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過去編(三角関係・攻めが片想いで鬼畜なので注意)

お仕置き勉強会(総受け)④

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【天夜巽】

くっきー先輩が凄い姿で仮眠室から出てきた。
日当瀬が目を逸らすくらい酷かったけど、少し中が楽しいことになっていることに俺は思わず笑みを浮かべてしまった。

くっきー先輩に代わって勉強が行われている部屋に入る。
会長は相変わらず涼しい顔をして勉強が行われているところから少し離れているところに座っていた。
くっきー先輩に洗濯ばさみが付いていると言うことはこれをしたのは会長だろう。

この人も罰となると容赦が無いな、と、改めて見直してから那由多の傍に行く。
裸体に剥かれた那由多は悲惨なことになっていた。

ペニスは戒められ、乳首と二の腕に洗濯バサミ。
もっともそれだけでは済んでいない、くっきー先輩が「なゆゆにバイブしこんどいたから♪」とご丁寧に耳打ちしてくれていた。

那由多は俺に何か言われるのが嫌なのか視線を逸らしたままこちらを見上げようともしなかった。

「…これはあれだよね、我慢しながら記憶力を上げる方法。俺も昔よくやったよ。
それじゃあ、始めようか那由多。」

初めの方はなるべく明るい声音で告げたが最後はどうしても口角を上げて笑んでしまった。
俺は会長のところから電流を流す用のスイッチを貰いに行った。

俺の担当教科は英語。
ゆっくりとそこを教えていったが那由多はもう限界なのだろう。
心ここにあらず状態だった。
溜息をついた後、俺は言葉を吐いた。

「那由多。やる気、覚える気ある?」

  
【千星那由多】

巽が入って来た。
結局俺はこのままの姿で勉強を受けることになってしまった。
巽の顔が見れない。
どんな表情をしているのかは大体想像がついたが、それを見てしまうと色んな事を思い出して精神的に更に弱ってしまいそうだったからだ。
それでも今のこの姿を晴生に見られるよりはマシかと、唇を噛みしめ心を落ち着かせる。

さすがに会長がいるのですぐには何もしかけては来なかったが、こいつのお仕置きを想像すると身震いが起きた。
もちろん説明の言葉は耳に入らない。
電流は流されていなかったが、あまり動くと胎内のバイブを感じてしまいそうで、そちらばかりに気を遣ってしまう。
下半身のペニスは窮屈そうに締め上げられ、今の自分の姿を外側から想像すると、羞恥で頭がおかしくなってしまいそうだった。

「那由多。やる気、覚える気ある?」

巽のその言葉に身体がビクリと跳ねる。
普通のトーンなのに、何故か精神を恐怖が支配する。
微かに身体が震えると、俯いたまま小さく声を落とした。

「…あ、ある、よ……」

実際はやる気や覚える気という問題ではなかった。
この状況で巽が居るというだけで、怖くて集中できない。
ペンを強く握りしめて、震える息を微かに吐いた。
  

【天夜巽】

那由多の返答に俺は大きく溜息を吐いた。
ここで謝るならまだ考え直すけどこれは盛大に罰が必要なようだ。

「那由多。ここからここまでがテスト範囲だから明日までに覚えてきて。覚えて来ないと―――会長、皆を呼んできて貰えますか?」

そこで言葉を切ると会長にお願いして、くっきー先輩と日当瀬を呼んで来て貰った。
その間に申し訳なさ程度に那由多の股間にタオルを掛けてやる。
日当瀬は那由多が見れないようで視線を逸らしていたけどその手に筆を持たせる。
それから、会長とくっきーさんにも筆を持たせた。

椅子のボタンを操作して両手足を大きく開かせてやる。

「タオル掛けたけどこれじゃあ暴れたら直ぐに落ちちゃうね。」

那由多にだけ聞こえる様に耳打ちする。

「じゃあ、那由多、今から罰を始めるよ。
明日も覚えてなかったら同じことをするからね。
那由多はごめんなさい以外喋っちゃ駄目だから。

それじゃ、みなさん、思いっきり擽ってください。」

僕はそう愉しそうに告げると筆で那由多の首筋を擽った。
くっきー先輩はノリノリで那由多の体に筆を滑らせていく。
会長は「那由多君のためです」と、いつもの笑顔で告げてから脇腹を筆で擽っている。
日当瀬は俯いたまま手を伸ばして擽っているのでかなりきわどい内腿を擽っていた。

