チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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3-95.静かな場所へ

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「どうせ避難するなら別荘かな」
「シア、別荘って?」
レティが尋ねて来る
「父さんが昔住んでた家があるんだ。しばらくそこでのんびりするのもいいだろ?」
「のんびり…」
「何だよ?」
どこか腑に落ちないように呟くレティに尋ねる
「大したことじゃないんだけど…シアとのんびりって言葉が中々結びつかなくて」
真剣な顔でそう言ったレティに皆が笑い出す
それはそれで何か酷くないか?

「なるほど?じゃぁレティはこのままここで珍獣の気分を味わい続けるってことでいいのか?」
「え?待ってシア。それは嫌だわ」
即答したレティに次は俺が笑ってしまった
「大丈夫よレティシアナ。シアがあなたを置いていくはずないから」
「母さん?」
「そうだな。むしろ嫌がっても連れて行くだろうな」
「父さん迄…勘弁してくれよ」
「レティシアナに意地悪言うからよ」
何故か母さんが勝ち誇ったように言う
「レティシアナを虐めちゃダメ―」
チビ達が俺に言ってくる
例の宣言騒動からそれまでレティシアナをちゃん付で呼んでいたのも含めて皆がレティを呼捨てにするようになった
レティはそれを受け入れてくれたみたいで嬉しいと喜んでいる

「母さん達がレティを気に入ってるのはわかったから」
「え?」
「何驚いてんだよ?」
「だって今サラサさん達が私を…?」
レティはポカンとしたまま母さんを見た
「僕もレティシアナ好きだよー?」
「私もー」
そう言いながらレティに飛びついたのはケインとスカイだ
「あり…がとう」
驚きながらもその表情からは喜びが溢れ出す
ルークとシャノンもレティを慕ってるし、多分俺達が喧嘩したら、俺の家族はみんなレティの味方になる気がする
レティが孤立しないなら別にいいんだけどさ

「レティシアナはもう娘みたいなものだからね。実際そのうち本当に義理の娘になるんだろうし?」
「…」
意味ありげに見てくる母さんから視線を逸らす
「ま、その話は今はいいわ。それよりも『別荘に行く』でいいのね?」
「ああ。そうする」
「期間は?その間『無限』の活動はどうするの?」
「とりあえず半月くらいか。『無限』の活動の日は中級迷宮の入り口で待ち合わせにしよう」
「了解~」
「その間のギルドの手続きはなしでもいいか?2人が完了させたいのがあれば素材は渡してやるから」
「もちろんいいよ。朝ギルドによって確認してから行くね」

とりあえず大まかな打ち合わせはこれくらいか?

「シア達が別荘に行ってる間に私たちはこう広めとくね?『シアは未だに自分やレティに絡んでくる女が鬱陶しくなって町によりつかなくなった』って」
シャノンが悪い笑みを浮かべながら言う
「ついでに『時期を見て戻って来ても同じことが続くなら別の町に引っ越しちゃうかも』って感じかな?」
「引っ越しってお前…」
「『引っ越しちゃうかも』だから問題ないでしょ?」
確かに引っ越すと断定はしてないけどな?
その辺は様子を見ながら考えるってことで、俺とレティは暫く町にはいかないという選択をしたんだ
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