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普通に、ヤれてる。
一ノ瀬で興奮してる。
一ノ瀬はずっと喘いでいて、でも壁薄いし、もう朝に近い時間で、声出そうになると、口、押さえてる。
布団汚したくないから、一ノ瀬のにもゴムしてる。それ見てると、挿れたくなる。
一ノ瀬の奥でいっぱい出して、抜いて、ゴム外して、一ノ瀬のも外して、一緒にゴミ箱に投げ捨てる。
肩で息して、まだ放心している一ノ瀬の横に寝転んで、どうしたものかと考える。
ヤる方は出すと少し冷静になる。
挿れられる方の負担が大きいから、気遣うけど、良さも知ってる。
引き寄せられて、キスされる。
「久しぶりって言ってんのに、すげえテキトーにしただろ」
一ノ瀬が睨んで来る。
「そんなことないよ。ちょっと興奮しすぎただけだって」
唇舐められて、口を開く。
「ハナには優しくしたんだろ?」
「……あーね、」
やっぱりひとのやり方とか話したのか。そういうの、相手が被ると、嫌な部分。
「あーね、って……俺相手だからどーでも良かった?」
「逆……って、ハナに言うなよ?」
一ノ瀬だからゆっくりなんて出来なかった。途中から好き勝手にしたのは、理性が焼き切れたからだ。
一ノ瀬の手が枕元に伸びる。
ゴム掴んで、歯でパッケージ破って、勃ってるのに、つける。
意味深な視線が絡んで来て、今度はこっちが狼狽える。
「は? やんの?」
壁薄いし、もう朝だし。
そろそろ周りから生活音がし始める時間だ。そんな中、こんな、卑猥な光景を前にして、期待で唾を飲み込んでいるとか。
「待って、待てって」
枕元に手を伸ばして、ゴム取ろうとしたら、足引かれて、抱え上げられて、動けなくなった。
「布団汚すの、嫌だって」
「大丈夫」
大丈夫じゃねえって。
言う前に、後ろ、性器でノックされて、体が弛緩する。
抱えられた足の、ふくらはぎにキスされて、舐められて、明るくなってきた窓辺の、爽やかな日差しの中で、この光景。ゾクっと背中が痺れる。
「———ん……あ、んん……」
手首を噛む。
上の階から水道の音が聞こえる。
同じ階の部屋のどこかのドアが開いて、閉まる。
部屋の前を歩いて行く足音がする。
「あ、ああっ、やめ……っ———」
わざとだ、こいつ。
誰かが部屋の前を通るのを知って、奥、突いて来る。
性器から漏れた精液が、体から流れ落ちないように、指ですくって、舐めてる。
「汚したくないんだろ?」
「———ん、……も、いや…だ…」
グッと突っ込まれて、性液が漏れる。
一ノ瀬が嬉しそうに、指に取って舐める。
挿れたまま、ひっくり返されて、入り口を緩く掻き回される。
「はぁ……ん、ん———やぁ…」
「出すの我慢しろよ?」
耳元で囁かれて、ゾクっとして、イきそうになるのを我慢して、熱が溜まって行くのを感じてる。
「真夜、ドライでイける?」
一ノ瀬の手が根元を押さえて来る。
「あっあっ、もうやめろって、ん…ん…っ、イク、イクからぁ————」
「声、かわい」
ドライは怖いから、必死で一ノ瀬の手を外させようとして、膝の上にのし上がらされる。
朝日の中で、一ノ瀬の膝に乗せられ、膝裏を抱えられて、後ろに入ってる。
すげえ恥ずかしい。
恥ずかしいのに、悦んでる。
「いや、こんなの、———あっあっ……」
奥深くまで突き入れられて、前立腺擦られて、イクの、自分の手で押さえた。
同時に奥にゴム越しでもわかるドクドクした感触がある。
「ああ、もう、ヤダ、おまえ……ヤダ…」
布団に突っ伏して、両手にある精液をこぼさないようにしている。
一ノ瀬がティッシュを取って拭ってくれる。
「よかっただろ?」
「……よかったけど、よくない」
「どっちだよ」
一ノ瀬に背中側から抱き抱えられて、裸のまま、うとうとする。
周りの部屋から生活音がする。
子どもが走っている音。
仕事に出かける人の足音。
俺、すごく悪いことしてる。
恥ずかしくて、情けないような、まどろむ時間。
