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過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)

お仕置き勉強会(総受け)③

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【九鬼】

はるるが顔を真っ赤にし定規を持ったまま出てきた。
その表情で大体何があったかは想像できる。
はるるの肩を叩いて「お疲れサマ」とイタズラな笑みを送ると、なゆゆが待つ部屋へと入って行った。
次はボクの番で、教える教科は数学だ。
お仕置きをすることしか頭にないので、しっかりと勉強を教える気は無い。
ノックも無しに部屋へ入ると、左千夫クンがなゆゆの椅子を直している所だった。

なゆゆは今にも泣きそうな顔でふにゃふにゃしている。
裸なので、見るつもりが無くてもつい下半身に目が行ってしまうのだが、完全にそちらは元気になっていた。

「お仕置きに興奮しちゃった系?やーい変態」

ケラケラと笑ってやると、むすっとした顔でボクから視線を逸らし俯いた。
目の前の席へ着くと、数学の教科書を開く。
適当にテスト範囲を掻い摘んで説明していくが、なゆゆは心ここに在らずと言った雰囲気だった。
これじゃ勉強にならないじゃん。別にいいけど。

「ほら、集中集中っ!」

そう言いながら股間を足でぐりぐりと抑えてやる。
同時に電流も流されているらしく、表情はどんどんいやらしいものになっていった。
彼が赤点を取ってもボクには関係無いので、適当にテスト範囲を教え終わると、左千夫クンにおさらいの問題を貰いに行く。

「左千夫クンも人が悪いネ~なゆゆもう限界そうだヨ、色んな意味で♪」

なゆゆに聞こえないように小さく囁くと口角をあげて笑った。
再び席に戻ると、プリントを差し出す。

「はい、ちゃーっとやっちゃって」

なゆゆは一問一問丁寧に回答を書き込んで行った。
頬杖を付きながらそれを見ていたが、初っ端の公式から間違っている。
これは確かにお仕置きされても仕方がない。

数十分かけてできあがったものを確認していく。
さらっと見ただけでも間違いばかりで、ハッキリ言って赤点をどうにかしなければというレベルにも達していない。

「ちゃんとボクの説明聞いてた?赤点とかのレベルじゃないよこれ」

「…すいません…」

さっきからボクが何か喋ると謝ってばかりだ。
もうだいぶ心も折れ掛かっているだろう。
でも容赦はしない。
とりあえず間違った問題の説明を適当に終えてから、溜息をついてなゆゆが座っている椅子へと向かう。

「はい、お仕置きネ」

そう言って椅子に触れ能力を送り込むと、なゆゆの身体が跳ねた。

「あッ…ヒ…、……なっ…なにするんですかッ…!!!」

眉を顰めながら腰をもぞもぞと動かしている。
今調度アナルの位置へとバイブを形成している。
電気の力で動く様にもしているので、次は電流が流れるとバイブが動く仕組みだ。

「あ……ッん……ぅう……っ!」

完璧に今彼のアナルにバイブがハマっただろう。
身体を震わせているなゆゆを見て小さく微笑んだ。

「これじゃ気持ちよくなっちゃってお仕置きにならないかナ?ま、精々イかないように頑張って♪」

頭をポンポンと叩くと、顔を歪めているなゆゆを無視して部屋を出ようとする。
しかし、その時左千夫クンに声をかけられた。

  
【神功左千夫】

九鬼が入ってきてすぐに那由多君を揶揄しながら数学を教えていた。
グラフが乱れると仕方なく、‘おしおき’のスイッチを押すが彼ももう限界だろう。
それは僕も分かっているのだがまだ終わっていない教科がある。

僕のところに来た九鬼にも同じような指摘をされた。
そんなことは言われなくても分かっている。
それを考えているうちに数学が終わったようだ。
九鬼のお仕置きが何だったかちゃんと見ていなかったが碌でも無いものであることは間違いない。

「これじゃ気持ちよくなっちゃってお仕置きにならないかナ?ま、精々イかないように頑張って♪」

そう九鬼が言った瞬間僕はひらめいた。
何かを我慢している瞬間は記憶力が上がるらしい。
トイレに行く前、ご飯を食べる前に行った問題は忘れにくいそうだ。
余り長時間は期待は出来ないが試してみる価値はある。

