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2-74.休息
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ローガン達の騒動のお陰であの近隣の町は1泊だけして素材の売却と食糧調達だけの場となってしまった
それでもルークもシャノンも文句も言わずに付き合ってくれるのがありがたい
ブリーナが“俺”に濡れ衣を着せようとしたことで、領主はかなり厳しい処遇にすると言ってきた
正直二度と関わらなければ俺はどうでもいいからと伝えたけど、翌朝、町を立つときには処分が決定していた
ブリーナはこの国の中で平民にとって一番厳しいと言われている修道院に送られる
通称“孤高の修道院”と呼ばれる修道院は、セトイカから海を渡った島に建っているらしい
外部とのつながりは月に一度日用品が運ばれて来る時のみで、基本的には自給自足の生活をしているという
例外があるとすれば災害で食料がダメになった時くらいなんだとか
贅沢三昧、わがまま放題で育ったブリーナにはさぞキツイ場所になるだろう
元貴族のあの女たちは最初最北の修道院に送られたけど、あそこは平民には相当優しいらしい
だから貴族や元貴族にとっては最北の修道院が、平民にとっては孤高の修道院が一番厳しい修道院になる
ま、俺にとってはどうでもいいことだけど
ローガンは娘の狂言と知りながら俺に敵対したことで、商人としての資格をはく奪され、損害賠償としてかなりの額が俺に払われることになった
これまでの生活から一転、借金を抱えることになると領主が言っていた
アイツらの金を受け取るのが何となく嫌だったから、その金はセトイカに向けた道の整備に当ててくれと頼んでおいた
以前から必要性は感じていたとかでかなり感謝されたのには驚いたけどな
でもかなり乗り気だったから海の幸への野望が少し現実味を帯びたかもしれない
「シア、こっちだよね?」
「ああ」
シャノンの声に頷いて返す
ここは天然温泉のあった場所の近くだ
『きたー』
リトスの言葉に辺りを警戒するとファイアスネークが姿を現した
そうあれだ、首を落とそうとしてダメだったのに横凪にしたらあっさり倒せたやつ
「これ美味しかったんだよなー」
「うんうん。ちょっと塩気があって焼くだけで充分食べられるもんね」
「…お前らの記憶は魔物としてより食いもんとしてに偏りすぎだろ」
「え?魔物はご飯なんだし間違ってないでしょ?」
キョトンとしたように首をかしげるシャノンに脱力してしまった俺がおかしいのか?
「これ、いっぱい持って帰ろうね。絶対皆も喜んでくれるもの」
そう言いながら迫って来るファイアスネークをあっさりと倒していく
この倒し方を教えてやる方が喜ばれるだろうと思ったものの口には出来なかった
「これで何体目?」
「あ~22だな」
3人で狩り続けた結果そんな数になっていた
「…ということは?」
「6体残すから丁度4体ずつだな」
「やった!1体こっちで持っとく」
「あ、僕も」
シャノンの言葉にルークも続く
「了解」
俺はファイアスネークを2体取り出して2人に渡す
結構なサイズだけど一体どれだけ持つのやら?
もちろん残りは区分けした場所に保管してある
旅の途中からインベントリの中には共通とシャノン、ルーク用の倉庫を作った
前までは倉庫の中の棚で分けてたけど倉庫を分けた方が整理しやすそうだったんだよな
魔力消費を見ながら広げてるけど自分でも驚くほどでかくなった
とはいえ、今のところ魔力の消費はないんだけど
正確には消費量を自然回復量が上回っている状態かな?