俺は勿論、洗濯バサミの無い方の乳首を擽ってやった。

  
【千星那由多】

何故か巽は早々に説明を切り上げると、全員を呼ぶように会長にお願いしている。
この時初めて顔をあげたが、やはり巽は冷ややかな笑顔だった。

会長に呼ばれた副会長と晴生が入ってくる。
そこに三木さんはいなかったので少し安心した。
股間を隠してもらっていたので、これはこれでありがたかったが、全員に筆を持たせている巽を見て目を泳がせた。

「え、な、なに…なにすんの…」

そう言った途端に手足が開かれ、かなり無防備で情けない状態になる。
巽に耳元で小さく言葉を落とされ背筋に寒気が走ると、目を伏せた。
どうやら全員持っている筆で俺を擽るらしい。
今の限界な状態でそれをされると、かなりヤバイ。

絶対に暴れてタオルも落ちてしまう。
何よりイけない状態でのこの行為は拷問に近いだろう。

「ひ、や、やめっ―――――ふッ!!!」

次々と落とされてくる筆の感触は擽ったかったが、全てが性感帯を刺激してくる。
身体を揺らしたくないのに、自然と暴れてしまっていた。
それと共に椅子に付けられたバイブが胎内を刺激する。

「あ、ッだ、やっ!!!ごめ…ごめんなさい…!やめて…ひぐっ!!」

身体が小刻みに跳ね、目尻に涙が溜まっていく。
口を閉じたいのに、開いた口が塞がらず卑猥な声が漏れた。
  


【天夜巽】

「あれ、那由多。気持ちよさそうだね、それに、俺言ったよね、ごめんなさい以外言っちゃ駄目って。」

俺は那由多の背後に立ち、左右に会長と、くっきー先輩、前に日当瀬。
完全に那由多を囲んだ体制で擽っていく。
俺の思惑通り那由多は擽ることですら感じているらしい。
その時調度那由多の股間を覆っているタオルが落ちた。
一糸まとわぬ姿になると日当瀬は完全に目を背けたためなにも見ずに那由多のペニスから陰嚢を擽っている。
今の那由多には辛いおしおきだろう。
更に俺は電流の強さを一番小さくしてボタンを押したこれで那由多の全身に電流が流れるだろう。

「那由多。皆に迷惑かけないように明日までにちゃんと覚えてくること。……ちゃんと聞いてる?」

那由多の胎内のバイブが上下に動き始める。
くっきー先輩が作ったものならかなり精巧な筈だ、あの人はこういう知識だけは確りしているし。
どうやら僕達の関係にも気付いている様子だ。

全員が止め処なく筆を動かす中、那由多の精神はいつまでもつだろうか。
擽りながらの性交とはどういうものなのか。
俺には分からないがそれなりに那由多は楽しんでくれているようだ。

それから徐々に電流の強さを上げていった。

  
【千星那由多】

「あれ、那由多。気持ちよさそうだね、それに、俺言ったよね、ごめんなさい以外言っちゃ駄目って。」

気持ちよくなっている俺がまるで変態かのような言いぐさに、身体が熱くなる。
そもそもごめんなさいしか言えないなど無理だ。
こんなことをされて、嫌だと言わない方がおかしい。

「――――ごめ、…なさっ……ッ…」

更に擽られ続けると、動きたくなくても勝手に身体がビクビクと反応してしまう。
そのせいで落ちてしまったタオルをどうにかして拾い上げたいが、今の状態ではそんなことは到底無理だ。
ペニスは反り立ったまま赤黒くなり、小さく痙攣しているのが視界の端に映った。

