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 バス、トイレが一緒にある狭い浴室には、わかりやすくお掃除グッズやジェル、ヌク道具や入れる道具が置いてある。

 友人を招いたことも、一夜限りの相手を引き入れたこともない。

 部屋が狭いし、古いからもあるが、こういうグッズが置きっぱなしなのもある。

 片付けようとは思わなかった。
 一ノ瀬がどう思おうが、今が気持ちのピークで、落ちるなら早い方が良いと思うからだ。

 でもせっかくヤらせてくれるって言うから、この一回は楽しみたいなとも思っている。

 勝手な思考を回しながら、するのは一ノ瀬と同じお掃除だ。

 どっちもしたい。が、俺の願望。
 今のところ、それを許してくれた相手はいない。

 一ノ瀬が許してくれたら、きっと次を求めてしまうだろう。そう思うと震える。ないな、と思う。

 さっき見た腰にタオル一枚の一ノ瀬。すごく良い体だった。股間、半ダチしてるのも隠さなかったし、表情はヤってましたって感じで目元赤くして、目潤ませて。本気で入れられたいと思っている顔。すげえソソる。

 あーでも布団。
 素敵なダブルベッドで綺麗なシーツの上で抱きたかった。無茶をしても許される場所。

 ウチの敷きっぱなしの布団って。
 現実味ありすぎ。

 俺も腰タオル一枚で部屋に行く。
 奥の部屋の襖を開けると、布団の上に一ノ瀬が寝転んでスマホいじってる。うつ伏せて、腰タオルなんて取れてどっか行ってるし。

「視界の破壊力」

「ん?」

 自分のテリトリーに裸の男。
 うまそうに引き締まった腰から尻のライン。

 覆い被さって行くと仰向けになって抱きついて来る。

「優しくして」

 とか、耳元で囁かれて、ふたりで笑う。

「キャラじゃない」

 俺がそう言うと、キスしながら、少し考えて。

「激しくして?」

 と、言い直す。
 可愛い。
 絶対に抱かれる要素のない男が、俺の手を拒まない。乗り掛かられるのさえ嫌だと言うタチもいるのに。

「どっち?」

「……久しぶりだから優しくだって」

 後ろは十分開かれていて、ジェルでグチュグチュだ。タチだから、お掃除も開き方も上手。

「すぐ入れてイイ?」

 乳首摘んで、腹でお互いの擦り合わせて、キス続けて。
 頷かれて、体を返す。
 腰を上げさせて、パクパクしてる穴を見る。

「綺麗だね」

 初めてじゃないかと疑うくらい。
 俺のは使い慣れているから縦割れしてる。緩むのも早い。

 指を入れて、左右に割り広げながら、性器の先をあてがう。

 振り返ってこっちを見てる一ノ瀬の表情が怯えていて、でも期待もある、そういうの、一ノ瀬にはないと思っていたから、入れるの楽しくなる。

 ググッと入れて、すぐ抜く。
 怯えの表情と、落胆。
 また入れて、擦って、抜く。

 内側がめくれて、見えるの、エロい。
 ジェルが溢れて来るの、エロい。

「……あそぶ、な、はやく……———」

「だって、すげえ興奮する」

 一ノ瀬の。
 小さく漏れる息遣いとか。
 怯えても待ってるところとか、可愛く思えて、興奮してる。

「———ん、ああっ……」

 グチュグチュのジェルの中に入れて行く。カリで押し開いて、前立腺のところ、意地悪く前後させて、擦って、ゆっくり押し入ってく。

 一ノ瀬の体が丸まる。背中を撫でる。
 一番奥までいれて、留まる。

「気持ちい?」

 そう言うと、中が締まった。
 締めて、自滅してる。
 苦しむ声が聞こえて、ゾクっとする。
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