旅がおわった後もパティー組んだままになるだろうから、最終的にどこまで広げられるかは未知の世界だ
「もうすぐだね」
独特の匂いが漂ってくると自然と歩くスピードが速くなる
久々の温泉に胸が躍らないはずがないからな
「リトス、俺達の他に動く物の気配はあるか?」
『ないよー』
「よし。じゃぁ洞窟だけ確認して温泉だな」
「やった」
「わーい」
同時にシャノンとルークが走り出す
「別に走らなくても温泉は逃げない…」
という俺の言葉なんて一切聞こえてないんだろうなぁ…
そう思い苦笑しながら2人を追いかけた
久々にのんびりした休息の時間だからと、3日ほどここに留まることにしていた
それでもルークもシャノンも文句も言わずに付き合ってくれるのがありがたい
ブリーナが“俺”に濡れ衣を着せようとしたことで、領主はかなり厳しい処遇にすると言ってきた
正直二度と関わらなければ俺はどうでもいいからと伝えたけど、翌朝、町を立つときには処分が決定していた
ブリーナはこの国の中で平民にとって一番厳しいと言われている修道院に送られる
通称“孤高の修道院”と呼ばれる修道院は、セトイカから海を渡った島に建っているらしい
外部とのつながりは月に一度日用品が運ばれて来る時のみで、基本的には自給自足の生活をしているという
例外があるとすれば災害で食料がダメになった時くらいなんだとか
贅沢三昧、わがまま放題で育ったブリーナにはさぞキツイ場所になるだろう
元貴族のあの女たちは最初最北の修道院に送られたけど、あそこは平民には相当優しいらしい
だから貴族や元貴族にとっては最北の修道院が、平民にとっては孤高の修道院が一番厳しい修道院になる
ま、俺にとってはどうでもいいことだけど
ローガンは娘の狂言と知りながら俺に敵対したことで、商人としての資格をはく奪され、損害賠償としてかなりの額が俺に払われることになった
これまでの生活から一転、借金を抱えることになると領主が言っていた
アイツらの金を受け取るのが何となく嫌だったから、その金はセトイカに向けた道の整備に当ててくれと頼んでおいた
以前から必要性は感じていたとかでかなり感謝されたのには驚いたけどな
でもかなり乗り気だったから海の幸への野望が少し現実味を帯びたかもしれない
「シア、こっちだよね?」
「ああ」
シャノンの声に頷いて返す
ここは天然温泉のあった場所の近くだ
『きたー』
リトスの言葉に辺りを警戒するとファイアスネークが姿を現した
そうあれだ、首を落とそうとしてダメだったのに横凪にしたらあっさり倒せたやつ
「これ美味しかったんだよなー」
「うんうん。ちょっと塩気があって焼くだけで充分食べられるもんね」
「…お前らの記憶は魔物としてより食いもんとしてに偏りすぎだろ」
「え?魔物はご飯なんだし間違ってないでしょ?」
キョトンとしたように首をかしげるシャノンに脱力してしまった俺がおかしいのか?
「これ、いっぱい持って帰ろうね。絶対皆も喜んでくれるもの」
そう言いながら迫って来るファイアスネークをあっさりと倒していく
この倒し方を教えてやる方が喜ばれるだろうと思ったものの口には出来なかった
「これで何体目?」
「あ~22だな」
3人で狩り続けた結果そんな数になっていた
「…ということは?」
「6体残すから丁度4体ずつだな」
「やった!1体こっちで持っとく」
「あ、僕も」
シャノンの言葉にルークも続く
「了解」
俺はファイアスネークを2体取り出して2人に渡す
結構なサイズだけど一体どれだけ持つのやら?
もちろん残りは区分けした場所に保管してある
旅の途中からインベントリの中には共通とシャノン、ルーク用の倉庫を作った
前までは倉庫の中の棚で分けてたけど倉庫を分けた方が整理しやすそうだったんだよな
魔力消費を見ながら広げてるけど自分でも驚くほどでかくなった
とはいえ、今のところ魔力の消費はないんだけど
正確には消費量を自然回復量が上回っている状態かな?
旅がおわった後もパティー組んだままになるだろうから、最終的にどこまで広げられるかは未知の世界だ
「もうすぐだね」
独特の匂いが漂ってくると自然と歩くスピードが速くなる
久々の温泉に胸が躍らないはずがないからな
「リトス、俺達の他に動く物の気配はあるか?」
『ないよー』
「よし。じゃぁ洞窟だけ確認して温泉だな」
「やった」
「わーい」
同時にシャノンとルークが走り出す
「別に走らなくても温泉は逃げない…」
という俺の言葉なんて一切聞こえてないんだろうなぁ…
そう思い苦笑しながら2人を追いかけた
久々にのんびりした休息の時間だからと、3日ほどここに留まることにしていた
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