぐらいだからな」



 そこに他の魔術師二人とベルシュもやってきて、合流する。



「ルドミリア様、この辺りに簡易的な防御結界を張っておきました。暫くは魔物も襲ってこないでしょう」
「助かる。そうだ、君達はこの遺跡のどこから探索を行いたい? 私はあくまでも客賓だ、君達の意見に従おう」


「うーん……それが気になる所が多すぎて、決められないんですよねえ」
「だからルドミリア様が決めちゃってください。その方が確実ですから」
「いいのか?」
「構いませんよ。寧ろこちらからお願いしたいぐらいだ」
「そうか、では……」


 遺跡を一望した後、大きな穴がぼんやりと見えるのを確認して。


「柱はこっちに続いている。このまま行けば本堂――この神殿で祀っていた何かがあるはずだ。進むぞ」



「……あれ? クラジュ様は?」



 眼鏡の魔術師の言葉を聞いて、四人ははっとして周囲を見回す。

 まさか、この砂煙の中で行方不明になったのか。



 だがその心配は杞憂に終わった。



「……クラジュ!? そんな所で何やってるんだ!?」
「あ、方針決まりましたか。すみません、暇を潰していました」


 クラジュは柱の裏にあったオレンジリザードの死体の側から立ち上がり、すたすたと歩いてきた。


「その、魔物の死体って興味深くって。それで観察していたんです」
「……驚かせるなよ、全く」
「では気を取り直して……行くとしよう」


 調査団はそれぞれ返事をし、ルドミリアについていく。





「主君、あちらを。広場の跡と思われますが……」
「どうした……?」


 数歩歩いた後、今度はキャメロンが耳打ちをして広場跡にある壁を指差す。


 そこには壁画らしきものが描かれていたが、砂に埋もれてしまっていた。


「あの壁画の一部分を私は記憶しております」
「……私もだ。ここから見ただけでも何となくわかるよ。だが先ずは向こうに行かないといけないから、砂をどけておいてもらえるか」
「御意」


 キャメロンは広場に向かって駆け出していく。話をしている間、ルドミリアは止まってしまったので、魔術師達が先に進んでいる事態になった。


「ルドミリア様ー! どうしたんですかー?」
「済まない、今行く!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」  悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!? 「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」  やかましぃやぁ。  ※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...