143 / 370
47.また来た
1
しおりを挟む
「シア前も肉提供してたよな?なんで?」
思い出したかのようにルークが聞いてきた
「ん?この町は帰りも寄るだろうからな。その時に快く仕事してもらいたいだろ?」
「それはそうだろうけど、だからって必要?」
「あげるくらいなら私が欲しいよ?」
シャノンも納得いかないのかそんなことを言ってくる
「その時も同じくらいの量が出るだろう?それを嫌々されたら時間もかかるし査定価格にも影響するぞ?」
「「!」」
2人は顔を見合わせた
「ま、そう言うことだ」
あの程度でそれが回避されるなら安いもんだろうと続けると大きく頷いていた
「素材の処理も済んだしあとは…」
俺が言葉を切った時点でリトスはポケットの中でしがみついている
「…歓迎されないお客さん、っぽいね」
「4人か。面倒」
シャノンとルークも嫌そうな顔をする
「向こうの路地に誘い込むぞ」
そう言って何もなかったように話しながら路地に向かう
狙い通り路地の中ほどで挟まれた
「よう坊ちゃんに嬢ちゃん」
「昨日依頼で随分儲けたらしいじゃないか?」
ガラの悪そうな男が前後に2人ずつ
どれもギルドで見かけた顔だ
「だから何?」
「その金を俺らが有効に使ってやろうと思ってな!」
言いながら殴り掛かってくる
背後からは切りかかってくる男と魔法の準備をする男
「2人はそっち頼むな」
「分かった」
「了解」
切りかかってくる男をルークが、魔法の準備をしている男をシャノンが一撃で沈めた
俺は残りの2人に『反射』を使う
何もしなくても勝手に倒れてくれるから楽なもんだ
「さて、どうしたものか」
「他にも来たら面倒だよね~」
子供と思ってつけあがるバカは多い
「ギルド前に運ぶか」
「まぁ、そんなに離れてないしその方が手っ取り早いか」
狙うならこうなる覚悟で来てくれよな
そういう意味を込めてあえて4人をギルド前まで引きずっていく
「おい、あれ…」
「なんであんなチビがあいつらをのして引きずってんだよ?」
明らかに自分達よりガタイのいいでかい男たちを子供が引きずってるから当然か
「なめてかかってくるのはいいけど、こうなるって覚悟して来いって言っといて」
あえて周りで注目してる冒険者に聞こえるように言う
昨日ギルド内でこいつらと同じ目で俺達を見ていた奴が何人かいたからだ
「しつこいの嫌いだから次は手加減できないかも」
シャノンが笑いながら続けると複雑そうな表情に変わる
手加減してこの状況というのが本当なのか判断できないと言った感じだ
でも実際俺らは無傷だ
これでもなめてかかってくる奴らに対して手加減する必要もないだろう
「行くか」
4人を放置して俺達は再びギルドを後にした
思い出したかのようにルークが聞いてきた
「ん?この町は帰りも寄るだろうからな。その時に快く仕事してもらいたいだろ?」
「それはそうだろうけど、だからって必要?」
「あげるくらいなら私が欲しいよ?」
シャノンも納得いかないのかそんなことを言ってくる
「その時も同じくらいの量が出るだろう?それを嫌々されたら時間もかかるし査定価格にも影響するぞ?」
「「!」」
2人は顔を見合わせた
「ま、そう言うことだ」
あの程度でそれが回避されるなら安いもんだろうと続けると大きく頷いていた
「素材の処理も済んだしあとは…」
俺が言葉を切った時点でリトスはポケットの中でしがみついている
「…歓迎されないお客さん、っぽいね」
「4人か。面倒」
シャノンとルークも嫌そうな顔をする
「向こうの路地に誘い込むぞ」
そう言って何もなかったように話しながら路地に向かう
狙い通り路地の中ほどで挟まれた
「よう坊ちゃんに嬢ちゃん」
「昨日依頼で随分儲けたらしいじゃないか?」
ガラの悪そうな男が前後に2人ずつ
どれもギルドで見かけた顔だ
「だから何?」
「その金を俺らが有効に使ってやろうと思ってな!」
言いながら殴り掛かってくる
背後からは切りかかってくる男と魔法の準備をする男
「2人はそっち頼むな」
「分かった」
「了解」
切りかかってくる男をルークが、魔法の準備をしている男をシャノンが一撃で沈めた
俺は残りの2人に『反射』を使う
何もしなくても勝手に倒れてくれるから楽なもんだ
「さて、どうしたものか」
「他にも来たら面倒だよね~」
子供と思ってつけあがるバカは多い
「ギルド前に運ぶか」
「まぁ、そんなに離れてないしその方が手っ取り早いか」
狙うならこうなる覚悟で来てくれよな
そういう意味を込めてあえて4人をギルド前まで引きずっていく
「おい、あれ…」
「なんであんなチビがあいつらをのして引きずってんだよ?」
明らかに自分達よりガタイのいいでかい男たちを子供が引きずってるから当然か
「なめてかかってくるのはいいけど、こうなるって覚悟して来いって言っといて」
あえて周りで注目してる冒険者に聞こえるように言う
昨日ギルド内でこいつらと同じ目で俺達を見ていた奴が何人かいたからだ
「しつこいの嫌いだから次は手加減できないかも」
シャノンが笑いながら続けると複雑そうな表情に変わる
手加減してこの状況というのが本当なのか判断できないと言った感じだ
でも実際俺らは無傷だ
これでもなめてかかってくる奴らに対して手加減する必要もないだろう
「行くか」
4人を放置して俺達は再びギルドを後にした
76
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
お気に入りに追加
656
あなたにおすすめの小説