晴生は更に目を逸らしたせいで、筆は俺の陰嚢を擽っていた。
その刺激に自然とアナルを締めあげてしまい、声があがる。

「あッ……ひっ、…そこ…っ…やめッ…――――――んグッ!!!」

それと同時に身体に電気が走った。
目の前がチカチカと光り、身体が大きく跳ねる。
開いたままの口から唾液が伝ったのがわかった。
電流と同時にバイブも小さく上下し始める。

その刺激に気持ち良すぎて頭がおかしくなってしまいそうだ。
巽が何を言っているのかもわからなくなっていく。
もう完璧に快感に思考が移ってしまうのを必死で止めようとしたが、無理だった。
早くペニスを解放してほしい。射精したくてたまらない。

「う、あぁァアッ…イ、…イき………んッ……ごめ、んなさ…ッ…!!」

頭を振り乱しながら、「イきたい」という言葉を必死で抑える。
徐々に動きを増して行くバイブは、容赦なく前立腺を擦り上げていた。
これ以上やられるともう俺も我慢の限界だ。
気が狂ってみんなの目の前でみっともなく強請ってしまうだろう。
そんなこと、したくない…したくないのに快感が全てを支配していく。

  
【天夜巽】

皆の前でもこんな痴態を晒すなんて那由多は変態だ。
俺は日当瀬の横に移動して足の裏を擽る。
那由多はめちゃくちゃに暴れているようだがきっちり椅子によって拘束されている為に大した効果は無い。
もう既にイきたくて堪らないのだろう、ペニスも凄い色になっている。

僕はまだまだ攻めるつもりだったんだが、会長が那由多のペニスに手を伸ばした。

「もういいでしょう。これ以上はやり過ぎです。」

くっきー先輩は不服そうだったが、日当瀬は激しく首を縦に振っていた。
会長がゴムを爪で挟むとギリギリとゴムを切り始めた。
それをみて僕は最大まで電流の強さを上げる。

「那由多。もし明日ちゃんと覚えて来なかったらもっといっぱい擽るからね?ちゃんと覚えてくるように。」

最後に那由多のペニスの先端を筆で嬲りながらそう言葉をかける。

会長が爪で切っていたゴムが弾けた瞬間に尿道に入れこんでいた筆の先も抜いてやった。

「皆丁寧に教えてくれてよかったね。那由多。」

 
【千星那由多】

「い、ぐッ…!あッ…や、……やぁあッ…!!!!」

声を出したくない、だけどもう我慢ができない。
擽られ続ける身体は全てが性感帯になっている。
足先を反らせながら、快感でビクビクと身体を痙攣させた。
身体中に筆が這う感覚と電流、そして前立腺を擦り上げるバイブがが気持ち良すぎて、意識が飛んでしまいそうだ。
前に晴生にやられたみたいに、ドライオーガズムとか言うものが近づいてきている気がする。

もうダメかもしれないと思ったその時、会長が俺のペニスから縛っていたゴムを切ってくれた。
イきそうだった感覚が一瞬怯んだが、ペニスが解放されると共に電流が強くなったのがわかった。
みんなは筆の動きを止めたみたいだったが、誰かが…巽だけが執拗にペニスの先端を嬲っている。
やめてくれ、もうイく。イってしまう。
みんなの前で一番恥ずかしい姿を晒してしまう。

「あッあ、たつッ…止めッ!!!覚えてく…!おぼえ、てく…るか……ら――――――アァァアアアッ!!!!!」

すぐに俺は絶頂に達すると、かなりの量の精液が放たれ、目の前にいた巽や自分の身体にかかったようだった。
電流と射精の快感で身体が打ち震え、意識が途切れる前に巽が笑っているのが見えた。


その日から俺は必死で勉強した。
授業も真面目に聞いたし、休み時間も家に帰ってからも、ほぼ全ての時間をテスト勉強に割いた。
その甲斐もあって期末テストは赤点を免れ、全ての教科の点数が中間テストよりも格段に上がった。
勉強会が効いたと言えばそうかもしれないが、もうあんな勉強会は二度としたくない。

……気持ちよくなかったと言えば嘘になるけれど。


END
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