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1-15.異変
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翌日再び同じフロアに来た俺達は都合のいい魔物の群れを待っていた
「これで今日もシアの望んだタイミングでエンドレスになったとしたら…」
シャノンの言葉に俺は思わず生唾を飲み込んでいた
人の理の通じない迷宮の中での奇跡と言われる現象であるエンドレス
それに週に1回確実に遭遇していた俺はその時点で普通じゃない
それが希望のタイミングで出せるとしたら…?
昨日はただの偶然かもしれないという淡い期待をしている俺にとってシャノンの言葉は重い
でももし自由にエンドレスを引き出せるなら、ランクアップを目指して迷宮を攻略してる俺達にとってはメリットしかない
ただ、それに付随する色んなことが面倒にはなりそうだけど
「来た!ブラックウルフ2匹とブルーウルフ」
Bランク2匹とCランク1匹
エンドレスに最適な組み合わせだ
俺はエンドレスになってくれと願いながらブラックウルフを仕留めた
ほぼ同時に仕留めていたルークの少し後にシャノンがブルーウルフを仕留めると…
「入った!」
シャノンの嬉々とした声
「シアの規格外疑惑上昇!?」
「うるせぇ」
ルークを軽く睨みつけて再びブラックウルフに対峙する
願ったタイミングでのエンドレス
俺はまだ理解したくなかったらしい
翌日の依頼をこなしてその週末同じことを繰り返す
「やっぱ確実だよシア」
ルークがもう諦めろとでも言いたげな顔をする
「…流石に3回続くとな」
どこか諦めながらそうつぶやいた
当然の様にその日の夕食の場でシャノンはそのことをみんなの前で嬉々として話す
皆が驚く中母さんだけが苦笑していた
「母さん?何で笑ってんの?」
首を傾げながら尋ねると驚くことを口にした
「シアの称号に面白いものが追加されてるわよ」
そう言われて自分のステータスを開く
同時に見ただろう父さんが爆笑した
シャノンも鑑定を使ったらしいけど称号は秘匿してるから見れないらしい
鑑定レベルが俺のレベルを超えないと見れないから当然だ
俺のステータスに表示された新たな称号は…
「エンドレスの申し子?」
思わずつぶやいた言葉に皆が絶句した
「依頼に出てる素材狙い放題だな」
「父さん…」
そういう問題じゃないと思うけど…
「カルム、次のシアが同行する依頼で上級のボス行こうぜ」
「ボス部屋でエンドレスか?」
「魔道具ばっか落とすのがいるだろ。知らない魔道具多いんだよな」
アランさんがそう言いながらメリッサさんを見る
「お前な…嫁の機嫌治すためにシアを使うな」
父さんが呆れたように言う
え?何?アランさんとメリッサさんは喧嘩でもしてるのか?
「ふふ…アランさんはメリッサさんを怒らせちゃったのよね」
「怒らせたってなんで?」
「母さんの大事にしてた髪飾りを壊したんだよ」
答えをくれたのはヘンリーだった
「わざとじゃないんだぞ?たまたま…」
落とした拍子に踏んづけたらしい
しかもその髪飾りはアランさんが昔プレゼントしたものだということを忘れていたと
「…ダメダメじゃん」
思わず零した言葉にメリッサさんが笑い出す
「ほら、シアでもわかる事じゃない」
「ああ、本当に悪いと思ってる」
アランさんは項垂れながらそう言った
その姿は俺達にとったら新鮮で、子供達皆が笑ってしまうくらいには情けなかった
ちなみにメリッサさんは商業ギルドに努めているだけあって魔道具に目がない
「いいよアランさん。修復用の魔道具とか出るといいね」
「シア!」
救われたという顔で名前を呼ばれると流石に恥ずかしい
「僕からも礼を言うよシア」
「なんで?」
「ここんとこ父さんがうっとおしくて…」
凹んでうじうじしてる父親の姿をずっと見せられていたらしい
うん。確かにそれは嫌だな
どうやら俺の規格外ともいえる新しい称号は一つの家庭に平和をもたらせるきっかけになったらしい
「これで今日もシアの望んだタイミングでエンドレスになったとしたら…」
シャノンの言葉に俺は思わず生唾を飲み込んでいた
人の理の通じない迷宮の中での奇跡と言われる現象であるエンドレス
それに週に1回確実に遭遇していた俺はその時点で普通じゃない
それが希望のタイミングで出せるとしたら…?