一ノ瀬で興奮してる。
一ノ瀬はずっと喘いでいて、でも壁薄いし、もう朝に近い時間で、声出そうになると、口、押さえてる。
布団汚したくないから、一ノ瀬のにもゴムしてる。それ見てると、挿れたくなる。
一ノ瀬の奥でいっぱい出して、抜いて、ゴム外して、一ノ瀬のも外して、一緒にゴミ箱に投げ捨てる。
肩で息して、まだ放心している一ノ瀬の横に寝転んで、どうしたものかと考える。
ヤる方は出すと少し冷静になる。
挿れられる方の負担が大きいから、気遣うけど、良さも知ってる。
引き寄せられて、キスされる。
「久しぶりって言ってんのに、すげえテキトーにしただろ」
一ノ瀬が睨んで来る。
「そんなことないよ。ちょっと興奮しすぎただけだって」
唇舐められて、口を開く。
「ハナには優しくしたんだろ?」
「……あーね、」
やっぱりひとのやり方とか話したのか。そういうの、相手が被ると、嫌な部分。
「あーね、って……俺相手だからどーでも良かった?」
「逆……って、ハナに言うなよ?」
一ノ瀬だからゆっくりなんて出来なかった。途中から好き勝手にしたのは、理性が焼き切れたからだ。
一ノ瀬の手が枕元に伸びる。
ゴム掴んで、歯でパッケージ破って、勃ってるのに、つける。
意味深な視線が絡んで来て、今度はこっちが狼狽える。
「は? やんの?」
壁薄いし、もう朝だし。
そろそろ周りから生活音がし始める時間だ。そんな中、こんな、卑猥な光景を前にして、期待で唾を飲み込んでいるとか。
「待って、待てって」
枕元に手を伸ばして、ゴム取ろうとしたら、足引かれて、抱え上げられて、動けなくなった。
「布団汚すの、嫌だって」
「大丈夫」
大丈夫じゃねえって。
言う前に、後ろ、性器でノックされて、体が弛緩する。
抱えられた足の、ふくらはぎにキスされて、舐められて、明るくなってきた窓辺の、爽やかな日差しの中で、この光景。ゾクっと背中が痺れる。
「———ん……あ、んん……」
手首を噛む。
上の階から水道の音が聞こえる。
同じ階の部屋のどこかのドアが開いて、閉まる。
部屋の前を歩いて行く足音がする。
「あ、ああっ、やめ……っ———」
わざとだ、こいつ。
誰かが部屋の前を通るのを知って、奥、突いて来る。
性器から漏れた精液が、体から流れ落ちないように、指ですくって、舐めてる。
「汚したくないんだろ?」
「———ん、……も、いや…だ…」
グッと突っ込まれて、性液が漏れる。
一ノ瀬が嬉しそうに、指に取って舐める。
挿れたまま、ひっくり返されて、入り口を緩く掻き回される。
「はぁ……ん、ん———やぁ…」
「出すの我慢しろよ?」
耳元で囁かれて、ゾクっとして、イきそうになるのを我慢して、熱が溜まって行くのを感じてる。
「真夜、ドライでイける?」
一ノ瀬の手が根元を押さえて来る。
「あっあっ、もうやめろって、ん…ん…っ、イク、イクからぁ————」
「声、かわい」
ドライは怖いから、必死で一ノ瀬の手を外させようとして、膝の上にのし上がらされる。
朝日の中で、一ノ瀬の膝に乗せられ、膝裏を抱えられて、後ろに入ってる。
すげえ恥ずかしい。
恥ずかしいのに、悦んでる。
「いや、こんなの、———あっあっ……」
奥深くまで突き入れられて、前立腺擦られて、イクの、自分の手で押さえた。
同時に奥にゴム越しでもわかるドクドクした感触がある。
「ああ、もう、ヤダ、おまえ……ヤダ…」
布団に突っ伏して、両手にある精液をこぼさないようにしている。
一ノ瀬がティッシュを取って拭ってくれる。
「よかっただろ?」
「……よかったけど、よくない」
「どっちだよ」
一ノ瀬に背中側から抱き抱えられて、裸のまま、うとうとする。
周りの部屋から生活音がする。
子どもが走っている音。
仕事に出かける人の足音。
俺、すごく悪いことしてる。
恥ずかしくて、情けないような、まどろむ時間。
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