最後に笑うのは

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「なぁ、ハイラとは少しは
話せたか？」

日課になった魚釣りをしながら
聞いてくる

「いや、なかなか話せてないよ」
俺はどこかで軽く考えていた
話す機会などたくさんあると
だが、うまく二人にならないように
かわされたいた

「そうか、ハイラもどうしていいか
わからなくなってんだろうな」


二人してため息がこぼれる
明日でこの休日も終わり学院へ
戻らないといけない
ハイラとの関係以外は
今までにないくらい楽しい休日だった

誰にもしばられない日々
実家の事がいつも頭の片隅に
こびりついてた

妹が何かしでかさないかと
いつも気が気ではなかった

その事からここにいる間だけは
解放された

「ハイラとは仲直り出来ないかも
しれないけどここに呼んでもらえた事は
すごく良かったよ」

心からの感謝を述べた

「そうか、それなら良かったよ」
不安げにミロクは笑っていた

ミロクはいい奴だ
この学院に通い始めた頃は
嫌な事ばかりだったけど
ミロク達と出会えてから
変われた…ような気がするのだ