何かいいものは無いかと周りを流していると太い輪ゴムを見つけた。
それを手に立ちあると九鬼が帰ろうとしていた。

「どこに行くのですか?勿論、貴方も那由多君と一緒に勉強会ですよ。国語。
さっさと服を脱いでください。」

いつもの笑みを浮かべながら、那由多君の横を指差す。
そこには那由多君と同じ椅子がもう一つ並んでいる。
文句タラタラな九鬼を置いて那由多君の傍に行く、彼は限界なのかずっと俯いていた。

「失礼しますね。」

そう言って僕は熱を持ったペニスの根元をギュッとゴムで縛り付けて行く。
慌てて那由多君が阻止しようとしてきたが力の入っていない手では意味が無いし、特殊な椅子によってゴムを縛る間だけ手も拘束してしまう。

「さて、終わったらちゃんと外して上げますから、集中しましょうね?
そうだ、僕も晴生君と一緒で良い点取れたら、何か言うことを聞いてあげましょうか?」

「え!!ホント!?ボクがんばっちゃう!」

そう、那由多君に問いを掛けると、その部分に九鬼が食いついてきた。
服を脱ぎ捨てながら僕に近づいてくる。
本当に要らないところだけ耳が良い男だ。

 
【千星那由多】

副会長がアナル付近の座席に何かを作り上げた。
異物感に急に胎内が圧迫されてしまい、引き攣った声があがる。
感覚からしてペニスのような物だった。
それでなくても先ほどから射精をしたくてたまらなくなっているので、胎内を刺激されるとたまったもんじゃない。
自分で前立腺を擦る様に動いてイってしまえば楽だろうが、そんな変態みたいなことこんな所でできるわけがない。

力無くぐったりと項垂れていると、会長が俺の元へとやってきたのがわかった。
電流を流す器具でも外してくれるのだろうかと思った途端、ペニスを掴まれ根元をゴムで縛り始める。

「――――イッ!!??」

その行為を慌てて止めようとしたが、両腕を椅子で拘束されてしまい、小さな叫びだけが室内に響き渡った。
これじゃイきたくてもイけない。…いや、今は勉強中なんだからイっちゃいけないんだ。
眉を顰め、縛られたペニスを見下ろしながら、息を飲む。

副会長はそんな俺のことも気にせずに、会長が言うことを聞いてくれると言ったことに対してテンションが上がったようだった。
同じような椅子に座って堂々と裸体を曝け出しているが、この人には羞恥心という物は存在しないんだろう。

「さ!早く教えてよ先生♪」

満面の笑みを浮かべながら、副会長は楽しそうに教科書を開く。
俺の手は拘束されたままだったのでどうしようかと目を泳がせていると、突然椅子からアームのようなものが机の上の教科書へと伸びて行った。
そのアームは教科書を開くと、俺の目の前に掲げる。
…どこまで便利なんだろうか、この椅子は。

  
【神功左千夫】

「……僕より点数が上、だったらですよ。」

那由多君より九鬼がやる気を出してしまったことに溜息を吐く。
九鬼には更に厳しい条件を出しておく。
その方が彼はやる気になるタイプだろう。

学年が違うのでテスト範囲も違う。
那由多君は現代文、九鬼には苦手な古文を教えていく。
片方に教えている間に片方には復習して貰う。

那由多君はそわそわしていたが何とか集中してくれているようだ。

それを満足そうに見つめていると、僕の手元にある、九鬼のグラフが乱れた。
もう、集中力が切れたのだろうか。

勿論初めからMAXで電流を流してやる。
この男には手加減など必要ないだろう。

手元に置いてあるボタンを押し、にこっと笑みを湛えた。

  
【九鬼】

ボクは国語が苦手だ。
漢字は大丈夫だけど、日本語は難しい言い回しが多いし、とにかくめんどくさい。
日本に来てだいぶ経つが、今でもちゃんと覚える気はなかった。
しかし今回は違う。
良い点が取れたら左千夫クンが言う事を聞いてくれると言うのだから、もう頑張るしかない。
満点を取って彼を後悔させてやろう。

最初はきちんと話を聞いていたが、普段からあまり勉強というものは真面目にやったことがないので、左千夫クンに教えてもらっていてもこの空気がつまらなくなってくる。
静まり返った部屋にいるとついつい何かしたくなってしまうのだ。
隣でなゆゆはそわそわしてるが、集中しているようだった。
全く以ておもしろくない。
左千夫クンが丁寧に教えてくれているのを聞きながら、何か盛り上がることは無いかと考える。
その時確実にボクの集中力が途切れたのであろう、左千夫クンが微笑んだ。
瞬間身体に電気が走った。