昨日はただの偶然かもしれないという淡い期待をしている俺にとってシャノンの言葉は重い
でももし自由にエンドレスを引き出せるなら、ランクアップを目指して迷宮を攻略してる俺達にとってはメリットしかない
ただ、それに付随する色んなことが面倒にはなりそうだけど
「来た!ブラックウルフ2匹とブルーウルフ」
Bランク2匹とCランク1匹
エンドレスに最適な組み合わせだ
俺はエンドレスになってくれと願いながらブラックウルフを仕留めた
ほぼ同時に仕留めていたルークの少し後にシャノンがブルーウルフを仕留めると…
「入った!」
シャノンの嬉々とした声
「シアの規格外疑惑上昇!?」
「うるせぇ」
ルークを軽く睨みつけて再びブラックウルフに対峙する
願ったタイミングでのエンドレス
俺はまだ理解したくなかったらしい
翌日の依頼をこなしてその週末同じことを繰り返す
「やっぱ確実だよシア」
ルークがもう諦めろとでも言いたげな顔をする
「…流石に3回続くとな」
どこか諦めながらそうつぶやいた
当然の様にその日の夕食の場でシャノンはそのことをみんなの前で嬉々として話す
皆が驚く中母さんだけが苦笑していた
「母さん?何で笑ってんの?」
首を傾げながら尋ねると驚くことを口にした
「シアの称号に面白いものが追加されてるわよ」
そう言われて自分のステータスを開く
同時に見ただろう父さんが爆笑した
シャノンも鑑定を使ったらしいけど称号は秘匿してるから見れないらしい
鑑定レベルが俺のレベルを超えないと見れないから当然だ
俺のステータスに表示された新たな称号は…
「エンドレスの申し子?」
思わずつぶやいた言葉に皆が絶句した
「依頼に出てる素材狙い放題だな」
「父さん…」
そういう問題じゃないと思うけど…
「カルム、次のシアが同行する依頼で上級のボス行こうぜ」
「ボス部屋でエンドレスか?」
「魔道具ばっか落とすのがいるだろ。知らない魔道具多いんだよな」
アランさんがそう言いながらメリッサさんを見る
「お前な…嫁の機嫌治すためにシアを使うな」
父さんが呆れたように言う
え?何?アランさんとメリッサさんは喧嘩でもしてるのか?
「ふふ…アランさんはメリッサさんを怒らせちゃったのよね」
「怒らせたってなんで?」
「母さんの大事にしてた髪飾りを壊したんだよ」
答えをくれたのはヘンリーだった
「わざとじゃないんだぞ?たまたま…」
落とした拍子に踏んづけたらしい
しかもその髪飾りはアランさんが昔プレゼントしたものだということを忘れていたと
「…ダメダメじゃん」
思わず零した言葉にメリッサさんが笑い出す
「ほら、シアでもわかる事じゃない」
「ああ、本当に悪いと思ってる」
アランさんは項垂れながらそう言った
その姿は俺達にとったら新鮮で、子供達皆が笑ってしまうくらいには情けなかった
ちなみにメリッサさんは商業ギルドに努めているだけあって魔道具に目がない
「いいよアランさん。修復用の魔道具とか出るといいね」
「シア!」
救われたという顔で名前を呼ばれると流石に恥ずかしい
「僕からも礼を言うよシア」
「なんで?」
「ここんとこ父さんがうっとおしくて…」
凹んでうじうじしてる父親の姿をずっと見せられていたらしい
うん。確かにそれは嫌だな
どうやら俺の規格外ともいえる新しい称号は一つの家庭に平和をもたらせるきっかけになったらしい
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