転生したら使用人の扱いでした~冷たい家族に背を向け、魔法で未来を切り拓く~
沙羅杏樹
恋愛
前世の記憶がある16歳のエリーナ・レイヴンは、貴族の家に生まれながら、家族から冷遇され使用人同然の扱いを受けて育った。しかし、彼女の中には誰も知らない秘密が眠っていた。
ある日、森で迷い、穴に落ちてしまったエリーナは、王国騎士団所属のリュシアンに救われる。彼の助けを得て、エリーナは持って生まれた魔法の才能を開花させていく。
魔法学院への入学を果たしたエリーナだが、そこで待っていたのは、クラスメイトたちの冷たい視線だった。しかし、エリーナは決して諦めない。友人たちとの絆を深め、自らの力を信じ、着実に成長していく。
そんな中、エリーナの出生の秘密が明らかになる。その事実を知った時、エリーナの中に眠っていた真の力が目覚める。
果たしてエリーナは、リュシアンや仲間たちと共に、迫り来る脅威から王国を守り抜くことができるのか。そして、自らの出生の謎を解き明かし、本当の幸せを掴むことができるのか。
転生要素は薄いかもしれません。
最後まで執筆済み。完結は保障します。
前に書いた小説を加筆修正しながらアップしています。見落としがないようにしていますが、修正されてない箇所があるかもしれません。
長編+戦闘描写を書いたのが初めてだったため、修正がおいつきません⋯⋯拙すぎてやばいところが多々あります⋯⋯。
カクヨム様にも投稿しています。

私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない
丙 あかり
ファンタジー
ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。
しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。
翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。
祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。
アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」
一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。
「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。
******
不定期更新になります。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】

転生して何故か聖女なった私は、婚約破棄されたうえに、聖女を解任される。「え?」 婚約者様。勝手に聖女を解任して大丈夫? 後は知りませんよ
幸之丞
ファンタジー
聖女のお仕事は、精霊のみなさまに助けてもらって国を守る結界を展開することです。
この世界に転生した聖女のエリーゼは、公爵家の子息と婚約しています。
精霊から愛されているエリーゼは、聖女としての能力も高く、国と結界を維持する組織にとって重要な立場にいます。
しかし、ある夜。エリーゼは、婚約破棄されます。
しかも婚約者様が、勝手に聖女の任を解いてしまうのです。
聖女の任を解かれたエリーゼは「ラッキー」と喜ぶのですが……
この国『ガイスト王国』は、どの様なことになるのでしょう。
――――――――――――――――
この物語を見つけていただきありがとうございます。
少しでも楽しんでいただければ、嬉しいです。

転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる