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結局さ、イケメンの破壊力はすごいってことだよね。
あと、テクニック?
タイミング?
良くわからないけど、流される。
一ノ瀬は、基本、タチなんだと思う。
誘い方がうまいというか、自分のタイミングに引き入れるのがうまいというか。
要はさ、俺が流されやすいんだよ。
昨日も、俺はそんな頻度しないとか考えてたのに、一ノ瀬にそういう雰囲気に持ち込まれたら、簡単に落ちた。
もう本当に、あっけなく陥落。
前日にやってたから、名残があるし。
そういえば、2日続けて━━━なんて、はじめてかも。
高校の時に付き合っているヤツいたけど、する場所がなくて、そんなしてない。
っていうか、俺が拒むのもあって、消滅早かった。
やっぱ淡白な方なんだって。
なのにさ、一ノ瀬は拒めない。
なんだろうな。
強引にされるの、好きだったんかな。
「考え事?」
大学の構内カフェはいつも混んでいる。
今日は課題やらなきゃだから、すごく早く来て席を取った。
端っこの目立たない場所。
「ごめん、考え事」
前に座っている玲奈って子に、指摘された。
そりゃ考えるよね。
だって視界の先に一ノ瀬がいる。
ふつうに、人に囲まれて、話して、笑って。
「早く終わらそ」
隣の朋美って子に言われて、はす向かいの雄太が頷いている。
「うん、ごめん」
真面目な子ばかりで良かった。
ちゃんと時間通りに集まったし、それぞれ課題をまとめて来ている。
これなら1週間なくても終われる。
一ノ瀬の所の人たちが大声で笑ってる。
少しうるさい。
玲奈が後ろを振り返って、朋美に目配せしている。
「なに?」
俺が言うと、二人は示し合わせるようにして見つめ合ってから、俺の方を見た。
「うちらには縁のないタイプだなって」
「怖くて近づけないけど、遠くで見る分には目の保養だよねっていつも言ってるの」
ふたりはうんうんって頷きあっている。
雄太は知らん顔だ。
「誰がタイプ?」
思わず聞いてみた。
一ノ瀬のグループにはイケメンがいっぱい。
みんな派手な感じだけど、タイプはいろいろ。
「えー私は榊原くんかな。藤崎くんも良いけど」
「私は断然、来栖くん」
「……あー俺、名前聞いても顔わかんないわ」
俺がそう言うと、彼女らはえーって非難の声をあげた。
聞いても意味なかった。
同じ講義を受けている人でも、もしかしたら知らないかもしれない。
「じゃあ、誰がわかるの?」
「一ノ瀬?」
「ああ、この前、一緒に座ってたもんね。だから?」
「あーね、そう、たまたまね」
めちゃくちゃ人に疎い。
そうなんだよね。興味がないから、人の名前、覚えられないんだよ。
「一ノ瀬はタイプじゃない?」
俺がそう聞くと、ふたりはまた、視線を合わせて、言葉じゃないやり取りをしてる。
「あんまりかな」
「わたしも、あの中じゃ、ね」
ねって、どういうこと?
そんなイケメンじゃないの?
知らなかった。
っていうか、俺がそう思ってるだけ?
嘘でしょ。
「課題やろうよ」
雄太がシビレを切らしたように言う。
だから終わりにしたけど、疑問、残るよ。
あれ? 俺、なんで?
あと、テクニック?
タイミング?
良くわからないけど、流される。
一ノ瀬は、基本、タチなんだと思う。
誘い方がうまいというか、自分のタイミングに引き入れるのがうまいというか。
要はさ、俺が流されやすいんだよ。
昨日も、俺はそんな頻度しないとか考えてたのに、一ノ瀬にそういう雰囲気に持ち込まれたら、簡単に落ちた。
もう本当に、あっけなく陥落。
前日にやってたから、名残があるし。
そういえば、2日続けて━━━なんて、はじめてかも。
高校の時に付き合っているヤツいたけど、する場所がなくて、そんなしてない。
っていうか、俺が拒むのもあって、消滅早かった。
やっぱ淡白な方なんだって。
なのにさ、一ノ瀬は拒めない。
なんだろうな。
強引にされるの、好きだったんかな。
「考え事?」
大学の構内カフェはいつも混んでいる。
今日は課題やらなきゃだから、すごく早く来て席を取った。
端っこの目立たない場所。
「ごめん、考え事」
前に座っている玲奈って子に、指摘された。
そりゃ考えるよね。
だって視界の先に一ノ瀬がいる。
ふつうに、人に囲まれて、話して、笑って。
「早く終わらそ」
隣の朋美って子に言われて、はす向かいの雄太が頷いている。
「うん、ごめん」
真面目な子ばかりで良かった。
ちゃんと時間通りに集まったし、それぞれ課題をまとめて来ている。
これなら1週間なくても終われる。
一ノ瀬の所の人たちが大声で笑ってる。
少しうるさい。
玲奈が後ろを振り返って、朋美に目配せしている。
「なに?」
俺が言うと、二人は示し合わせるようにして見つめ合ってから、俺の方を見た。
「うちらには縁のないタイプだなって」
「怖くて近づけないけど、遠くで見る分には目の保養だよねっていつも言ってるの」
ふたりはうんうんって頷きあっている。
雄太は知らん顔だ。
「誰がタイプ?」
思わず聞いてみた。
一ノ瀬のグループにはイケメンがいっぱい。
みんな派手な感じだけど、タイプはいろいろ。
「えー私は榊原くんかな。藤崎くんも良いけど」
「私は断然、来栖くん」
「……あー俺、名前聞いても顔わかんないわ」
俺がそう言うと、彼女らはえーって非難の声をあげた。
聞いても意味なかった。
同じ講義を受けている人でも、もしかしたら知らないかもしれない。
「じゃあ、誰がわかるの?」
「一ノ瀬?」
「ああ、この前、一緒に座ってたもんね。だから?」
「あーね、そう、たまたまね」
めちゃくちゃ人に疎い。
そうなんだよね。興味がないから、人の名前、覚えられないんだよ。
「一ノ瀬はタイプじゃない?」
俺がそう聞くと、ふたりはまた、視線を合わせて、言葉じゃないやり取りをしてる。
「あんまりかな」
「わたしも、あの中じゃ、ね」
ねって、どういうこと?
そんなイケメンじゃないの?
知らなかった。
っていうか、俺がそう思ってるだけ?
嘘でしょ。
「課題やろうよ」
雄太がシビレを切らしたように言う。
だから終わりにしたけど、疑問、残るよ。
あれ? 俺、なんで?
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