最後に笑うのは

りのりん

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「わかった、行くよ」
これで仲直りに少しは近づけるかも
しれない
俺は俺自身の気持ちをちゃんと
読めていなかった


※※※※※


「晴れて良かったわね」

馬車の中微妙な雰囲気の中
ミロク達は普段と変わらない

「トッカカ湖にはお昼前くらいに
着くと思うぞ
着いたら魚釣りしないか?
ラルートはした事あるか」

当たり障りのない話題を投げかけて
くれる

「いや、ないよ っていうか
魚釣りやった事ある貴族の方が
珍しくないか?」

「ミロクはトクベツなのよ
小さい頃からやりたい事はやらないと
気がすまないんだから
魚釣り、木登り、下働きがしたいとも
言い出したわよね 他にも色々よ
いつも巻き込まれてたんだから」と
少し怒りながらも思い出して笑いしながら
マユラは言った

「何だよ いいだろ
何だかんだ言いながらマユラ達も
楽しそうに巻き込まれてただろ」
顔が少しだけ赤くなってる
恥ずかしいのか

「あら、そのたんびにお婆様に
一緒に怒られてあげてたでしょ
ねっ、ハイラ」

この3人は仲の良い幼馴染だと
いうけれどミロクはマユラと
婚約している
もしかして、ハイラもミロクの事を
好きだったりするのかな
チクッと痛みを覚えた
その時の俺はわかるようでわからない
痛みの意味を後回しにした
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