チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

文字の大きさ
145 / 443
2-48.プレゼントは…

1

しおりを挟む
「流石にこれ以上は来ないと思うんだけどな」
「あの人たちいい笑い者だもんね」
そのためにギルド前に放置したわけだ
あいつらはガキにやられた汚名を抱えていくことになるだろう

「今日の飯はご馳走してやる」
「え?」
「本当?」
「ああ、お前ら誕生日だろ。その祝いだ」
「そういえば今日だっけ?」
「すっかり忘れてた」
2人は顔を見合わせてそう言った

「シアのおごりで食べるってすっごい贅沢」
「お前らだってそれなりに金あるだろ?」
「それとこれとは別。人のお金で食べるご飯程美味しいものはないもん」
「しかもシアに遠慮は必要ないってわかってるしね」
一応こいつらなりに自分たちが人の数倍食うってことを理解しているらしい

「ま、満足いくまで食え。リトスは俺とゆっくり食おうな」
『しあとたべるー』
リトスは頬ずりしながらそう答えた

立ち並ぶ屋台で何度も立ち止まりながら購入する
俺の分も買ってはいるがこいつらの分に比べればごくわずかだ
二人を見ると、食ったり隠れてマジックバッグに入れたりしながら手元にあるのは一定の量
ある種の離れ技にちょっと驚いた
屋台のかなりの店で買ったから昼飯から晩飯迄食い続けてそうな気もする
ついでに果実水とエールを樽で購入しておいた

「お帰り。昨日に続き今日も大量だな?」
宿屋の主人が2人の抱える食糧を見て目を見開いた
「後で調理場かしてくんね?」
「調理場か?そうだな…昼の客が落ち着いたころなら構わんぞ。呼びに行ってやる」
「助かる」
俺は約束を取り付けて2人の後を追う

シャノンの部屋からテーブルと椅子を持ってきて料理を所狭しと並べる
果実水の樽もついでに出した
「じゃぁ、2人共誕生日おめでとう」
「「ありがとう!」」
果実水で乾杯するなり2人は目の前の料理をほおばり始めた
多分食べてる時が一番幸せそうな顔をしてると思う
その対象が食事以外に向くのはいつなのかちょっと楽しみではあるが

「リトスは何食いたい?」
『んとね、あれ』
指したのは鶏の串
俺はそれを1本取ると串を抜いた

『わーい』
リトスは肉を4本の足で抱え込んでかぶりつく
安定の可愛さだ
何種類か食べて満腹になったリトスはテーブルの上で仰向けに寝転がる

「滅茶苦茶可愛いんだけど」
膨らんだ腹をつつきながらシャノンが笑う

「癒される」
そういえばリトスが来てからシャノンとルークの喧嘩が減った気がする
それまでは2人は自分たちの好き放題の言動が多かったし実際そういう行動を取ってた
でもリトスが来てからはリトスの様子を伺う様になった
俺が寝込んだのも何らかの影響があったのかもしれない
守られてるだけの状況から変わったのは確かだろう
そういう意味でもこの旅は得る物が多いのかもしれないと、何となくそんなことを考えていた

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

美人同僚のおまけとして異世界召喚された私、無能扱いされ王城から追い出される。私の才能を見出してくれた辺境伯様と一緒に田舎でのんびりスローライ

さら
恋愛
美人な同僚の“おまけ”として異世界に召喚された私。けれど、無能だと笑われ王城から追い出されてしまう――。 絶望していた私を拾ってくれたのは、冷徹と噂される辺境伯様でした。 荒れ果てた村で彼の隣に立ちながら、料理を作り、子供たちに針仕事を教え、少しずつ居場所を見つけていく私。 優しい言葉をかけてくれる領民たち、そして、時折見せる辺境伯様の微笑みに、胸がときめいていく……。 華やかな王都で「無能」と追放された女が、辺境で自分の価値を見つけ、誰よりも大切に愛される――。

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

処理中です...