「あっ♪」

体中に電流の刺激が駆け巡り、思わず声があがってしまう。
左千夫クンの手元のスイッチは出力MAXになっており、それを見て口を尖らせた。

「なんでボクにはそんなにキツイの?酷いセンセ~」

だがこれくらいの電流なら寧ろ気持ちがいい。
全身がマッサージされているような感覚で、思わず下半身も熱くなってくる。

「ボクには電流なんてお仕置きになんないヨ、もっと興奮することしてヨ♪」

熱の籠った目で左千夫クンを見つめながら、イタズラに口角を上げる。
隣でなゆゆはボクを蔑んだような目で見ていた。

  
【神功左千夫】

残念ながら九鬼に電流は効かなかった。
いや、逆効果だ。
思考がおしおきに向かっている。
僕は盛大に溜息を吐くと九鬼の言葉を無視して教えることを再開した。
那由多君も九鬼のせいで集中力が下がっている。

仕方なく勉強方法を変えることにした。
僕は傍に持ってきていた問題を二人に配る。
それは今解説したところが問題になっている。

そう、教えて直ぐにその範囲をといて貰うと言うやり方だ。

「二人とも集中力がなさそうなので形式を変えますね。
ここ、今教えたばかりなのでとけないことないですよね?」

僕が笑顔で告げると二人とも青ざめていた。
一先ず那由多君の腕を拘束していたものを外してやる。
全く、一度言ったことはその場で覚えて欲しいものだ。

暫くすると那由多君が先に出来たようで僕に問題が書かれた紙をオズオズと差し出してきた。
が、間違っている。

僕は何度目か分からない溜息を吐いてから、足もとに置いてあった洗濯バサミを取り出す。

「残念です。」

「え!か、会長……そ、それって!」

笑顔でそう告げてから、その洗濯バサミを那由多君の二の腕に付けた。
勿論拒否権なんて無い、罰なのだから。

那由多君の悲鳴を掻き消す様に九鬼が「はいはーい、センセー、ボクもできたよ!」と挙手をしてきた、が、見るまでもなく間違っているので、問題用紙を貰うそのついでに洗濯バサミを九鬼に手渡した。

「九鬼。自分で乳首、はさんでくださいね?」

そう、これは罰なのだ。
相手が嫌がることをしなければいけない。

「那由多君も、次は乳首にいきますから、確り聞くように。」
  

【千星那由多】

教えてもらった場所をすぐに答えるという方法に変わったはいいが、それさえも解けなかった俺は、何故か会長に洗濯バサミを二の腕に付けられた。

「――――い、いいいッ!!!」

刺激が二の腕に集中し、悶絶するように俯く。
これはこれで電流よりも厳しいかもしれない。
慣れれば麻痺してくるだろうが、大きく摘ままずに肉を少しだけ引っ張る形でかなり痛い摘み方をされている。
しかし取ることは許されないので、涙目になりながらもその行為を我慢することにした。
副会長は会長に洗濯バサミを渡され真顔になっている。

「…なんで……なんでボクには冷たいの先生…」

捨てられた子犬のような目で会長を見ているが、全然可愛くなかった上に会長はフル無視だった。
しゅんとしながら自分で乳首に洗濯バサミを取り付ける様は、思わず笑ってしまいそうだったので目を逸らす。

俺もさすがに乳首に洗濯バサミはごめんだ。
今は痛みとかの問題じゃなくなってきているので、必死で逃れようと会長の話を真面目に聞いて行く。
その甲斐もあってか、次からの問題はなんとか解くことができたが、最後の問題はどうやら間違ってしまったようだった。
もちろん副会長は全問間違っていて、全身洗濯バサミだらけになっていたが。

ニッコリ微笑んだ会長が俺の乳首へと手を伸ばす。
左手で肌に触れられるだけで、身体が反応してしまった自分が情けなかった。
会長はちらりとこちらを見たが、視線を降ろすと乳首に洗濯バサミを挟んだ。

「――――-ッぅん!!」

痛みに眉を歪めたが、この刺激が心地いいのも確かだった。
目尻に涙を溜めながら、会長を見つめる。

「…もしかしなくても……っずっとこのままですか…?」

順番的に次は巽だ。
あいつにさすがにこんな姿を見られたら何を言われるかは大体想像がつく。
…考えただけでも自分が興奮してしまう姿が目に浮かんだ。
頭を軽く振って、項垂れると小さく呟いた。

「いや……なんでもないです…すいません…」

 
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