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2-61.妖精の住処
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「ただケリーより年上なんだよね」
「リアム童顔だからなぁ…」
「言えてる。シアとの差も2つくらいにしか見えない」
「それ言ったら拗ねるけどな」
大抵年より幼く見られるリアムは昔から外見の事を言われると拗ねる
あの家のなかで父さんの次にシャノンを可愛がってるのはリアムだろう
激アマに甘やかしながらも譲らない部分も持ってるところは流石だと思う
シャノンがそれで駄々をこねても辛抱強く付き合うあたり他の奴らとは違う
今のところ家族以外でシャノンを窘めることができるのはリアムだけだろうな…
「とりあえず今は気が済むまで側にいてやろう。今のところこれ以上シャノンに害をなす奴はいなさそうだしな」
「たしかに」
「何がたしかに?」
シャノンが眠そうに目をこすりながら体を起こした
「何でもないよ。ちゃんと寝れたか?」
「うん。大丈夫」
ふにゃりと笑う姿はかなり幼く見える
『シャノンだいじょうぶ?』
リトスがシャノンの肩によじ登る
「なんて言ってるの?」
「シャノンが大丈夫かって心配してる」
「ふふ…大丈夫よ。ありがとうリトス」
シャノンはリトスをなでながらそう言った
「シャノン、ルークもこれ持ってろ」
俺は3つの魔石を嵌めたバングルを2人に渡す
勿論、同じものが俺の腕にも嵌めてある
「これは?」
「その魔石は妖精の住処にしてある」
「「妖精の住処?」」
「随分前に妖精に頼まれたんだ。羽を休める場所が欲しいって」
「…だからってどうして魔石が住処になるの?」
2人は首をかしげる
「念動力と時空魔法で魔石の中に空間を作ったんだ。そしたら思いのほか気に入ったらしい」
今では住処になっている魔石が10個以上ある
全てマジックバッグの方に入ってるけどな
「3つの魔石はそれぞれ風と土と水の属性だ。妖精同士は属性に関係なく話ができるらしいから、お前らがその魔石に願えば妖精を通じてその言葉を他の2人届けてくれる」
「それって…」
「何か事件に巻き込まれた時に使え」
「…とんでもないこと考えるな」
ルークがボソリとつぶやいた
「そうか?」
「そうだよ。母さんだってそんなこと考えてないじゃない」
「いや、でもヒントは母さんがくれたんだぞ?困ったときは妖精に助けて貰えって言われてたしな」
意味合いはちょっと違うかもしれないけどな
「だからってこんなこと…でも、ありがとうシア」
「何か心強いや。一人で動いてても繋がってるって感じがする」
前世で言う電話みたいなものがあれば便利だと思っただけなんだけどな
流石にそんな代物を作ることは出来ないから考えた結果が妖精に頼むという方法だ
幸い母さんの血のお陰か俺達は妖精に好かれてる
祝福をくれた属性と違っても好意的に接してくれることも知ってる
だから今回も風の妖精を通じて協力を頼んだ
自分たちが祝福してる2人を守るための物だと言えば喜んで協力してくれたし、逆に住処をもっと作って欲しいと頼まれた
手ごろなサイズの魔石を手に入れたら住処にすると約束したのは言うまでもない
加工したら属性によってルークたちに渡しておくつもりでもある
妖精もその方が居心地がいいだろうしな
その考えが後に驚くことを引起すなんて思いもしなかったけど…
「リアム童顔だからなぁ…」
「言えてる。シアとの差も2つくらいにしか見えない」
「それ言ったら拗ねるけどな」
大抵年より幼く見られるリアムは昔から外見の事を言われると拗ねる
あの家のなかで父さんの次にシャノンを可愛がってるのはリアムだろう
激アマに甘やかしながらも譲らない部分も持ってるところは流石だと思う
シャノンがそれで駄々をこねても辛抱強く付き合うあたり他の奴らとは違う
今のところ家族以外でシャノンを窘めることができるのはリアムだけだろうな…
「とりあえず今は気が済むまで側にいてやろう。今のところこれ以上シャノンに害をなす奴はいなさそうだしな」
「たしかに」
「何がたしかに?」
シャノンが眠そうに目をこすりながら体を起こした
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「うん。大丈夫」
ふにゃりと笑う姿はかなり幼く見える
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「シャノンが大丈夫かって心配してる」
「ふふ…大丈夫よ。ありがとうリトス」
シャノンはリトスをなでながらそう言った
「シャノン、ルークもこれ持ってろ」
俺は3つの魔石を嵌めたバングルを2人に渡す
勿論、同じものが俺の腕にも嵌めてある
「これは?」
「その魔石は妖精の住処にしてある」
「「妖精の住処?」」
「随分前に妖精に頼まれたんだ。羽を休める場所が欲しいって」
「…だからってどうして魔石が住処になるの?」
2人は首をかしげる
「念動力と時空魔法で魔石の中に空間を作ったんだ。そしたら思いのほか気に入ったらしい」
今では住処になっている魔石が10個以上ある
全てマジックバッグの方に入ってるけどな
「3つの魔石はそれぞれ風と土と水の属性だ。妖精同士は属性に関係なく話ができるらしいから、お前らがその魔石に願えば妖精を通じてその言葉を他の2人届けてくれる」
「それって…」
「何か事件に巻き込まれた時に使え」
「…とんでもないこと考えるな」
ルークがボソリとつぶやいた
「そうか?」
「そうだよ。母さんだってそんなこと考えてないじゃない」
「いや、でもヒントは母さんがくれたんだぞ?困ったときは妖精に助けて貰えって言われてたしな」
意味合いはちょっと違うかもしれないけどな
「だからってこんなこと…でも、ありがとうシア」
「何か心強いや。一人で動いてても繋がってるって感じがする」
前世で言う電話みたいなものがあれば便利だと思っただけなんだけどな
流石にそんな代物を作ることは出来ないから考えた結果が妖精に頼むという方法だ
幸い母さんの血のお陰か俺達は妖精に好かれてる
祝福をくれた属性と違っても好意的に接してくれることも知ってる
だから今回も風の妖精を通じて協力を頼んだ
自分たちが祝福してる2人を守るための物だと言えば喜んで協力してくれたし、逆に住処をもっと作って欲しいと頼まれた
手ごろなサイズの魔石を手に入れたら住処にすると約束したのは言うまでもない
加工したら属性によってルークたちに渡しておくつもりでもある
妖精もその方が居心地がいいだろうしな
その考えが後に驚くことを引起すなんて思いもしなかったけど…
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